先月紹介した『BRUTUS』と同じく、去年の“印象派イヤー”に合わせて出た特集だ。家族が借りてきた。
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『BRUTUS』以上にくわしく、充実した内容で読みごたえがあった。モネやルノワール、ゴッホ、セザンヌといった特に著名が画家はそれぞれ数ページずつまとめられていて背景がよくわかった。
さらに、詳細な印象派展のデータや人物相関図、さらには誰がいつ頃どの街に住んでいたのかという地図まで。よくここまでまとめられたな、と感心するくらいくわしい。
この特集が特に素晴らしいのは、有名どころ以外の画家についてもきちんと触れられていることだ。アメリカの女流画家メアリー・カサットやマネのモデルとしてしか知らなかったモリゾ、自身が絵を描きながらパトロン的存在でもあったカイユボット*1など、初めて知ることが多く、面白かった。
印象派好きにはぜひ手元に置いておきたいバイブル、と言いたいところだが、残念ながら雑誌なのですでに完売している。
ぜひこれをムックか何かにまとめて出版してください、阪急コミュニケーションズさん。
もしお近くの図書館に置いてあったら、ぜひ読んでみてください。印象派の絵が身近な存在になります。
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