奥野さんのノートシリーズ3作目『人生は1冊のノートにまとめなさい』の出版記念トークショーが行われると知り、喜んで参加した。今までもセミナーや講演などをされてきたそうだが、私が直接奥野さんのお話を聞くのは初めてだ。
内容は2部構成になっていて、前半が奥野さんひとりのお話、後半は編集者の市川有人さんと、出版エージェントの宮原陽介さんも加わって3人で今回の出版裏話からシリーズ3作の作り方、これからの出版業界についてまでさまざまなお話が聞けて楽しかった。3人のお話を聞くまではなぜ裏方さんも交えて話すのか不思議だったが、本は作者ひとりでは作れないのだ、ということがよくわかった。一般には編集者との2人3脚、奥野さんの場合はエージェントの宮原さんも入って3人で作り上げてきたものなのだ。こういうところまで話を聞ける機会は本当に珍しいと思うが、役に立つならご自分の経験もどんどん開示します、というスタンスの奥野さんらしいなと感じた。これで参加費千円なんて安すぎます。
奥野さんおひとりでの話は、実際に今使われているノートも含め、最近のノート*1を持参されて見せてくださったり、楽しくないと続かないのでどうやったら楽しいか、というお話もあってサービス満点だった。
奥野さんがこのノートシリーズで伝えたかったことは、“もっと自由にやりましょう”ということだったそうだ。本はメソッドの解説、理解してもらうためのものなのである程度決まったやり方を提示しているが、この通りやらなくていいんです、と言われていたのが印象的だった。
個人的には今まで「ねばならない」的に考えがちだったのが、スクラップブックを作るように楽しく作ればいいんだ、とずいぶん気が楽になった。今日のトークショーのチケット半券が素敵だったので、さっそくノートに貼ってみた。何を貼ろうかな、と考えただけでライフログノート作りは楽しくなると言われていたが、少し実感できた気がする。
※『人生は1冊のノートにまとめなさい』の読書日記は近日UPします。
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※『だから、新書を読みなさい』は“積ん読本”になっています。今年中には読みたいところです。
*1:今年からA5サイズに変え、それでも1年で15冊になるそうです