ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら
読み始めてちょっと驚いた。ビジネスブックマラソンの記事をちゃんと読んでいればわかったのだが、著者は裏社会に関する本を多数書いている人で、この本に登場する人もほとんどがそういう立場の人たち。
出てくる例がどれも非常に生々しい。
お金の価値を最大限に利用するというのはこういうことか…と思った。
普通に生きていたらおそらく接点のない人たちの処世術。これも本田直之さん言うところの「経験型」かもしれない。
いろんな世界から学びたい、という向上心のある人は読んでもいいかもしれない。
私のアクション:最初に期待値を上げてしまわない
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
金銭術のマジックとは(P21)
“期待値”のことなのだ。期待値を下回れば不満、上回れば喜ぶ。だから同じ金額であっても、相手の期待値を低くしておけば、支払った時にその価値はうんと高くなる…。
ところが多くの人は、その逆をやってしまう。相手によく思われようとして、最初にめいっぱいの条件を提示してしまうのだ。
人脈を築くコツ(P22)
1.他人から見て自分が人脈たりえること
2.人脈の本質に気づくこと(何か事を起こそうとした時、実現するためのツール)
3.「人間関係に投資する」という視点を持つ
中堅出版社、望月デスク(仮名)のチップ術(P35)
1.おつりにジャラ銭が混じった時は、ジャラ銭はしまってお札を渡せ
2.五千円単位のおつりにならないように気をつける
3.カードで支払うときは、チップ用の千円札を必ず用意しておく
お金は、あるように見えれば、それはあるのと同じである(P54)
名刺入れ、手帳、筆記用具、カバンにお金をかける(P56)
※劇画作家・故梶原一輝さんのアドバイス
「これらは人と会った時に相手が必ず目にするもので、しかもすべて仕事に関わるもの。仕事にお金をかけるというのは、仕事に対する姿勢のあらわれとして評価されるもんだよ」
一流ホテルのビジネスランチを活用する(P64)
限りある予算で、商談や打ち合わせを実りあるものにしたければ、一流ホテルのビジネスランチを利用せよ。
靴にお金をかける(P73)
自分が履きやすい靴のメーカーを見定めるのがポイント。
メーカーがばらばらだと、どうしても履きやすい靴が中心になってしまうため、履き古す頻度が高くなる。メーカーが同じであれば、どれも均等に履くため、靴の傷みが少ないというわけだ。
1万円分のポストカードと切手を買う(P78)
そして折に触れ、お世話になった人、ご無沙汰してる人、しばらくお目にかかっていない人などに近況をメッセージするのだ。
ホストクラブ経営・伊坂氏(仮名)の言葉(P86)
人間関係の基本はお金ですから、お金を出すほうが優位に立つ。
「カネ・ヒト・ジカン」の借りを作らない(P118)
<人生の三借>を、私は戒めとしている。
三借とは私が創った言葉で、「借金」「借時」「借人」のことを言う。
1.「借金」はお金の借り
2.「借時」は時間の借り=やらねばならないことを先延ばしにすること
3.「借人」は人に借りを作ること=人に頼る
仏教系新興宗教の榊原教祖(仮名)の言葉(P144)
「得になると思えば競うようにしてよってくるもんや。せやから、己を勝ち馬のように見せればええということになる。人間は御輿と一緒でな、担がれて出世していくもんや。せやから人がいかに寄ってくるか。ここが大事やで」
相手の立場で考える(P164)
たとえば、相手に値引きを要求する場合。
多くの人は
<どう切り出そうか>
と“自社の視点”で交渉法を構築し、
<どういう言い方をされると納得するか>
という“相手の視点が抜け落ちている。”