頭のいい説明「すぐできる」コツ―今日、結果が出る!(知的生きかた文庫)
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すぐ読めて、非常にオーソドックスな内容。説明が長くなりすぎる場合のそぎ落とし方も具体的に出ているので、要約が下手な人にはこれだけでも価値があるのではないだろうか。
ほかには「説明の技術」以外の部分が面白かった。ちょっとした心がけでいい人間関係が築けたり、信頼を得られるなど、説明能力以外にも言及してあるのがあまり他の類書にはないところだろう。
やはりビジネスパーソン向けなのでそれ以外の仕事の人には使える部分がやや少ないかもしれないが、全体を通して非常にクレバーなやり方、考え方を学べる本だと思う。単なるテクニック本はもういいよ、という方は4章・5章を中心に読むのがお勧めです。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
相手が聞きたいことを察知する方法は、相手が言った最後の言葉に返答すること(P24)
説明の目的は基本的に「お願い」(P52)
話をする前に、相手に何をお願いするかを決めさえすればよいのです。まずは、話をする相手に「何をお願いするか」、あるいはその「お願いの理由」が結論になるわけです。
相手が聞きたい情報から話す(P83)
聞き手にとって重要度の高い低いという観点から情報を分ける。その上で、重要度の低い背景情報をカットすることです。
説明にタイトルをつけてみる(P119)
1.説明の中で「一言だけ覚えてもらう」とすれば、どんなキーワードか?
2.説明に「一言でタイトルをつける」とすれば、どんなキーワードか?
このふたつを考えるだけで、あなたの説明はたちどころにわかりやすくなるはずです。