毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

あなたも「ざっくり数字でつかむ」が可能に☆☆☆

著者・久保憂希也さんは元国税庁勤務という異色の経営コンサルタントだ。私はまったくの文系でとにかく数字に弱いので、こういうジャンルの本は何冊か読んでみたが、今までで一番わかりやすい本だと感じた。


一時期会計の本がブームになり、私も読んだが、著者によれば“経理担当者以外は財務諸表は読めなくても問題ない”そうだ。
じゃあどうするのか?と疑問に思うが、この本を読めば簡単な方法できちんとほしい結果が出せるようになる。

読んで思わずうなったのが、数字で根拠を説明できれば、人を納得させることができて会議が短くなるという話と、国税庁時代の「逆粉飾」(利益が出ていないように数字を操作すること)を見抜く方法。長年数字には苦手意識があるが、やってみたら案外簡単にできるかも、と希望が持てた。


統計数字の嘘の見抜き方や、行動経済学に関するものなど、読み物としても楽しめる。私は今までいろいろなところで読んできた話が多かったためちょっと中だるみしたが、この手の本を読んだことがない人にはぜひこの本から読むことをお勧めしたい。
続編『20代で絶対に身につけたい数字力のルール』もあるそうなので、読んでみたい。もう20代ではないが、まだ間に合うなら。
私のアクション:数字で表現できないか、考えてみる
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

感情を抜きにして「合理的に考えると?」という視点を持つ(P25)

次に生かすポイント(P31)

ひとつのプロジェクトを実行したら、それを次に生かさなければ、成長していくことができません。「会議が終わらない」どころではないのです。
次に生かすには、計画の段階で目標の数字を出しておくことと、結果を検証する人を決めておくことが必要です。
…ホームページをリニューアルする計画をした時に、
「問い合わせの電話を月に100件から30件に減らす」
とうように具体的な数字で目標を決めます。
同時に、リニューアル後、実際にどのくらい電話が減ったのかを確認する担当者を決めておく必要があるのです。

まず正しく問題を把握する(P34)

いくら問題解決の技術を磨いたところで、そもそも問題を把握していなければ、何の意味もありません。しかし、現実には正しく問題を把握できていないケースがとても多い。まずは、正しく問題を把握しなければなりません。
そこで、数字を使って問題を把握するのです。
…問題とは「目標と現実の間にあるギャップ」のことです。ギャップの把握には数字を使う以外にありません。目標に近づいているのか、どのくらい離れているのか、数字でなければ誰もわからないのです。

会社の数字を見る時は「分ける」と「比べる」(P73)

「分ける」方法にはふたつある。ひとつは、イシューツリーのように、利益をスタートとして売上と費用に分け、それぞれを固定的なものと変動的なものに分けるやり方。もうひとつは、売上や利益をひとり(1店舗)当たりに分けるやり方です。
数字を分けたら、今度は「比べる」ことをします。大きな数字を比べてもよくわかりませんが、分けた数字なら、比べることで課題や結果が見えてきます。
比べる対象は、「他社」か「自社の過去」です。