毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

自分に限界を作らない☆☆☆

この本もビジネスブックマラソンで紹介されていて、ずいぶん前に探書リストにメモしておいたものだ。

たまたまテレビで著者・三浦由紀江さんが出演されているのを見たことがある。この本に書いてある経緯をさらっと話し、駅弁の紹介と売るコツを説明されていた。パートから所長?とびっくりしたが、この本を読めば、それがただの幸運ではないことがよくわかる。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら


話だけ聞けば映画になりそうなサクセス・ストーリーだ。確かに、そんな風にも楽しめる。でも、そこに至るまでにはものすごい努力とご苦労があったことも書いてある。

評価してもらえなくてやめようと思ったパート時代や、正社員登用試験に落ちてモチベーションが下がってしまった時期もあったという。また、所長に大抜擢されたあと、やり方がわからなくて血尿が出るほど追い詰められたことも。
それでも、著者は工夫したり、周りの人に助けられて乗り越えてきたのだ。


“駅弁を売る仕事”のことを書いてあるから販売業の人に役に立つ本と思ってしまうが、それだけではない。それぞれのポジションで何をどうしたかがきちんと書いてあるので、どんな立場の人にもヒントになることがある。「人から評価されるにはどう考えて何を行動したらいいのか」から、「人の上に立つようになったら組織をどうまとめればいいのか」まで幅広い。1冊でこれが全部読める本はなかなかないと思う。

著者の行動力と人を巻き込む力は素晴らしい。それが大きな原動力となり、不可能をどんどん可能にしていくのだが、実は陰のポイントは「整理能力」だと読みながら思った。だから組織を変え、仕組みを変え、残業が激減して利益が大幅アップしたのだ。やはり整理整頓、仕組み化は大きな力だと改めて感じた。


これだけのことを1冊に詰め込んだら散漫になりそうだが、充実した読後感が得られるのは、ダイヤモンド社の底力なのだろう。
読めばヒントと元気がもらえます。特に仕事が面白くない人、周りとの関係に悩む人はぜひ読んでください。
私のアクション:ダメだと思ったら朝令暮改

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

ダメだとわかったら、どんどん朝令暮改(P135)

自分が間違っていたと気づいたらすぐに考えを改め、行動に移すことは大切です。
(中略)
誰だって最初に考えた方法が完璧とは限らないのですから、「間違っていたな」とか「うまくいかないな」と思った瞬間、考え方ややり方をコロッと変えるのは悪いことではないのです。
(中略)
要するに、自分で考えたことをやってみて、ダメだったら違う方法を考えるのは、進化なのではないでしょうか。

自分の意見を押しつけるだけではよいものはできない(P217)

時には自分とは違う意見も、「ああ、そうだよね。こんなスタイルもいいかもしれないね」と素直に認めない限り、物事はよい方向に進みません。

開発しっぱなしではいけない(P222)

開発したあとこそ、きちんと品質を維持するためのチェックが必要です。
もちろん品質を維持していればいい、というわけではありません。時にはものすごくおいしいのに、売れ行きが思わしないものも出てきます。
(中略)
その時は、リニューアルをかけ、もう一度売れる商品に作り直さなくてはなりません。
(中略)
駅弁は開発したら終わりというわけではなく、開発したあとのメンテナンスが大切なのです。

主婦の発想で会社のコスト管理(P240)

…賢い主婦は逆の発想をして、収入から「これだけは貯金する」というお金を抜き、余ったお金で上手にやりくりしながら生活するのです。
私は、この発想をコスト管理に当てはめました。
普通なら売り上げから経費を引いて利益を出すところを、「これだけは利益にする」という考え方をするようにしました。