いろんなところで眼にする「モレスキン」というノート。大きな文具店などに行くとうやうやしく並べられている。なぜこのノートが特別なのか、「伝説のノート」というからには理由があるはずだ、と思い読んでみた。
全体を読んで私が感じた魅力は次の5つ。
- 丈夫で持ち歩きやすい工夫がしてある
- 机や台がなくてもメモできる表紙の堅牢さ
- さまざまなタイプのノートがあり、自由に選べる
- 世界中の人に愛されている定番のため、長年安心して使い続けられる*1
- スケジュール帳としても自由度が高い
個人的な感覚では「モレスキンは高い」というのが正直なところ*2。この本を読んで納得したら1冊買ってみよう、と思っていたが、残念ながら読了後に「じゃあ買いに行こう!」とは思えなかった。
確かに、いろいろなアイデアはたくさん紹介されているが、「モレスキンじゃできないこと」はあまりない。もっと言えば(編集者の市川さんには申し訳ないですが)、奥野宣之さんの本をしっかり読んでいればほとんどのことは書いてある。日次レビュー、週次レビューとか、タグ、索引づけなど。
モレスキンに限らず、ノート術として読めばGTDをノートでやる方法など、面白いヒントはたくさんあった。また、この本は共著で、前半を堀さん、後半を中牟田さんが書かれているそうだが、後半の方が私には楽しい内容が多かった。インフォブックと呼ばれるあらかじめ5つのカテゴリに分かれるノートに、インデックスを貼って自分の好きなジャンルに使ったり、アドレス帳を単語帳に使ったり。スケジュールタイプのノートを3年連用日記にする、というアイデアも斬新だった。
モレスキンのサイズやラインナップがわかるので、これから使ってみたい人には入門書になりそうだ。でも、モレスキンにこだわらず、ノート術として読んだ方が楽しめると思う。
鹿田尚樹さんが持ち歩きたい言葉などをメモするのにモレスキンのポケットサイズがいい、と書かれていたのでそれには使ってみようと思う。ノートのよさや相性は、使ってみないとわからないから。
私のアクション:「ノートでGTD」をやってみる