毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

イメージングでやさしく夢を叶える☆☆☆

著者・矢野惣一さんを知ったきっかけは以前お世話になったビジネスセミナー。参加者に著者の主宰するコース卒業生が多かった*1ので、いつか読みたいと思っていた。
深く考えず、まずこれかなと借りてみたところ、予想以上に素敵な本だった。


成功法則の根拠がていねいに説明されていてわかりやすい。
具体的なネガティブの手放し方が書いてあるのも他にはあまり見たことがなく、役に立ちそう。
複雑な問題には実際にプロにかかる必要があると思うが、ある程度のことならこの本を見て自分で対処できそうだ。

自分が本当に望んでいるものを知る方法が非常に斬新で、こういう考え方もあるのかと新鮮だった。


特に、なぜ紙に書くと実現するのかの解説が秀逸。今までいろいろ読んできたが、初めて腑に落ちた。
内容を簡単にまとめると
左脳と右脳の違いは、左脳は<言語>脳、右脳は<イメージ>脳。

また、左脳は一度にひとつのことしか処理できないのに対して、右脳は一度に複数のことを処理できる。右脳はイメージを扱えるので、人の顔を思い出した時に写真のように顔の全体像を処理できるが、左脳は「男の人。丸顔。あごひげを生やしている…」のように、ひとつずつしか処理できない。

処理スピードは右脳の方が圧倒的に速いが、右脳の<イメージ>を左脳が<文字>にすることで初めて行動に移せる。右脳の<イメージ>は左脳で<言葉>に変換する必要があるのだ。
つまり直観的な<イメージ>を<言葉>で表せた時、その願いを実現するための<行動>が起こせるようになる。


ご自身の経験にも触れながら、やさしく語りかけるように書かれた本なので、落ち込んでいる人にも読みやすいはず。
付録の誘導瞑想CDも素晴らしい。残念ながらすでに絶版のようなので、興味のある方は図書館で探してみてください。
私のアクション:自分の過去を客観視して手放す
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「何に関心を向けるか」が考え方を変えてくれる(P38)

<信じる>ことは、そう簡単にできることではありません。けれど<関心>を向ける対象を変えることなら簡単にできます。
思考は<関心>によって作られる。

「自分は今のままでも素晴らしい。変わらなくてもいい」(P63)

と思えた瞬間から、人は変化し始めます。

身体感覚がイメージできないことは、実現できない(P71)

イメージ力の優れた人は、イメージの中でも現実と同じように、辺りの景色を見回したり、食べものを噛んで味わったりしています。つまり、現実と同じように体を動かしています。
彼らは、イメージを現実と同じように認識しているのです。この時、彼らの脳も、現実と同じように活動しています。その結果、脳が発達し、能力も向上します。だから、彼らはイメージしたことを実現することができるのです。

<体感>が伴っていて初めて、脳はそれを<体験>として捉える(P73)

「ワクワクすることが成功の秘訣だ」と言われるのは、成功するかしないかは、身体の感覚が伴っているかどうかで決まることを、成功者は経験で知っているからなのです。

成功をイメージしてドーパミンを出す(P74)

成功した時のことをイメージすると、脳内ではドーパミンという化学物質が分泌されます。ドーパミンは、人を幸せな気分にしてくれます。ドーパミンによってワクワク幸せな気分になると、やる気が起きます。
やる気が起きると、行動を起こします。その結果、成功に一歩近づきます。すると、さらにまたドーパミンが分泌されます。
つまり、
成功をイメージ→ドーパミン分泌→やる気→行動→成功に近づく→ドーパミン分泌→ますますやる気が出る→もっと行動する→さらに成功が加速する
というサイクルができているのです。
イメージ力の優れた人は、この成功のサイクルの最初にある「成功をイメージ」することが上手くできます。その結果、ドーパミンをたくさん分泌できるので、成功できるのです。

<頑張る>と思う気持ちの根っこにあるもの(P115)

「頑張らなければできない」という思いがあります。つまり、はじめから<できっこない>と思っているのです。「頑張ろう!」と思った時は、本当に自分はそれを必要としているのか考え直してみる必要がありそうです。

「過去形」にするだけでマイナス感情がなくなる(P116)

問題や嫌な思い出について話す時、過去形で話してみましょう。
「とてもつらくて仕方ない」→「とてもつらかった」
「生きているのが苦しいです」→「苦しかったね」
このテクニックはカウンセリングではしばしば使われます。
(中略)
…時制を過去形にするだけで、ネガティブな感情を過ぎ去った過去にすることができます。そして、解決へと思考を向けさせることができるのです。

「目標を立てる前」にしなければならないこと(P124)

セラピーを受けることによって、彼らは自分の本当の素晴らしさに気がついたのです。
「この素晴らしい人を応援して幸せにしてあげよう。成功させてあげよう」と、もうひとりの自分(無意識)が動き出してくれたわけです。
心理療法は、あなたが本当の自分の素晴らしさに出合うために行うのです。そして、それが目標を持つ前にしなければならないことなのです。

人の心を変えてゆく順序(P126)

1.【過去】を精算する
2.自分の【現実】を受け入れる
3.理想と現実の【ギャップ】を埋める
4.本当の【未来】を知る
この順序で進めることで、抵抗なく変化していくことができる。

自分をありのまま受け入れるとは(P156)

自分自身に「ごめんね」と「ありがとう」が言えること。
あなたの<短所>に「ごめんね」と言ってあげましょう。
あなたの<長所>に「ありがとう」と言ってあげましょう。
すると、短所と長所から<本当のあなた>が生まれます。
それが、自分をありのままに受け入れるということです。

「承認の欲求」と「自己実現の欲求」とは?(P164)

「承認の欲求」→私は何が欲しいのだろう?
自己実現の欲求」→私はどうなりたいのだろう?
つまり、欲しいものを手に入れてからでないと、自分がどうなりたいのかは、わからないのです。

「欲しいもの」を紙に書き出しましょう。
(中略)
次に、その「欲しいもの」が手に入ったら、「どうなる」のか?書いてみましょう。あなたの<姿>を客観視してみます。
(中略)
欲しいものを得た時に感じる<感情>こそが、本当にあなたが求めているものなのです。そして、それと同じ感情を人に与えるためには、何をしたらいいのか?そこにあなたのライフワークがあります。

*1:心屋仁之助さんも卒業生です