毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

心理学者が説く「自分らしい生き方」☆☆

自分のための人生 (知的生きかた文庫)
ウエイン・W・ダイアー
三笠書房(知的生きかた文庫)(2011/07/21)
¥620
「知的生き方文庫」の得意なジャンルであり、翻訳者・渡部昇一さんが数多く手がける「成功法則」本のひとつ。
家族が買ってきたので私も読んでみた。


文庫は最近出版されたものだが、もとは2007年に出た『「自分の価値」を高める力』を再編集したものだそうだ。原著は1976年刊なので、かなり古い。
だが、渡部先生によれば“長く読み継がれている古典的名著”だという。確かに、今読んでも役に立つことが多く書かれていた。

著者はただの学者ではなく、診療も長年行ってきた人物。患者の実例が多く出てきたり、簡単なワークが紹介されていたりするので、とても実践的な本だ。
個人的に一番面白かったのは、「話し方を変えることで、家族や周囲の犠牲にならない」方法。他で見たことがなく、新鮮だった。


私は好きなのでスピリチュアル系の本もかなり読んでいるが、そういうジャンルの本が苦手な人も多いと思う。
この本には、実はスピリチュアル系の本でよく出てくる考え方も多い。たとえば、「自分を変えれば周囲が変わる」とか「生きられるのは今の一瞬だけ」など。
心理学者の書いた本なら、抵抗なく読めるのではないだろうか。また、そういうジャンルとは切り口が少し違うので、法則としては知っていても、“こういう考え方をすればいいのか”などと確認したり、新たな気づきもえられる。

10章からなっていて、1章ずつテーマが違う。自分にとって弱点とも思われるところから読んでもよさそうだ。
のびのび生きたいと思う人にはお勧めです。
私のアクション:理由づけをせず、やりたいと思ったらやってみる


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

不平を言わない(P77)

受け入れるということは不平を言わないこと、幸福とは自分ではどうにもできないような事柄に関しては不平を言わないということなのだ。
不平は自分に自信がない人の慰めなのだ。

他人の是認や賛同を得ることをやめる(P89)

他人の是認や賛同を得なければ気がすまないという習慣は取り去らなければならない。

他人の反対は当たり前と思う(P100)

自分が感じたり、考えたり、話したり、行ったりすることには必ず多少とも反対があるものだと心得ていれば、絶望のトンネルを容易に抜けだすことができる。反対があることを予期していれば、そのために傷ついたりはしなくなるだろうし、同時に、自分の考え方や感じ方が否定されたのは自分自身が否定されたのと同じだ、などと考えなくなるだろう。

自分が不安な気持ちでいるのに気がついたら(P155)

こう自問してみるとよい。
「私はこの瞬間を不安のために使ってしまっているけれども、いったい何を避けているのだろうか」
そして、自分が避けているものが何であれ、それに取り組むことだ。不安に対する最善の対抗手段は行動なのである。

理由は「やりたいからやる」(P166)

子供のころは、ただ好きだからというそれだけの理由で、1時間もバッタと遊んでいられたのだ。山登りや森の探検にも出かけただろう。その理由は?「したかったから」である。
(中略)
自分がやることは、何にでも理由がなければならないと気持ちを捨てること。

真の安全とは(P174)

それは内面的な安全ともいえるもので、自分の身に起こり得ることには何でも処理できるという自信である。これだけが唯一、永続する安全、真の安全なのである。

完全主義に関するウィンストン・チャーチルのことば(P177)

「『完全でなものでなければ役立たない』という格言は、とりもなおさず『麻痺』ということだ」

ベストを尽くさなくてもかまわない(P178)

完全主義のおかげで、やってみれば楽しいかもしれない活動もせず、手をこまぬいていてはならない。「何事にもベストを尽くせ」を自分にとって大切なことを選び、それは一生懸命やりなさい。他のことはただやるだけでいい」に変えてみることだ。
ベストを尽くさなくてもかまわないのだ。

「自分の人生」を生きている人の考え方(P275)

彼らにとって問題というのは、乗り越えるべきひとつの障害物にすぎないのであって、自分の個人的な感情を反映させるべきものではないのである。自分にとって大切なものは自分の内にある。