書店で平積みされているのを見かけて手に取った本。帯にあった「1シーズンにグレーのパンツ2本あればいい」に惹かれ、図書館で予約。すごい人気で半年以上待った。
著者は元雑誌『ヴァンテーヌ』記者で、今はフリーでファッションエディター、スタイリストをしている人だ。
読み進むうちになるほどね、と思った。
ヴァンテーヌは20代の頃大好きでお世話になった。服の甘度/辛度とか、小物をガンガン足すとか、手首にアクセサリーを重ねづけするといった手法はヴァンテーヌっぽい。
1シーズン15万の予算があるなら何を買うか、というページにはちょっと引いた。それは一般的な主婦にはちょっとむずかしいのでは*1。
著者が理論的におしゃれを組み立てていることはよくわかるし、クローゼットにある服も公開してあって興味深かった*2。
でも、一番役に立ったのは結局「服が自分の体型にフィットしているかを見るチェックポイント」だった。
著者の趣味がぴったり合う人にはいいテキストになると思う。それ以外の人にとっては、借りて読めば充分かも。
すごくおしゃれに人にとっては“手抜き”なのかもしれないが、ふつうの人にとってはかなりがんばる必要がある内容だと思う。
仕事柄、長年服を見続けている目の確かさは素晴らしいので、素材に関する内容は参考になった(夏は表革よりスエードなど)。