人を助けるとはどういうことか
本当の「協力関係」をつくる7つの原則
本当の「協力関係」をつくる7つの原則
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支援というと特別なものに聞こえるかもしれないが、ちょっとした手助けや手伝いも含めると、誰でも「する側」「される側」の両方に立つことがある。その時心がけるべきことは何なのかを教えてくれる、ありそうでなかった本だと思う。私は仕事柄「支援実践の3モード」のうち、医師に近い立場になることが多いが、陥りやすい落とし穴をくわしく説明してあったり、具体的な質問の方法や話の持って行き方まで示してあるのでたくさんのヒントが得られた。
また、「支援を受ける側」の賢いやり方に触れられているのも新鮮だ。どんなフィードバックをすればよいのか、どこまで自分の意見を伝えていいかなど、今まで考えたこともないことが書いてあり、勉強になった。
ただ、内容が理解しづらく、読み進むのにかなり時間がかかった。興味のあるテーマなのにむずかしいのかな、と思ったら翻訳に問題があるようだ。アマゾンのレビューでは誤訳が多いという意見もあった。私は原著を読んでいないのでわからないが、原著はシンプルに書かれているそうなので、読める方は英語で読んだ方がいいかもしれない。とてもいいテーマで書かれている本なのに残念。
監訳者が巻末で「読んでほしい読者層」を挙げているが、医師、看護師、コンサルタントなどはもちろん、指導・教育する立場にある人や、家族との関係を改善したい人、支援を受ける立場の人にもいいそうだ。どんな人にも読む価値がある本。
人との関わりは実はさまざまな助け合いでできている。せっかくの善意が正しく伝わらなかったり、逆にしてほしくもない支援を押しつけられないためにも、読んでみてください。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
※のちほど書きます