毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

幸せの定義を変えて「幸せ至上主義者」になろう☆☆☆☆

著者のタル・ベン・シャハー氏は『ハーバードの人生を変える授業』がベストセラーになっているので、ご存じの方も多いと思う。この本を読んだ家族が著者の他の本も読みたい、と借りてきたので私はこちらを先に読んだ。
幸せに対する考え方がこの本でずいぶん変わったと思う。


著者はポジティブ心理学が専門のハーバード大学講師。著者の講義がハーバード大学では現在もっとも人気のある授業なのだそうだ。内容が素晴らしいのはもちろんだが、とてもやさしい語りかけるような言葉が印象的だ。また、ご自分の経験を実例として挙げてあったり、たとえがとてもわかりやすいのも読みやすく、受け取りやすいポイントだと思う。


著者のたどり着いた結論、それは

私は幸せを、「喜びと意義の同事体験」と定義するに至りました。(P67)

という言葉に集約されている(くわしくは下のメモをご覧ください)。

今だけではただの快楽、でも将来のために今を犠牲にするのも違う。一方で意義がなければ人は充実感を得られない。「喜び」と「意義」の両方を満たすよう意識すれば、現在も未来も幸せなものになるという。



この本では、この定義をベースにもっと幸せになるための考え方や人生を変える方法を学ぶことができる。押しつけではなく、納得して少しずつ進められるのでこれならできそう、と思える人も多いのではないだろうか。
「HAPPIER」というタイトルが示すように、今よりもより幸せに近づく、確実な方法がここには書いてある。


もうひとつ、幸せの定義が変わった、と感じたのは「幸せは一過性のものではなく、蓄積できる」ということだ。何か大きな出来事が起きて劇的に幸せになるのではなく、心がけ次第で幸せを感じる時間を増やすことができる。これなら運・不運は関係なく、誰でもより幸せな人生が手に入るはず。

人生に一発逆転を求めているのならこの本は向かないが、満ち足りた気持ちで毎日を過ごしたいのなら、この本は役に立ってくれると思う。おすすめです。
私のアクション:「行いたいこと」を増やすために何ができるか意識する



以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

至福型を目指す人間が心がけるべきこと(P64)

可能な限り多くの時間を、現在の利益と未来の利益を同時にもたらしてくれる活動に振り向けるようにすることです。

これが幸せだ(P67)

…私は幸せを、「喜びと意義の同事体験」と定義するに至りました。「喜び」はまさに「現在の利益」であり、私たちは、「未来の利益」をもたらしてくれる目標や活動に「意義」を見いだします。意義は、「充実感」の生みの親でもあります。
(中略)
幸せとは、単なる喜びとは違い、その場限りのものではないのです。幸せはそのつど、私たちの内側に蓄積されていきます。

目的の役割(P118)

目的が果たすべき役割は、私たちを自由にすることです。目標は、私たちを縛りつけるものなどではなく、私たちが現在を楽しむのを可能にしてくれるものであってしかるべきなのです。

心理学者デービッド・ワトソンの言葉(P118)

「幸せへの鍵は、目標を達成することにではなく、目標を追求するプロセスにある」
(論文『Positive Affectivity』より)

目標は手段であり、終着点ではない(P119)

もしも私たちが、今よりも幸せになりたいのなら、目標に対する期待の内容を変える必要があります。目標は、それを達成したならば幸せをもたらしてくれるものなどではなく、人生という旅を楽しませてくれるものなのです。

「行わなくてはならないこと」を減らして「行いたいこと」を増やす(P120)

…「行わなくてはならないこと」の割合を減らして「行いたいこと」の割合を増やすことは、より幸せになるため、――幸せな体験を増やし、また、その結果として幸せの基本レベルを上昇させるため――の確かな方法のひとつだと言えます。
(中略)
そこで私が課題にしていることは、「行わなくてはならないこと」を完全に排除することではなく、その数をできるだけ減らし、空いた時間を可能な限り「行いたいこと」に振り向けることです。
私がどれほど幸せであるかは、私の人生における「行いたいこと」と「行わなくてはならないこと」の比率によって、おおかた決まるとさえ言えます。

意義と喜びと長所を自問しよう(MPSプロセス)(P165)

…次の3つの自問を行うことで、その作業を始められます。
「自分は特に、どんなことに意義を感じるのだろう?」
「自分は特に、どんなことに喜びを感じるのだろう?」
「自分は何が得意なのだろう?」
私はこの3つの自問を、意義(meaning)、喜び(pleasuer)、長所(strength)の頭文字を取って「MPSプロセス」と名づけています。

「幸せブースター」を使おう(P204)

この種の、それほど多くの時間を必要としない活動――喜びと意義をもたらしてくれる、数分から数時間で行える活動――を、私は「幸せブースター」と名づけています。
※訳注=推進補助装置=そもそもの意味は「あと押しをするもの」
(中略)

「幸せブースター」は“お試し”にもなる(P208)

幸せブースターは、最小のリスクで素行錯誤する機会を提供することで、私たちが起こしたいと考えている大きな変化への、価値ある足がかりとしても機能しうるものなのです。

心理学者ダニエル・カーネマンの言葉(P218)

「時間の用い方こそが、他の何よりも重要な幸せへの鍵かもしれない」

「時間的豊かさ」>「物質的豊かさ」(P252)

心理学者のティム・カッサーは、「時間的豊かさ」が常に幸せと直結していることを突き止めました。一方、「物質的豊かさ」はそうではありませんでした。
時間的豊かさとは、「自分には、自分にとって有意義な活動を行ったり、考えたり、レジャーを楽しんだりするための時間が充分にある」と感じている心理状態であり、時間的貧しさとは、「自分はいつもストレスを抱えていて、急いでいて、働きすぎていて、遅れている」と感じている心理状態です。

「忙しすぎず、暇すぎず」がベスト(P254)

フローを体験する確率が高いのは、易しすぎも難し過ぎもしない作業に従事している時ですが、同じ原則は時間管理にも当てはまります。「忙しすぎず、暇すぎず」がベストなのです。

「幸せ至上主義者」になろう(P263)

幸せ至上主義とは、「幸せこそが究極の通貨であり、あらゆる目標がそれを獲得するための手段に過ぎない」ということを知っている心の状態です。
幸せ至上主義は、物質的な富の獲得を決して否定しません。それは単に、物質的な富を、重要性階層の最上位から退かせたにすぎないのです。
私たちは、幸せ至上主義を実践することで――幸せこそが究極の通貨であるという事実を認識し、その認識に従って生きることで――自分の幸せを毎日、確実に増やすことができます。
人生の重要な局面における自問が、物質至上主義に従ったもの――より多くのお金や名声を得るためのもの――ではなく、幸せ至上主義に従ったもの――より多くの意義と喜びを見いだすためのもの――であるとき、私たちは確実に、より幸せな人生へと歩を進めています。

幸せにとっての一番の大敵は(P279)

…何かひとつのもの――本、教師、恋愛、結婚、成功、受賞、啓示等々――が、永遠の幸福をもたらしてくれるという誤った期待です。これらはみな、私たちを落胆にしか導きません。持続する大きな幸せは、ほとんどの場合、ひとつの劇的な出来事によってではなく、幸せな体験をひとつひとつ積み重ねていくことで、少しずつ、徐々に築かれるものなのです。