本田直之さんの著作をチェックしていて、そういえば読んでいないなと思って読んでみた。
MBAを取得し、日本とハワイのデュアルライフを送る本田さんだからこそ書けるいい本だった。そろそろ英語をちゃんとやりたい、という甥っ子(理系大学生)にもすすめたくらいだ。
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はじめは本田さんもまったく英語ができなかったそうだ。ところが、留学してみると英語が読めなければ課題はこなせないし、授業(ディスカッション)にもついて行けない。それで試行錯誤した体験が、この本のベースになっている。
本田さんのすすめる方法は、広く浅くではなく、自分が得意な分野や興味のある分野に特化して、そこから英語を覚えること。
現に、たとえばIT関連のビジネスマンは、それほど英語ができなくても、基本的なポイントさえ押さえればあとは専門的な理解があるのでその分野の人たちとは英語で会話ができるそうだ。
本田さんが例としてあげられていたのが、ファイナンシャルアカデミー代表・泉正人さん。お金に関する知識があるので、泉さんにはロバート・キヨサキ氏のスピーチを繰り返し聞くようすすめ、単語もお金に関するもの100個をリストアップして覚えてもらったという。他にいくつか本書でも紹介されている方法を実践してもらったところ、海外視察でもほとんど不自由なく会話ができたそうだ。
こんな風に、自分の得意なことを英語の突破口にするのがこの方法だ。「偏った英語」という表現に違和感があるかもしれないが、
それは受験英語などに対して「自分用にカスタマイズした」という意味合いと思えばいい。
そして、ここが大きなポイントだが、「狭く深く」をいくつかのジャンルでくり返すことにより、受験英語などの標準的なレベルに一般的な方法よりも速くたどり着けるのだ。
さすがはレバレッジシリーズ、内容はとても具体的だ。リスニングに効くスピーチを選ぶのにいいサイトや、紹介した方法に合う本のリストなど、かゆいところに手が届く構成になっている。
3ヶ月でものにするか、一生英語を使えない自分で終わるか選べ、という言葉にはインパクトがあった。
さらに、実際の3ヶ月のスケジュールの立て方にも1章をあててある。私などは、この時間割の作り方そのもののノウハウが欲しい、と思ってしまった。
今までの方法で挫折してしまった社会人以上の方*1、必読です。
私のアクション:偏った単語集100を作る
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
「偏った英単語」を100個だけ覚える(P93)
私が初心者に戻ってやるなら、サーフィンが好きなのでジャンルはそこだけに絞ります。アウトプットは、「ハワイで地元のサーファーと話す」とします。
そこで「サーフィン単語」を自分でチョイスしていきます。名詞、形容詞、何でもかまいません。転校についての単語や、海や波の状態、ボードの部位など、すぐに英語が浮かべば英語で、そうでないのなら日本語で考えてから和英辞典を使って100個挙げていきます。