毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「原田式」メソッドの集大成☆☆☆☆

このブログでもたびたび紹介している、原田隆史先生の今年3月に出た本。「今までにたくさん読んだので目新しいことはもうないかな」と思ったが、読んでみたら気づきがいっぱいで付せんだらけにしてしまった。


この本は、原田式のツールのひとつ「オープンウィンドウ64」を使ってまとめられている。
「オープンウィンドウ64」とは曼荼羅をベースにしたもので、ひとつのテーマを8つにわけ、さらにそのひとつひとつを8つに分解するので、8×8=合計64個になる。
この本では8章にやるべきことがそれぞれ8つずつ、という形式になっている。ここでいう「クレド」とは実践法のことで、具体的にどう行動すればいいのかがわかる。原田式のノウハウがこの1冊=1枚ですべて網羅されていると言ってもいいと思う。付録にその一覧もついているので、本の内容全体を見返すことができ、とても便利だ。


原田式がはじめての人がこの本を読んでどう感じるのかがよくわからないが、少しかじった人ならこの本から読むのもいいと思う。何しろ著作がたくさん出ているので、この本で特に興味を持ったところを別の本で詳しく読んでみると理解しやすいだろう。

私はこの本を読んで初めて「日誌」の目的が理解できた。今まで、書く項目や量などディテールばかりに気を取られていたが、正しい目的に沿って書ければ、細かいことは問題ではなかった。目標を具体的に立て、それをやってみてできたかどうか、失敗したならそれはなぜか、どうすれば成功するのかを考えて記録する。気づいたこと、やってみるとよさそうなことなど、すべての考察を書いて残す。書くことで考える、それが日誌なのだ。


ひとつひとつのクレドはコンパクトにまとめられているが、内容は非常に深いので、手元に置いてくり返し読んだ方がいいかもしれない。
ただ、注意が必要なのは「目標設定用紙」そのものはこの本についていない。記入実例が付録としてついているが、自分で記入するためのフォーマットも、具体的な書き方解説もないので、それが知りたい人は『成功の教科書』がお勧め。

読むと、やる気が出てくる本。実行しなければ意味がないが、具体的に成功する方法が知りたい人はぜひ読んでみてください。

関連記事
読書日記:『成功の教科書』
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

輪投げ理論(P33)

輪投げというのは、輪投げの商品をゲットするためにスキルを磨いて、練習をたくさんやるから、取れるわけではない。この商品が欲しい、欲しいと思っている人は、自然と前へ前へと出ていく。
つまり、思いが先。これが輪投げ理論です。「思い」がない者に、どんなに練習のスキルや最新のノウハウを与えてやらせたところで結果は出ない。
(中略)
着席自由な時、私の真正面に陣取る人。この人こそ、結果の出る人です。輪投げ理論なんですから。
景品を取りたいなら、前へ前へ出る。その「思い」が、仕事の結果を出すのです。スキル、ノウハウ論も大切ですが、輪投げ理論こそ、“すごい大事”なんです。

予測と準備能力(P58)

目標設定用紙をつくったら、それを毎日の日誌に落として、今日やるべきこと、やったことを書きとめます。私は、そこで生徒が練習前に立てた予定と実際の話が合うか、整合性を見ていくのです。すると、能力の高い生徒はほとんど計画前と後が同じなのです。やる前に練習内容を自分で決めて、時間メニューも立てて、実際に取り組むと、内容もかかった時間も、予定とまったく同じ。これを予測と準備能力といい、ビジネスの世界でいうタイムマネジメント能力にあたります。

成功者の4つの共通点(P62)

1.未来を決めている(目的・目標設定)
2.決めた未来に絶対たどり着くための強い心(勝利意識)を持っている
3.成果につながるプラスの習慣を形成している
4.毎日思考している

1日1回思考する(P63)

彼ら[=成功者]は、毎日の仕事・活動をその日のうちにしっかり考え、改善の気づきを得、明日からの行動を生み出すのです。
…日々の小さな気づきがたまりたまって、ある日、大きな気づき(偉大なる発見)を生み出すのです。…偉人は小さな気づきをばかにしません。そして、毎日思考し続けて偉大な発明や発見に結びつけていったのです。彼らの成功は決して偶然ではなく、日々の努力、もっといえば、成功に向けて確実にシナリオ通り歩いていっただけなのです。偉人は皆、毎日思考し、それを文字に書きつづっていました。
(中略)
文字を書くと言うことは、ものを考えるということに直結しています。考えることをやめてしまうと、脳がさぼってしまいます。脳をさぼらせると、あなたの思考力自体が止まってしまうということです。(中略)
みなさんも毎日日誌を書きましょう。文字を書くのではありません。未来を輝かしいものにするための思考、それを文字としてアウトプットし、日誌に記すのです。

結果は過程でつくられる(P66)

つまり、「毎日何をするのか、しているのか、してきたのか」とうことこそが、結果として大きな山を乗り越える力になっているということです。心は、毎日やる、と自分で決めたことを、例外なく、言い訳せず、あきらめず続けることで必ず強くなります。

何事も、「勝つ」「いける」と確信をもっている人のところに、勝利の女神は微笑みます(P71)

毎日書く。書かさず書く。書きまくるのです(P73)

成功に必要なことは、成功するまであきらめないこと(P82)

一度あきらめの気持ちをもってしまうと、もう一度それを覆して高い目標を設定し直すことは、かなりパワーがいることだからです。
それよりは、一度決めた目標をあきらめない、あきらめたら成功できないのだ、と自分に言い聞かせて、できるまで続けることの方が簡単で、大切な極意です。

失敗の5原則(P95)

1.直視しない
2.後回しにする
3.人のせいにする
4.忘れようとする
5.繰り返す

おかず理論(P97)

「おかずは、好きなものから食べろ」。だから、おかず理論。好きなこと、得意なこと、大事なことからやれ、人生先延ばしするなということなんです。
(中略)
つまり、みんな優先順位を間違っているんです。大切なことから先に。おかず理論は優先順位の考え方の基本です。

5つのマネジメントサイクル(P98)

心を使う・Plan(目標設定)
   ↓
心構えを確認する・Check(態度教育)
   ↓
心を強くする・Do(できることの継続)
   ↓
心を整理する・See(結果の考察)
   ↓
心を広くする・Share(成功ノウハウの蓄積と共有)

夢・目標はていねいに手入れをし、大切に育てていくことが大切(P100)

人の思いとか、人生の目標というのは、1回つくっただけで放っておいたらいけないのです。常にていねいに手入れをしないと、思いは枯れ、夢は腐ってしまうのです。

ある有名スポーツ選手の話(P101)

彼は、遠征先のホテルに入ると最初に必ずあることをします。
(中略)
答はベッドの上の天井に夢・目標を書いた用紙、写真を貼るということ。同様に自宅のベッドの上・天井にも用紙や写真が貼ってあります。それは、寝る前に必ず夢・目標を再確認し、未来へのイメージを潜在意識に落とし込み、眠りにつくためなのです。そして、1日の新たなるスタートである起床時に必ず夢・目標を見ながら目覚め、輝かしい未来の姿を再確認するのです。

自分を知って分析・反省する(P106)

…常に自分を知る努力が大切です。自分を知るとは、自分の強みや自分の弱い点、特技や失敗しがちな点を分析・反省する姿勢を持つことです。失敗を分析することは、裏を返せば、成功につながる改善を見つけることができるということです。
改善点を実践してうまくいけば、「こうすれば成功する」というコツがわかってきます。そうなれば、しめたもので、失敗を排除し、成功のサイクルに自分を乗せていくことができるようになっていきます。
(中略)
こうやったら、ダメだった。こうやったら、成功した。自分の行動を把握し、常に自己分析をして、弱さ強さを知る。それによって、改善に改善をくり返し、目標達成へのらせん階段を上っていけるというわけです。