毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

旧時代の「文章の書き方」☆☆

語感トレーニング』を読んで面白かったので、この人の書く文章論を読んでみたいと思い、借りてみた。
しかし、残念ながら私の感覚から言えば旧石器時代か、と思うくらい古かった。


この本は2002年に文庫化されたもので、もともとはもっと以前に出版されている。しかも、その本はビジネスマンを対象にした文章の書き方講座*1のテキストを元にしていたそうなので、かなり前になる。
なので、例文がそもそも古い。文章は生き物なのに、そんなことでいいんですか、と思ってしまった。


内容は非常にオーソドックス。まずは原稿用紙の書き方や記号の使い方の解説から。
今時プロのもの書きでも原稿用紙を使っている人はどのくらいいるのか*2。まして、一般の人にとってそんな機会は今後あるのだろうか。

基本に忠実なので、本当に基礎の基礎から知りたい、という人には役に立つ本だと思う。文章について学びたい人の1冊目ならいいかもしれない。
ただ、ある程度文章術の本を読んだ人や、基本的なルールはわかっている人には退屈な本だと思う。
私の趣味に合わなかったので、評価は辛めです。すみません。

著者は「語感」をはじめ、いろいろな辞書を出されているので、そちらは面白そう。読んでみたい。

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