このブログでも何度か紹介している「3本線ノート」。読むのが最後になってしまったが、実はこの本が私の求めている本だった。社会人なら、この本を読めばやりたいことはほぼできるようになるはず。
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この本の内容は大まかにふたつに分けられる。前半は「3本線ノート」の考え方や理論がまとめられていて、後半は勉強も含めて時間管理などの具体的な使い方が紹介されている。
具体例も先に読んだ『考えがまとまる!三本線ノート実戦活用術』よりも汎用性が高く、わかりやすく感じたが、私が印象に残ったのは前半の理論編。とにかく使ってみたい人は具体的な活用法から読んでもいい、と書いてあるが、「3本線ノート」がどんなものなのかがわかっていた方が応用が利くと思う。私はこの部分を読んでずいぶん理解が深まった。
また、面白かったのは、社会人の資格試験のための勉強も「数学型」か「英語型」のどちらかに分類できる、という考え方。
今まで持っていた「私がやっている勉強は特殊すぎるから、結局どうすればいいの?」という疑問が解消された。どちらかわからない場合は、まずは数学型でやってみる、というのもシンプルで、これなら実際にアクションを起こせる。
「3本線ノート術」に興味のある方は、(現役学生以外)この本から読むのがおすすめです。
私のアクション:新しい勉強ノートを「数学型」で作ってみる
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読書日記:『考えがまとまる!3本線ノート実戦活用術』
読書日記:『「3本線ノート」で驚くほど学力は伸びる!』
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
本当の意味での「時間管理力」とは(P70)
人が限られた時間と能力の中で、どうすれば最大の成果が上がるのかということを、「最も簡単な方法でする」技術だということが言えます。
これから取り組む勉強が「英語型」か「数学型」かわからなかったら(P157)
自分ではどちらの方なのか判断できない時には、最初に「数学型」のノートを作って勉強を進めてみてください。
もし、自分のやっている勉強が「英語型」だったならば、「数学型」のノートは非常に使いづらいものになりますからすぐにわかります。その時に「英語型」のノートに切り替えれば大丈夫です。
…分類できない時に最初から「英語型」のノートは作らないようにしてください。もしそれが「数学型」の「理解」が必要な教科の場合、本来「理解」すべきことを「暗記」で切り抜けていくような勉強が進んでしまい、とても危険です。
「数学型」のステップ(P161)
ステップ1……全体像を理解する
ステップ2……ポイントをまとめる
ステップ3……暗記すべきことをまとめる
ステップ2:ポイントをまとめるコツ(P165)
「結局、何なの?」「つまり、どういうこと?」
そして、その答を「小学5年生」に話すつもりでまとめるのです。
ステップ3:注意点(P165)
今は覚えているけれど後になって忘れる可能性のあるものはすべて書いておく。
英語型の学習法(P169)
最初に全体の文脈(コンテクスト)をとらえる
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「暗記すべきこと」と「理解すべきこと」とに大きく区別する
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暗記すべきことを覚える
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最後に、理解を深めるための練習をする
「英語型」のステップ(P174)
ステップ1……学ぶべき事柄をまとめる
ステップ2……暗記すべき事柄を抽出する
ステップ3……文脈の中で暗記すべきことをくり返す