新版 小予算で優良顧客をつかむ方法 マーケティング常識11のウソ
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ダイレクトマーケティングの本は何冊か読んでいるが、今の方がさらに使えるツールになっているようだ。
先に読んだ『2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)』によれば、神田さんは儲けることを最優先するやり方は危険だと判断し、そういう本の出版も避けたそうだ。2004年末には主宰していた「経営者倶楽部」も休会。その後に起こったのがライブドアショックや村上ファンド事件だったという*1。なのに、稼ぎ方を教えるこの本を昨年12月に出したのはなぜだろう、と思ったら、答はあとがきにあった。
昔この本に助けられた「顧客獲得実践会」のメンバーが、神田さんがもう絶版にしようと思っていた本を甦らせたのだそうだ。会社の反映だけでなく、社会貢献にも使えるメソッドだからこそ、残したかったという。
今読んでもほとんど古さを感じさせない内容だ。一部そぐわなくなっていることにはコラムでフォローがしてある。
この本のいいところは、読みながらすぐ試せることだ。費用は最小限ですみ、結果を見ながらどんどん改善していける。
ただのノウハウではなく、神田さん自身の経験や失敗談もふんだんに盛り込んである「入魂の1冊」だと思う。
この方法のすごいところは、小さな会社はもちろん、個人でやろうとする仕事にも使えることだ。ツイッターやfacebookにも活かせるという。
この本1冊で充分導入できるはず。これから事業を始める人や、顧客を増やしたい人は必読です。
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読書日記:『2022―これから10年、活躍できる人の条件』
*1:くわしくは第1章をお読みください