毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

エスプリの効いた引用と随筆を楽しもう☆☆

名文どろぼう (文春新書)
竹内 政明
文藝春秋 (文春新書)
¥767
池上彰さんの本で紹介されていた*1ので興味を持って読んでみた。
ふだん私があまり読まないような内容で、息抜きになるようなしゃれた本だった。


著者の竹内さんは読売新聞の論説委員で、1面のコラム「編集手帳」を担当している*2そうだ。
新聞の論説委員と言ったら堅そうなイメージがあるが、著者の書く文章はひと味違う。

この本は著者が趣味で長年集めてきた名文(つまり引用です)を集めたもので、それをジャンル別に編集し、自身の言葉が添えられている。
名文も興味深いが、著者自身の文章が面白かった。中年男の悲哀か、フランスのエスプリが効いたジョークというのか、つい吹き出してしまうこともたびたび。
個人的信条により著者の属する新聞は読んだことがなかったが、あの新聞にこんな面白い人がいたのか、と意外だった。


実用書を読み続けると文章が荒れる、と言った人があった。私はそこまで思わないが、たまにこういう本を読むとシンプルに「文章っていいなあ」と思う。『名セリフどろぼう (文春新書)』という本も出ているそうで、読んでみたくなった。
たまには毛色の違う本も、と思う方はどうぞ。人のいないところで読むのをおすすめします。

*1:すみません、タイトルをメモし忘れました…

*2:出版当時の情報です