毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

職場に“目指したい先輩”がいない人必読☆☆☆☆

ビジネスセミナーでご縁があり、その後お付き合いさせていただいている井上和幸さんの3冊目の本*1
タイトルだけ見ると「あんまり関係なそう…」と思うが、読んでみるといろいろと発見や気づきがあった。


この本は、編集部の
「初めてリーダーとなった、係長・主任の悩めるAくん(32歳)のための1冊を書いていただけませんか」
というオファーがきっかけとなって生まれたものだ。

読んでまず思ったことは、「私がこの立場だった時にこの本があればよかったのに」だった*2
それもそのはず、井上さんご自身が“一番読ませたいのはその頃の自分かもしれない”と書かれているのだ。

きっと、マンツーマンで指導してくれるような面倒見のいい先輩がいて、その先輩があこがれの存在だったら、この本は必要ない。その人から学んだり、必要なら盗めばいいからだ。
でも、今そんな恵まれた環境にいる人はほとんどいないのではないだろうか。その先輩の代わりになってくれるのがこの本だ。

ルールが100個載っているのだが、この内容がとにかく濃い。ちょっとしたヒントではなく、井上さんの経験をはじめさまざまな答がぎっしり詰まっているのだ。
うまくやりたかったら、うまく行っている人の真似をするのが一番。こんなありがたい本もなかなかないと思う。
このポジションにいる時には思い至らない、長期的な視点が持てるのが特に素晴らしい。


それ以外の人にとっても、さまざまな本の引用があったり、トップの人たちのエピソードがたくさん読めるので楽しめる。
さらに、これからはいかに個人の魅力を高めていくかが大切な時代。現在組織に属していない人にとっても学べることは多い。
うまく行かない時に何が原因なのか、この本を読んでチェックするのもよさそうだ。

身近に真似したい素晴らしい人がいない方は、ぜひこの本をお手本にしてください。
私のアクション:自分との約束はしっかり守る
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

吉田松陰の言葉(P64)

「一に曰く実なり。二に曰く一なり。三に曰く久なり」(一には、実際に役に立つことをおこなうことである。二には、それだけを専一におこなうことである。三には、ずっとおこなうことである)

自分自身との約束だけはしっかりと守ろう(P65)

そうすれば、同じく、自分の約束を守れる魅力的な人が自然と周囲に集まってくるんだ。

「人生は、踏み切る、割り切る、思い切る」(P66)

社長力の方程式(P78)

社長力=(「描く力」+「決める力」+「やり切る力」)×「まとめる力」×「学び続ける力」
描く力…構想、創造する力。設計する力。
決める力…決断力。
やり切る力…実行力。決着力。
「描く」「決める」「やり切る」が、デキる人材の基本3要素。

「自分との約束」を絶対に破らない(P126)

小さなことができる人が、大きなこともできる。
自分との約束を守れる人が、人との約束を守れる。

ツキ、運をコントロールする(P154)

運がよくなる兆候を逃さない。運気が悪くなりそうな気配を見過ごさない。人は「らしい」状態に落ち着く。だから、よい状態の時は、それがもっとも「らしい」ように振る舞い、よくない状態の時は、それは「自分らしくない」ように立ち回れば、自然と、強制的に、よい方、よい方へと流されていくんだ。

他人と比較しないことが、自分を強くし、ツキを呼ぶ(P168)

ツキのない人、ツキを落とす人は、いつも他人と自分を勝手に比較して、「自分にはあれがない、これがない。だから自分は運がないんだ、恵まれないんだ」と、自分の人生を非難し続ける。

斎藤一人さんのことば「過去は変えられるけど、未来は変えられない」(P181)

…過ぎ去った過去はすでに自分の頭の中にしかない。その経験を、「つらい出来事だった」と思うのも、「いや、あの経験があったからこそ、今の幸せな自分があるんだ」と思うのも、それは自分次第。過去の解釈は自分が自由に決められる。その自分が決めた過去ができて、はじめて未来が決まる、ということだ。

小林一三氏のことば(P189)

「将来への志は高くもちなさい。そして、日々の足元のことをしっかりとやり遂げることこそが、その志に到達する最も近道なのだ。」

*1:共著を含めると4冊目

*2:そんな肩書きはあらりませんでしたが、たとえ3人のグループリーダーでも、後輩ができてラインのトップになるだけでもこの本に出てくるような悩みは共通だと思います