毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「人の時間を無駄にしない」思いやり☆☆☆

昨日の読書日記とは違い、こちらは内容のある話をするための本。「話が長い」「伝えたいポイントがまとまらず、話が散漫になりやすい」自覚があったので、どうやったら1分で話せるのか興味があって読んでみた。


大事なことは3つにまとめなさい!』で紹介されていた「川のフォーマット」はこの本でも出てきている。ポイントをまとめて伝えるのにはいい方法なのだろう。

伝えたいことを絞り、わかりやすい形にまとめて心に訴えるように伝える。また、途中で時間がなくなっても困らないように大事なことから伝える癖をつける、などさすがは「読む、話す、書く」を連動させてきた著者ならではのノウハウがぎっしり詰まっている。
後半では、謝罪、指示の出し方、叱り方など具体例も豊富なので、困った時にも役に立つ。


でも、最後はやっぱりトレーニング。自分で1分でしゃべってみるのが一番だそうだ。営業などで短い時間で要点をきちんと伝えるには、エレベーターで乗り合わせた人相手に練習するのがいい、という「エレベーターピッチ」*1というのがあるが、この本の通りに練習すれば1分から数分のスピーチ、長めのトークまで楽にこなせるようになると思う。

与えられた時間に話をまとめられない人は、結果的に人の時間を奪ってしまうので一種の環境問題だそうだ。歩く公害になりたくない人は、ぜひストップウォッチを買って読んでみてください。

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

心のチェックシート(P38)

自分の発言を常にチェックする習慣を持つ。
☆技術に関するもの
・具体例はあったか
・わかりやすく、相手の経験に沿うような話ができたか
・話は簡潔だったか
・キーコンセプトは入れたか
・デメリットも含めたか
・1分以内に終わらせたか
☆効果に関するもの
・心を動かせたか
・相手の方から提言や質問はあったか
・「ほう」「おおっ」といった相槌を引き出せたか
・イライラさせなかったか
・次につながったか

川のフォーマット:踏み石の数は加減する(P52)

聞き手の知識が豊富なら、踏み石はもっと少なくてもいいかもしれない。逆に子供が相手なら、踏み石の数を増やした方がいい。基本的には、3つぐらいの踏み石をわたって向こう岸に着いた時、聞く側は満足する。

知識が定着するのは従来の延長線上(P65)

およそ私たちが新しい知識を定着させるのは、従来の知識や経験の延長線上だ。新しい知識を離れ島のようにポンと提供されても、ほとんど頭から抜けてしまう。

キーワードをセレクトしてつなぐ(P70)

私自身、コミュニケーション能力を向上させるために意識してきたのは、キーワードをセレクトしてつなぐということだった。だから本にしても、ただ読むのではなく、常にキーワードをチェックしながら読む習慣がついている。また、それを再構築して人に話す訓練も重ねてきた。私の中では、読むこと、話すこと、書くことが直結しているのである。

1分で大切なことを伝えるためには(P78)

…自分の中で完全な構造化、絞り込みができていることが前提だ。その上で、どこで時間が切れてもいいように、大切なことを先にどんどん伝えておく。一方、物語を語る際には、最初に構造を提示すると具合が悪い。最後にクライマックスがほしいからだ。この差は、きわめて大きい。

CMは教材になる(P105)

CMである以上、商品や企業をアピールしなければならない。かといって商品の連呼で終われば嫌われる。メリットだけを強調しても効果が薄い。企業のイメージ戦略も必要だ。
(中略)
…CMにはこうしたさまざまな要求がせめぎ合っている、現代的な言語イメージ空間である。しかも、それを15秒(もしくは30秒)で表現するという制約がある。その中でいかにして伝えるか、必死になって考え抜かれたものだけを私たちは見ているわけだ。
だすとれば、CMを「伝える技術」という観点から見ると、ある意味では最高のお手本になり得るということだ。「1分」という時間も、CM4本分であることを考えれば、いかに多くのメッセージを送れるかがわかるだろう。

謝罪を簡潔にする「ミス再発防止カード」(P123)

…ポイントを3点ほどにまとめた「ミス再発防止カード」を書き、机の上など目につく場所に置いておくことをおすすめしたい。
(中略)
こうしてカードにまとめるということは、要点を整理して問題の所在を明らかにすることでもある。だとすれば、相手(上司や顧客など)に対する謝罪の言葉としても応用することができる。
(中略)
そして、ミス再発防止カードが溜まっていけば、自分にありがちなミスをその分だけ防げるということだ。つまり、ミスが自分をを成長させてくれるわけである。ミスをしない“黄金の行動ルール”が確立されることは、きわめて貴重な“財産”になるだろう。

1分で謝るポイント(P127)

1)「申し訳ございません」などの、謝罪の言葉
・ただし、これは実際に会って謝罪する場合。メールの場合は事情説明が先だ。
2)火元の説明、間違いの分岐点のみの事情・結果説明
3)お詫びのしるし
・菓子折りの贈呈、お詫びの品やサービスを提示。
・会社の場合は「雑巾がけ」の宣言。

その後、「ミス再発防止カード」をつくり、ミスの防止に努めるとともに、自らの姿勢をアピールする。

結果ではなくプロセスを褒めよ(P190)

…褒める視点として重要なのは、結果ではなくプロセスで評価するということだ。
たとえば子どもが部屋を片づけた時、「部屋がきれいだね」と褒めるのと、「片づけ上手だね」と褒めるのとでは微妙に違う。前者は事実を見ているだけだが、後者は行為を見ていることになる。本人にとってどちらがよりポジティブに受け止められるかといえば、やはり後者だろう。
(中略)
この「○○上手」は、さまざまな場面で応用できる。「メール上手だね」でも「電話上手だね」でもよい。あるいは宴会の幹事などに対しては、「仕切り上手だね」も極上の褒め言葉だ。

絶対量ではなく変化率で褒める(P191)

いつも90点を取っている人が95点を取れば、もちろん賞賛に値する。しかし、いつも30点の人が60点を取ったとしたら、もっと褒めてあげてもいい。

「You can do it!」は使える(P203)

「叱る」章で紹介した「注意メモ」を渡す時、一番下に赤ペンで「You can do it!」と書き加えておくのはどうだろう。いろいろ改善すべき点が書き込んであったとしても、この最後の一文があれば、「おまえならすぐに直せるはず」というポジティブなメッセージになる。受け手の印象もガラリと変わるはずだ。
(中略)
ともすればネガティブになりがちな日本人のメンタリティを、「You can do it!」は変える力を秘めている。

人の時間を無用に奪わないことが最大の礼儀であり、やさしさである(P209)

*1:エレベータートークとも