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コンパクトにまとめられた「ザッポス伝説」☆☆

先に読んだ『ザッポス伝説』の1年ほど前に出された本だ。分厚く読み応えのある『ザッポス伝説』に比べて、この本は非常にコンパクトにまとめられているので読みやすい。先に読んでおいたおかげでスイスイ読めた。


著者はアメリカ在住で、日米間のビジネスコンサルティング会社を経営して30年になるそうだ*1。この本を書いたきっかけは、ザッポスCEOトニー・シェイの講演を聞いたことだそうだ。
従来の経営セオリーとはまったく違う斬新な方法で成功を収めているザッポスについてもっとくわしく知りたいと思い、綿密な取材をして書かれている。
このため、トニー・シェイ自身が書いた内容とほとんどブレがない。この整合性は素晴らしいと思う。
どちらを読んでもいいのだが、どちらを先に読むかはなかなかむずかしいところだ。一長一短あると思う。

この本のよい点は

  • 三者が客観的な目で見たザッポスがわかる
  • 簡単に概要がつかめる
  • はじめから日本語で書かれているので読みやすい

もし、マイナス面があるとしたら

  • ストーリー仕立てではないので、ワクワク感がない
  • 解説本のような内容なので、固くて文字がびっしり
  • ツイッターに関する記述が、今読んだら少し違和感あり

ハラハラドキドキしながら読みたければトニー・シェイ自身の本を、時間をかけずに全体像を知りたければこの本がいいと思う。
時間がとにかくない、という人はこちらの本の6章(できれば7章も)読めば、ザッポスがどんな会社なのかひと通り知ることができる。
私自身はこの順で読めてよかったと思うが、手短に結果だけを知りたい、という人はまずこの本から読み、もっとプロセスが知りたいと思ったら『ザッポス伝説』も読んでみるのがよさそう。

経営手腕だけではなく、幸せに関するトニーの考え方もこの本でしっかり触れられているので、この本だけでも充分ザッポスの素晴らしさが受け取れると思う。

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*1:ちなみにこの方は男性です。名前を見たら女性だと思いますが、写真を見て驚きました