■増田式・超絶技巧入力
ただいま3回目の練習に取り組んでいる「超絶技巧入力」。今回のスタートに際し、自分に課したことがある。
「時間優先、内容はその次」
ひとつの課にかける時間は20分にした。今までが1時間弱*1かかっていたことを考えれば、無茶に近い。ただ、増田さんはひとつの課にかける時間は15分でいい、と常々言われているので、20分なら何とかなるだろう、と思ったのだ。
そんなことでいいのか、と言われそうだが、私にとってはこれは継続のために譲れない条件だった。
というのも、時間がかかると思うと
つい後回しにしてしまい、結局休み→それが続いていつの間にか中断
というのがパターンになっていたからだ。1時間かかると思うとなかなか手をつけられないが、20分で終わると思えば続くだろうというのが狙い。
ところが、意外な効用があった。「20分で終わらなければ」と思ってやった方が、記憶に定着するようなのだ。
たとえば筋トレなどで、「だらだらと100回やっても鍛えられないが、ちょっと辛いくらいの負荷をかけてやれば10回でも効果がある」という解説をよく読む。今までの私は“どれだけ時間がかかってもいいからゆっくり確実に”と思っていたが、実は「だらだらやって効果なし」だったのかもしれない。
「20分で終わる!」と思ったらもたもたしていられない。今までなら何となく思い出せそうな漢字はいろいろ打って出してみようとした*2り、覚えていなければその都度中断して調べていたが、20分しかなければあっさりあきらめられる。打てるものだけだだだっと打ってしまう。
増田さんによれば、記憶の定着というのは壁を塗る作業のようなもので、一度にしっかり覚えられなくて当たり前なのだそうだ。何となく覚えたかな、というのをくり返すことで定着させる。なので、覚えていなくても、くり返せばだんだん覚えられるという。
頭では理解していても何となく腑に落ちていなかったのだが、「20分で!」と制限して取り組むようになったら納得がいった。淡々とくり返しているうちに覚えられるようになってきたからだ。
しかも、今まであいまいだった漢字もずいぶん打てるようになり、苦手のかなもスピードが上がっていいことずくめ。
ものごとにはベストのやり方があるものなのだ、と実感した。
「デッドライン」で負荷をかけると脳のパフォーマンスが上がるのなら、他にもいろいろ応用できそうだ。