毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「新書ザッピング」で知識を増やす☆☆

かなり前に家族が買ってきたのだが、図書館で借りる本に押されてなかなか読めず、お正月休みにやっと読めた。
奥野宣之さんプレゼンツ「新書とのつき合い方」。小飼弾氏の『新書がベスト』とはまた違う、新書の読み方が面白い。


小飼さんは「棚買い」をすすめていたが、奥野さんがすすめているのはあるジャンルに関して3冊選び、必要なところだけを一気に拾い読みする方法。名付けて「新書ザッピング」。奥野さんは3冊買ったその足で喫茶店に行き、一気にやってしまうそうだ。
何か未知のことを早急に身につけなければならない時や、短時間である程度の知識を得たい時には使える方法だと思う。また、ある意味「新書を使ったひとりブレスト」と言えるかもしれない。


そして、驚いたのが新書の懐の深さ。アカデミックな内容のものがたくさんあるのは容易に想像できるが、たとえば「インド」や「ラーメン」というジャンルで検索しても意外なほど多くの本がある*1
“何か知りたいと思ったら、まず新書を当たってみる”というのが賢い方法だ初めて知った。それがわかっただけでも大きな収穫だ。

ただ、新書は探し方に少々コツが要る。もちろんそのコツも含めて、ていねいに教えてくれている。レファレンスとして使える本の紹介や、ネットを駆使した方法などが満載なのは奥野さんの他の著書と同じだ。しかも、第2章を読めば「新書ザッピング」がすぐに始められる親切さ。さすがは奥野さん。
新書の広くて深い海をどう泳いでいいかわからない人には特におすすめ。まずはこの通り試してみるのが結局は早く身につきます。

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

情報のバリエーションを増やすためには(P106) ※一部紹介

次のような対立軸を意識して本を選んでみるといい。

  • 新と旧……古い本と新しい本、という意味だけではない。書き手の年齢を比較して、ばらつきのあるように選ぶ。ある世代に共通する精神傾向というのは不思議なものだが確実にある。
  • 男と女……書き手が男か女か、男向けか女向けか。差別的なニュアンスになるのを警戒してか、あまり言われなくなったけれど、男は男の考え方を、女は女の考え方をする。どちらにも触れておきたい。
  • 賛と否……自分を揺さぶるため、単純に賛否両方に触れておくのもいい。共通する意見の本を読むと、同じ資料から引用されていることがよくあるので、情報のバリエーションが出ないからだ。どちらかを否定するにしろ、読んでからした方が説得力は増す。

「それぞれの本が伝えたいメッセージは何だろう?」(P112)

という問題意識を持ちながら、それぞれの本の目次を開く。

目次の役割(P112)

目次には大きくふたつの役割がある。
ひとつは、本の流れを伝えることだ。
(中略)
目次が持つもうひとつの役割は、「著者の言葉を凝縮した語録集」である。
(中略)
通常、目次には、本文上につけられた見出しが一覧できるように載っている。この見出しというのは著者がつける場合ももちろんあるが、たいていは編集者がひとつひとつ吟味して、著者がその本で伝えたいメッセージを上手に「意訳」して、読者の興味に引っかかるような文言をつけている。
読み手として、これを活用しない手はない。…目次を読まずに本の内容を理解しようというのは、旅行ガイドを読まずに観光地に出かけるようなものだ。
その本が伝えたい結論となるメッセージが、目次のどこかに隠されていると考えて、目次を眺めるといいだろう。

「明確な問題意識」を持って拾い読み(P118)

注意しておくのは、自分に必要なところを探すという「明確な問題意識」を持って拾い読みすることで、ぼーっと読んでいてはいけない。
「明確な問題意識」がないと、なぜが必要なところが目に飛び込んでこない。これは、日頃の読書とはずいぶん違って、新聞をスクラップする時のような感覚だ。「本を読む」というより「必要な箇所を探す」イメージを持つとよいだろう。
拾い読みをしながら、自分にとって一番重要なのはどこか、2番目に重要なのはどこかと考える。これは大量の情報に対処する時に片時も忘れてはいけないスタンスといえる。

気になった部分をチェックする(P120)

読みっぱなしではもったいないので、気になった部分は本にチェックをしておこう。僕は、読んでいて気になることがあったらページの角を折ることにしている。
(中略)
大事なのはきちんと、自分の考えを再現できる形で残しておくことだ。
(中略)
3冊をチェックし終わったら、角を折ったページがいっぱいあるはずだ。いい本だと折った箇所が多くて、本の角が盛り上がってしまうこともある。
ここまでいくとほとんど、チェックの意味がないけれど、この段階ではそれでかまわない。
というのも、ザッピングの段階では、まだそのテーマに関する問題意識や論点に目が慣れていないし、感銘を受けた箇所が、本1冊を通じて何番目くらいにいいところなのか、よくわからないからだ。
だから「おや」と思ったり、「なるほど」「うまい」と声を上げた部分は、数を絞ろうとはせず、どんどん折っていく。
(中略)
今度は、角を折ったページの中から「1冊の中でも、ここがベストな部分だった」「ベストではないがここだけはチェックしておきたい」という部分だけを、ペンでマーキングしていく。線を引こうがカギカッコでくくろうが、やり方は何でもいい。
「角を折る」のが「自分の琴線に触れるか否か」といった「絶対評価」なのに対して、このマーキング作業は、1冊を通じて、上から何番目くらいの重要度か、という「相対評価」だ。
だから、この段階でのマーキング箇所は、角を折ったページより大幅に少なくしなければ意味がない。僕がやるとだいたい、10か所以下になる。

チェック箇所を相対評価する(P122)

このチェック箇所の相対評価は意外とむずかしい。
「この本の中で重要な箇所はどこか。上位10個程度を抜き出せ」
こんな現代文の問題に答えるようなものだからだ。回答するためには「この本はどんな意図で書かれたのか」「著者のメッセージは何か」「ノウハウの根幹はどれか」ということが自分なりにわかっていなければならない。
しかも、実際に序列をつけるには決断力もいる。

発行から3年以上経つのに品切れしていない新書は(P141)

内容に何らかの古びない要素がある。

ふだん読まない雑誌でチェック(P147)

…喫茶店や銀行、病院で雑誌があればカルチャーのページだけはチェックして、新書に限らず面白そうな本があればメモすることにしている。

「マイ奥付」をつくる(P163)

本を買ったらまず奥付に

  • 購入
  • 読了
  • マーク
  • ノート

と書き、購入の横に「090520」(2009年5月20日)と書いておく。そして、読み終わった日付、赤ペンなどでマーキングした日付、読書メモをノートに書いた日付なども同様に書き入れる。このように「マイ奥付」をつくることで、その本とのかかわりがどこまで進んでいるか、ひと目でわかるようになる。
効果はそれだけではない。奥付には当然、初版発行日なども書かれている。これに自分が書き込んだ日付が合わされば、多くの情報を物語るようになるのだ。

*1:文中で実際に検索結果が紹介されています