岡田斗司夫さんのノート術、一挙公開!という話題の本。私は非オタクだがなぜか岡田さんが好きで、この本もワクワクしながら読んだ。とにかく面白い!のひと言。さっそくやってみたくなる。
使うのはごく普通の大学ノート*1。
フェーズが7段階もある。天才になるには7段階までやる必要があるが、途中まででもOK。
レコーディングダイエットと仕組みは同じ、というところが面白い。
また、ウツが軽減するという意外な効用も。岡田さん自身の変化もあり、やってみた人の感想も多く寄せられたそうだ。
第4フェーズまでで付せんを貼るのをやめた。本来は実際にやりながら読み進むものなので、本質的に理解していないのにどこが重要なのかわからないからだ。ただ、最終的にどこに向かうのかが知りたかったので最後まで読んだ。実は、ものすごく壮大なところまで行けてしまう。
岡田さんの本が読みやすいのに内容が深いのは、スマートノートの効果によるものなのだろう。
ブログなどで世の中にデビューするのは、本当は第6段階まで進んでからがいいそうだ。この頃になれば、充分面白いことが書けるという。本当に面白いのはネタではなく、その人個人の見識によるものだからだ。
ぜひ買ってできるところまでやってみたい、と思った*2。
興味のある方はYouTubeに岡田さんの講演などがあるそうなので、ご覧ください。
私のアクション:まず、第3フェーズに進む
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
天才の条件とは(P20)
1.発想力
2.表現力
3.論理力
「ノートを相手に」考え続けることで論理力が向上する(P30)
「論理力」は、あなたを「頭の良い人」にしてくれると同時に、あなたの考えを「わかりやすい、信頼に足る意見」にしてくれます。
3つ同時に鍛える理由(P31)
3つの能力のうちひとつだけを鍛えるのは、効率が悪いのです。
(中略)
結局、最初からある枠組みの中で、誰かに能力を認めてもらい、雇ってもらうしか道がなくなります。つまり「使用人としての価値」が上がるだけです。
スマートノート7つの段階(フェーズ)(P35)
1.5行日記(行動記録)……基礎
2.今日はどんな日?(行動採点)……基礎
3.毎日いち見開き(論理訓練)……論理力・表現力
4.見せてお話(表現訓練)……表現力
5.臨界突破(脳内リンク開始)……発想力
6.知識→教養→見識(統合)……統合的人格
7.世に出る(私によれば世界は)……自覚と覚悟
大事なことはウソを書かないこと(P44)
ノートは残ってしまうものなので、人間というのはついつい少しだけ見栄を張ったりしたくなります。少しだけでも、そうやって毎日ウソを書いていると、いつの間にか自分の考えたことや気持ちがウソで塗り固められることになってしまいます。
ウソを書くくらいなら、書きにくいことや、思い出したくないことは、書かなくてもかまいません。
第1フェーズのポイント(P46)
1.毎日、5行書く。
2.具体的に名詞と動詞で書く。
3.ウソは書かない。
4.毎日書けるようになったら、第2フェーズへ。
ノートを書くという行為は「思考を肉体化する」こと(P55)
自分で書いた文字というのは感情が乗り移るので、あとで見るとその時の気持ちまで再生されやすい…。
ノートによる思考法は基本的に『農業』(P56)
脳を効率よく使うことを考えてはいけない。
脳はもっと、肥沃な大地として実りを願う場です。
考えたことをメモやデータベース化して、いつでもどこでも取り出そうとするよりも、「書いたから忘れても大丈夫」「ノートの棚のどこかにある」と考えてください。
ノートでストレス解消(P58)
ノートというのは実は肉体的な作業ですから、肉体によるストレス解消でもあります。脳だけ使わずに、身体も使ってノートを取って、ストレス解消しましょう。
スマートノートとレコーディングダイエットの仕組みは同じ(P72)
まず、自分の行動を記録すること。
次に、その行動に点をつけること。
反省や後悔は無用。
反省や後悔なんかしなくても、あなたの無意識はちゃんと採点結果を覚えています。いつの間にか「点が低かったこと」をする頻度が減り始めます。
(中略)
どうしても避けられない行動の評価が低いこともありますが、その分を取り返そうと「楽しいことに自然に目が向くようになってくる」と発想できたら大成功!です。
(中略)
…自分で評価した「点数の低かった行動は繰り返さない」という方が、毎日楽しくなるし、結果として時間も節約できます。
自分では楽しいと思ってやっていたことでも意外と点数が低かったり、逆に無駄と思えていることでもやりがいを感じている場合もあります。
まず、ひたすら「行動記録」。
6段階を6色で評価してもよい(P76)
本当に色をつけてしまって、0〜5までの6段階を6色のマーカーで彩色してもいいんです。カラフルな方が楽しいし、それぞれの点数用のミニシールを貼ってもかまいません。
左ページは、右ページに対するツッコミであり、カミングアウト(P80)
第2フェーズのポイント(P85)
1.1週間で見開きを埋める。
2.評価をするが、マイナス評価をしない。
3.くだらないことにでも評価をしてみる。
4.5行で書ききれなくなってきたら次の段階へ。
悩みのジャグリングをやめる(P86)
書くだけで、心が楽になれたのです。
食べたものを書いたら、無駄な「太る努力」をしなくなるように、悩んでいることや考えていることをすべてノートに書き出すと、無駄な悩みや無駄な迷いがなくなってしまうのです。
第3フェーズ:論理訓練(P93)
右ページでやることは言語化、論理、プレゼンテーション。
左ページでやることは連想、発想、クリエイティブ。
これが基本パターン。
まずは感じていることを言語化する(P104)
私たちはふだん頭を使っているつもりでも、言語化していない=感じているだけで考えていないことが多い。
(中略)
脳内でジャグリングしていることを、ノートの中に書く。
思った以上に頭の中のもやもやも晴れます。
論理的に考える=上下水平方向にものごとを考えること(P107)
まず下方向に「なぜ?」と原因を掘り下げる。
次に上方向に「ということは?」と推理を積み上げてみる。「どうする?」という解決策を考えてみる。
左方向、すなわち時間軸を過去にさかのぼって、「昔はどうだったか?」を考える。
右方向に、「同じような事例がなかったか?」と類似や連想を広げる。
最後に「私は今、こう考える」という自分事として結論を出す。
これを繰り返すことで論理力は充分に身につく。
解決法をいきなり考えない(P109)
…多くの人がものごとを考える時、すぐに解決法を考えてしまいます。解決法を考えることを「考える」と思っている人があまりに多い。
基礎工事である「なぜ?」を十分に吟味せず、手っ取り早く答を見つけようと、「じゃあ、どうする?」と解決法を考えると、ロクな答は得られません。
スマートノートの流儀(P114)
考えるのは、ノート2ページまで(※2ページごとにセットで使うという意味。テーマごとに2ページずつ使うのはOK)。
翌日に持ち越さない。
左ページは漫才コンビで言うところのツッコミ(P126)
右ページが論理的に深刻に考えているのに対して、ツッコミを入れることで俯瞰的に見ることができる。
これが左ページの役割です。
第3フェーズのポイント(P126)
1.ノートはいつも持ち歩く。思いついたらすぐに書く。
2.右ページは何でも書く。とりあえず毎日、埋める。
3.今日の「お題」を決めて、論理的に上下左右に考える。
4.左ページは使い方が数種類。できれば「面白いこと」を書こう。
5.最後に自分の結論を入れるようにする。
6.平均して、週に4日以上、2ページ書けたら第4フェーズへ。
なぜ「面白い」を目標にするのか(P128)
それはノートをつける目的が「自分を幸せにするため」だからです。
(中略)
最終的には面白くなって、人から評価されたり、好かれたりして初めて、自分が幸せになれると思うのです。