本来、私が書評できる本ではないと思う。なぜなら、私はフルマラソンを走ったことがないし、走るつもりも今のところないからだ*1。
たまたま身内にフルマラソンを走る人がいて、カーボローディングを手伝ったり、多少サポート的なことをしているので読んでみた。走ったことがなくても、フルマラソンがどういうものかリアルに想像できる本だった。
====
サブタイトルにもあるように、レース10日前から読めば安心して走れる構成になっている。面白いのは、それぞれ何キロでどんな状態が予想され、それにどう対処するか具体的に書いてあることだ。
35キロからの辛さにどう耐えるか、40キロを越えてからの残り2.195キロを侮るな、など多くの市民ランナーを指導し、今でも毎年10レース近くを完走する経験豊富な著者だからこそ書ける内容。
直前の練習量の減らし方、コンディションの整え方も他では見たことがないような細かさで書かれているので参考になる。「かゆいところに手が届く」1冊だと思う。
これからフルマラソンに挑戦する人、走ったことはあるが不満が残った人にはぜひ読んでほしい本。また、私のように自分は走らないがサポート役をするという人にも役に立ちます。
関連記事
読書日記:『金哲彦のランニング・メソッド』
読書日記:『体幹ランニング』