毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

茂木さんの意外なルーツがわかる☆☆

マガジンハウスの「45分でわかる!」シリーズの1冊。ぺらっとした薄い本だが、意外にしっかり詰まっているので*145分で読めるかな、とはじめは思った。

せっかくなので時間を計って読もう、と思ったところ、確かに45分あればざっと読めてしまう分量だった*2
もともと、この内容は2009年7月の講演をまとめたもの*3なので、するすると読めてしまう。


内容は、ふだんあまり聞く機会がない茂木さんご自身の読書体験が中心なので、ある意味貴重かもしれない。茂木さんがこんなに夏目漱石赤毛のアンに傾倒しているのは初めて聞いた*4
その他、内田百●*5小林秀雄岡本太郎などのエピソードが出てきたり、茂木さんのバックボーンの豊かさを感じられて興味深い。

後半に英語との関わりの話が出てくる。茂木さんはまさに「論文は英語で書くのが当然」という人で*6、ご本人曰く英語は得意だそうだ。先日私が読んだばかりの『日本語が亡びるとき』にも触れていて、日本語や日本の文化について茂木さんの見解を読むことができたのは収穫だった。


私は面白く読んだが、誰が読んでも面白いと思うのかはやや疑問が残る。あまり脳の話は出てこないので、タイトルだけで読んだらがっかりするかもしれない。
夏目漱石赤毛のアンの話を読むのが楽しい、と思える人はどうぞ。「赤毛のアン」に関しては、茂木さん独自の解釈につっこむ楽しさがあります。

*1:文字はやや大きめです

*2:私は計測前にぺらぺらと読んでいたページもあったので30分弱で読めました

*3:2009年7月12日/第16回東京国際ブックフェアで開かれた読書推進セミナー「茂木流『読書のすすめ』」

*4:赤毛のアン」に関しては、著書も出されているそうです。『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法

*5:うちだひゃっけん。●=もんがまえに月。うまく表示できませんでした

*6:いつかは英語で本を書くのが夢で、今もブログは日本語/英語の両方で書いているそうです