毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

働く女性必読の本☆☆☆☆

仕事ができて、なぜか運もいい人の習慣
有川 真由美
PHP研究所 (2009/10/17)
\1,260

以前書店で見かけて面白そう、と思った本。図書館にあったので読んでみた。これで1,260円は安い、と思うような素晴らしい本だった。 ====


ターゲットは新人またはそれに近い、オフィスワーカーの女性だと思う。イラストやピンク系の色遣いは見るだけで心が和む。しかし、内容は「ほんわか」していない。

著者の有川真由美さんのことは、この本を読んで初めて知ったのだが、経歴がすごい。以前ならキャリアに一貫性がない、と評価が低かったのではないかと思うが、著者のさまざまな業種や職場での経験がこの本に活きていると感じた。他の人には書けない本だと思う。


人間関係の扱い方、仕事のゴールをどこに設定するか、ストレスをためずに自分をいい状態に保ちながら仕事をするためのコツ、などなど新人でなくても役に立つことが満載。
もちろんスケジュール管理に関することも懇切丁寧に書かれているので、苦手意識のある人にはぜひ読んでほしい。

私は週単位のタスク管理がなかなかうまく行かなかったが、この本のウィークリースケジュールの書き方を見て、これなら使えるかもと感じた。さっそくフォームを作って試そうと思う。


もしこの本が20代の時にあったら、と思った。周りの後輩や部下にぜひ勧めてほしい本。でも、属性が「20代・会社勤め・女性」以外の人にも役に立つ本だと思うので、ぜひ読んでみてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

自分は「いい女」だと決めてしまおう(P44)

「きれいな人」としてふるまうと、周りの人もあなたを「きれいな人」として扱ってくれます。

周りからサポートされて輝く人の7つの特徴(P60)

・目標、目的がブレずに、一生懸命な人
・誰でも平等につき合う人(打算が感じられない人)
・謙虚な人
・隙のある人(完璧でない人)
・助けてもらうだけでなく、自分でも人のために何かができる人
・人の助けを心から喜んで受け入れる人
・自分からはお願いしない人

苦手な人とうまくやる作戦・その10(P77)

「過去の」こだわりを捨てる…相手の嫌な過去は、すべて忘れてしまいましょう。「あの人は以前、あんなことを言ったわ」なんて思い出すと、自分の心が汚染されることに。過去にこだわると、未来を失くしてしまいます。

言いにくいことは「にっこり・あっさり」を習慣づける(P78)

言いにくいことは、ほとんどが「大事なこと」です。
だから、あまり考えすぎず、自信を持って、あっさりと言ってしまいましょう。ヘタな前置きや、言い訳はしなくてOK。誤解のないように、わかりやすく言えばいいのです。
仕事なんですから、深刻になる必要もありません。思いつめて、意を決したように言うと、重たい空気になって、よくない方向に進んでしまいます。言い出すタイミングを逸すると、余計言いにくくなることに。相手にある程度、嫌な思いをさせるのは「仕方がない」と覚悟しましょう。
(中略)
結局、人は「何を言われたか」ではなく、「誰に言われたか」で納得するもの。一番大事なのは、日頃の信頼関係かもしれません。

仕事を「Why?」→「What?」→「How?」の順で考える(P122)

仕事で一番はじめに考えるのは1「何のためにするのか?」ということ。(中略)そして、2「完成形」をはっきりさせ、その3「やり方」を決める……この1、2、3の順に考えるクセをつけましょう。

相手の期待値を超えて、感動を与えよう(P126)

1.【目的】「何のために、この仕事をするのか」
2.【相手の期待値】「相手が何を求めているのか」
3.【自分なりの方法】「自分は、どのように仕事をするのか」
これは、段取りの3ステップ(Why?→What?→How?)とまったく同じ。

3日前倒しの「マイ締切日」を設定しよう(P132)

小さな仕事であれば、だいたい3日前が「マイ締切日」。大きな仕事なら、5日前、1週間前など、もっと前に設定します。
こ前倒しの「マイ締め切り」を基準に動き始めてから、締切間際の焦りやストレスから解放され、「締め切りに追われている」という感覚が無くなりました。また、飛び込みの仕事や不測の事態が発生しても、柔軟に対応できるようになったのです。

仕事の優先順位の決め方(P140)

1.締め切りが迫っているものを優先する。
2.相手があることを優先する。
3.とりあえず手をつけておくと、楽になりそうなことを優先する。
  ・10分以内にできること(小さなことを片付けることで気持ちが楽に。仕事への弾みもつきます)
  ・手間がかかりそうな仕事(プレッシャーに感じている仕事の見通しが立つと、ほっとひと安心)

スケジュール帳を「マイ秘書」にする(P142)

「マイ秘書」(スケジュール帳)の役割は
1.決まった予定を忘れないようにする
2.やることを明確にして、頭を整理する
3.スケジュールを立てる
4.やったことを記録する
5.モチベーションを上げる
(中略)
スケジュール帳が充実すれば、仕事も生活も充実。人生も楽しくなってきます。「目指す自分」と「やるべきこと」が明確になるからです。

年末に、翌年の「やりたいこと」をリストアップして、手帳の最初に書き込む(P144)

すると、翌年、どんな風に仕事をして、どんな風に暮らしていくか、「なりたい自分」がイメージできるのです。

ToDoリストの書き方(P145)

まずは1)年間、2)月間、3)週間、4)1日の「予定」「ToDo(やるべきこと)」を、明確にしましょう。「ToDo」をリストアップするのは、1)は前年の年末、2)は前の月末、3)は前週の金曜日の夕方、4)は前日の終業前に。早めに「ToDo」を整理することが、先手を打って課題を達成する秘訣です。

1日の「ToDoリスト」は前日の夕方書く(P147)

前日の夕方だと、ささっと5〜10分でできるので、習慣にしましょう。

翌週の計画は、金曜日の退社2時間前に立てる(P147)

「来週はこんな1週間にしよう」とイメージして、退社2時間前に取りかかると、翌週、必要なものの下準備がしやすくなります。

メモは大きく分けて3つ(P154)

1.「ToDo」メモ
2.情報メモ
3.アイデアメモ
できれば「スケジュール帳1冊+ポストイット」で一元化した方が、情報を管理しやすく、無駄もありません。ただ、この3つをごちゃ混ぜに書いてしまうと、「どこに書いたんだっけ?」にということに。
たとえば、1の「ToDo」は確定位置を決めておく、2の情報メモはタイトルの前に赤色で丸印をつける、3のアイデアメモは、四角で囲むというように。

仕事時間を3分割する(P160)

1.決まり切ったことをする「固定時間」
2.1日で一番大切なことをする「朝時間」
3.リラックスして仕事を進める「午後時間」

スケジュールの組み方(P162)

1.定期的にある仕事、デイリーワークは作業時間を固定し、自動的に毎日入れる。
2.1日の中で一番大切な仕事1〜3つを、朝時間に入れる(朝、1日の仕事をほとんど終える勢いで)。
3.残りの予定、「ToDo」を、午後時間に柔軟に入れていく。