毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

整理整頓が苦手でもできる方法がある☆☆☆

こちらも、かなり前に探書リストに書いていたもの。やっと読めたが、この本は私にも役に立つことがいくつかあった。
パソコンやツールを使った整理術も多いので、こういう本は何年も経つと情報が古くなってしまうが、まだ充分間に合った。


著者は自宅で仕事をされているフリーランスのライターで、学習教材などさまざまなジャンルに取り組んでいるそうだ。
このため、必要な資料が多かったり、仕事を同時進行で進めたりという、煩雑な状態を切り抜けるために編み出された方法はとても実用的だ。

パソコンを使った方法でも、画面を大きくしたり、“お気に入り”を仕事とプライベートに分けるためあえてブラウザを使い分けるなど、新鮮なものがあった。
EVERNOTEも今まで使いたいと思ったことがなかったが、この本を読んで初めてよさが理解できたので、使ってみようかなと思えた。


この本は整理が得意な人が苦手な人に教えるのではなく、苦手な人*1が自分なりにできる方法を教えてくれるものなので、ハードルが低く、取り組みやすいと思う。
ただし、表紙にある“「朝の3分間」だけ整理の時間にあてよう”は必要なことが全部できたあとに初めてできる「維持のプロセス」なので、注意が必要。

どちらかというとひとりで仕事をしている人向けですが、整理に苦手意識がある人や、“ついやるべきことを後回しにしてしまう”という自覚がある人にはおすすめです。
私のアクション:EVERNOTEを使ってみる


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

Not To Doリストでは「具体的な数値や行動」を設定する(P76)

Not To Doリストは、あいまいで幅の広い項目を設けないこと。…回数・時間・場所など、具体的に設定するのが継続のコツ。
例)
週に3本、締切を入れない!
3次会には参加しない!
3回以上、同じミスをしない!

「お仕事セット」をワゴンに用意する(P108)

※著者の父親は大工の棟梁。腰袋には作業工程に必要な道具がすべて用意されていたので一連の動作に無駄がなかったという。「お仕事セット」はこの腰袋をまねたもの。
仕事に取りかかる前には、必ずここの業務に合わせた「お仕事セット」を用意することにしている。
その日の仕事に必要な書類・辞書・参考文献・文房具・メディアなどの一式を、手を伸ばせばすぐ届くところに配置しておく。
たとえば、地理雑学書の原稿を作成する時には、「地図帳」「統計集」「用語集」などのレファレンス類が必要になる。これらを可動式のサイドワゴンに積む。ペン・付せん・定規などの文具類は机の上に並べておく。

PCフォルダの分類ルール(P177)

第1層にクライアント別、第2層にプロジェクトごとのフォルダを配置している。
プロジェクト内のフォルダを、原則としてファイルの制作者や送信元(個人・組織)ごとに分類している。…ネットからダウンロードした参考資料は、ウェブという総体の制作物としてまとめる。

フォルダ名を工夫して記憶に残す(P181)

…私は「限りなく没予定の企画」「090704遅刻早退した同窓会」など、具体的な名前のフォルダを作成するようにしている。記憶のトリガーというものは摩訶不思議で、くだらない名前ほど印象に残る。

EVERNOTEでタグ付け保存(P182)

…ひとつのファイルに無限にタグ付けできるデータベース機能。タグだけでなく、フォルダと同じようにファイル(ノート)単位で分類することもできる。

「お気に入り」サイトは4つに分類できる(P186)

1.常に参照するサイト(検索サイト・辞書・統計・ニュースなど)
2.時々のぞくサイト(ブログ・SNSなど)
3.当面残したいページ(アマゾンやヤフオクなどの気になる本・グッズなど)
4.保存しておきたいページ(資料価値が高いニュース記事など)
(中略)
4の保存の必要があるページは、そのままEVERNOTEに貼り付ける。特に4大紙の記事は一定期間を過ぎると閲覧できなくなるので、ページごと保存している。

*1:著者自身がそう書かれています