毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

そぎ落とす美学☆☆☆☆

たまたま書店で平積みになっているのを見かけ、どうしてもほしくなって衝動買いした本。今の私に必要な本だった。

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というのも、「時間を増やすにはものを減らすしかない」と思っていたところでこの本に出会ったからだ。まさしく、“本当に必要なものだけを持つ”潔さがあふれている本だ。

著者はフランス人で、海外で禅の精神に触れて感動して来日。さまざまな努力の末、今のシンプルなくらしを手に入れたそうだ。なので、日本人が読むと「こんなことまでしてる?」と思うようなことも時々出てくる。きっとお手本が禅寺のお坊さんだからだろう。日本のよさを逆輸入した本ともいえる。


エスプリの効いたというか、非常に哲学的な本だ。実用的な本を求める人にはあまり向かないかもしれない*1。私自身はシンプルライフにしたいがやる気が続かない、という時の“点火剤”目的で購入した。
今のところ“点火剤”としてはとても役に立っていて、時々めくっては気合いを入れ直している。手元に置いておくと、シンプルライフが早く実現できそうだ。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

持ち物の総点検を(P31)

どんなものも、自分の好みや体に合っていて、使いやすく、美しい動線で使えるものだけを吟味するくせをつけましょう。

(P37)シンプルとは

「美しいもの」と「適切で便利なもの」との完全な一致を意味します。何も余計なものがあってはならないのです。

あるべきところに、あるべきものを(P46)

・それぞれのものは、それぞれの場所に
・整理整頓は時間を節約し、記憶力を助ける
・よい仕事は、清潔で整頓された環境から始まる

身の回りを片付けながら、私たちは自分自身の心の中も整理しているのです(P47)

住まいをシンプルにするための質問(P51)

・私の生活を複雑にしているのは、何?
・私が一番幸せなのは、どんな時?
・ものを持つことはそんなに重要?
・どのぐらいの持ち物があれば、私は満足できる?

シンプル主義とは(P79)

家にいる時でも、旅行中でも、自分が身軽になるための工夫を欠かさずしてください。ものの分量を減らすだけでなく、時間的、精神的負担を減らす工夫を常に考える、これがシンプル主義です。

日常生活に儀式を取り入れる(P95)

よりよい生活を送る、というのは習慣のなせる技です。そして、よい習慣を築くためには、「儀式」が有効です。
「儀式は1日を他の日と異なる日に、時間を他の時間と異なる時間にするものである」(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

気まぐれに備える(P101)

まず、手持ちのお金を、日々の暮らしに使うためのお金と、「金持ちの気まぐれ」的な出費したくなった時のために、最初から備えておくのがポイントです。そうなのです。絶対に気まぐれの出費をするまい、というのは無理な話。だとすれば、自分がどうしても気まぐれな出費をしたくなった時のために、最初から備えておくのがポイントです。

倹約の大敵は、衝動的な、法外な買い物というよりは、考えなしの、無計画なこまごまとした出費の積み重ね。(P104)

嫌な感情は軽く受け流す(P109)

ものごとに対して距離を置き、常に中立であるように努めることも、美しくあるためには大切なことです。
周囲にものごとを静観するよう心がけ、自分と一線を画するようにしましょう。

美しいということは(P112)

見た目の感じがよいことであり、年齢は関係ありません。
姿形はセンスのよさと品格によって磨かれます。美しさとは、知性の表れでもあり、内側からにじみ出てくるものです。

*1:と言っても、食生活や体のお手入れ、ワードローブをどのように揃えるのかなど、具体的な話も出てきます