毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

活躍している人の言葉に身を傾ける☆☆☆☆

※現在は文庫になっています→『プロ論。―情熱探訪編 (徳間文庫)*1
少し前に、確か齊藤孝先生の本だったと思うが、糸井重里さんのことばが引用してあった。そのことばに惹かれたので、引用元の本を読んでみた。
B−ingという転職情報誌に連載されていたインタビューをまとめたものだ。


掲載誌の性質上、主に若い人に向けて仕事をどう選ぶか、どう取り組むかというテーマが中心なのだが、各界で活躍している人たちの話なのでめっぽう面白い。
ひとりは5〜6ページなので決して分量は多くないが、その人が何を大事にしてきたのかやターニングポイントをどう乗り越えてきたのかが語られている。インタビュー記事を読むのが大好きな私には、宝の山のような本だった。


今まで知らなかった人を知ったり、読んでイメージが変わった人もいる。高橋がなりさんという方を私は名前しか存じ上げなかったがカッコいな、と思ったし、意外なところでは古舘伊知郎さんのイメージが変わった*2

どの人の、どのフレーズに反応するかは人によって違うと思う。
気軽に読めて、メンターに励まされるようなフレーズにも出会える本。
私のアクション:やりたいことを周りに宣言する


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
藤巻幸夫さん

お金というものは、楽しいところに集まる(P32)

お金も、淋しいところが嫌い。楽しいところが好きなんです。だから、楽しんでないところには、運もお金もこない。気持ちって、いろんな意味で、本当に大事なんですよ。

日本人に足りないのは、毎日を楽しむ姿勢、オリジナリティー、積極性(P32)

この3つがある人は目が輝いています。

松本大さん

まず、座標軸をつくる(P45)

今の世の中で、自分がどのポジションにいるのかをつかむんです。今の自分の位置、今の能力、そしてやりたいことなど、構成要素を整理してマッピングし、座標軸をつくってみる。一方で世の中全体の方向性と自分の座標軸を合わせて、整合性を考えてみる。

和田秀樹さん

本当の頭の良さを示す4つのキーワード(P142)

知識、推論、メタ認知、対人関係

糸井重里さん

正直に、素直に生きること(P153)

たとえば、何を求めているかを高らかに宣言したらいい。「出世、大好き。」だっていいじゃない。動機って、すごく大事なんですよ。それがいずれ、変化していくにしてもね。宣言しとけば、誰かが助けてくれるかもしれない。黙っていたら、助けようにも助けられないでしょ。自分も素直に正直になる。こうしちゃいけないみたいな、よくわからない価値観には、もう振り回されないことです。

平尾誠二さん

将来に向けた計画のようなものは持っていなかった(P174)

現状より上に向かうために今、ここで何をすべきなのか。毎日それだけを考えていました。

自分らしく生きることにこだわった(P177)

でも、不安を感じている間って、自分らしく生きていられないんですよ。なるようにしかならないですからね。それよりも、自分の好きな道を進めって、自分に言い聞かせているんです。

養老孟司さん

自分の内側を見れば動じない(P181)

…日本人はどうか。逆でしょう。外ばっかり見ている。しかも、根拠もない世の中の常識に踊らされている。だから不安になるんです。自分はこうやって生きていくんだと初めから決めていれば、「外の状況によってはいいこともあるだろうし、悪いこともある。そんなの関係ない」と言える。

大事なことはこれが自分の生き方だ、自分の仕事だと決めること(P181)

好きだからでも、面白いからでも、人のためになるからでも、動機は何でもいい。自分で決めたなら、仕事なんて何やったって同じだと思う。

秋元康さん

自分の幸せを定義しておく(P188)

大事なのは、自分にとって何が幸せなのか、どうすればドキドキできるのかを、しっかり理解しておくことです。本当に何が好きなのかを考えてみる。誰かの意見に流されたり、お金に縛られて判断が間違っていないか自問自答してみる。そうやって、自分の幸せをしっかり定義しておく。それができていないと、常に何かを求め、何でも手を出し、結局何も手に入らないことになりかねません。

正解なんてどこにもない(P190)

でも、正解だと言い切る人に、人はついて行く。はっきり「こうだ」という思いを持っている人に近づこうとする。そして、そういう人のところに仕事は集まります。

井筒和幸さん

人間、本当に思ってたらその通りになる(P220)

思ってるようにならないのは、それは本当に思ってないからです。だって、思ってたら、自然とそうなるように行動するんやから。会話も、人とのつきあい方も変わってくる。

清宮克幸さん

基本的には行き当たりばったりの人生だった(P234)

将来を考えなくもないですが、考えたとおりになんかならないですからね。だから、今できることを目いっぱいやろう。そうすれば、必ずチャンスが来ると思ってきました。

ああなったらどうしようとか、予防線は張らない(P234)

きっとうまくいくと考えて、いつもプラスに発想する。ダメなことを何とかモノにしようとも思わない。早く見切りをつけて他の道を考える。それが勝負に勝つ秘訣だと思う。

高橋がなりさん

自分の運を信じな(P256)

みんな自分の運を信じないから、右に左にと迷う。どっちだっていいんですよ、自分が決めたんなら。選んだ道は、自分で幸運の道にしてやると思えばいい。…ものごとは直観で決める。偶然の出会いを大切にする。だから、たまたまの巡り合わせに逆らわない。

高橋源一郎さん

マイナス思考では、なれるものもなれない(P265)

実力が50だとしても、萎縮すると10になっちゃうし、調子に乗れば100にもなるのが人間です。だとすれば、いかにプラスの方向に自分を持って行けるかということ。…強烈なプラス思考の回路を持つ人は強いと僕は思います。

藤子不二雄Aさん

運というのは(P275)

悲観的な考えの人にはつかず、いい方に考える人のところに行くものなんだと。

笑福亭鶴瓶さん

若い時を振り返ると、(人生で成功する)ポイントはふたつあった(P295)

ひとつは、生きていく上での基本をちゃんとするということです。…家をきれいにする、約束を守る、お礼の手紙を書く、そういう基本をきっちり続けることが、自分の型の基本を作ってくれたと思っています。
あとは、やっぱり自分の型ができたこと、そしてこだわり続けたことですね。あきらめずに自分を変えないでがんばっていると、ちゃんと誰かが見てくれてるもんなんです。自分を忘れ、余計な計算で横にそれたりするとダメになる。あくまで自分のラインを貫くことがすごく大事なんです。

「売れないのはチャンスを与えてくれへんからや」はまちがい(P296)

チャンスが来る前に、日常からきっちり準備をしておかないといけない。小さなチャンスから、自分の型が出せるようにしておかないといけない。そうでないと、スポットが当たった時に間に合わないんです。準備ができてるから、スポットが当たるチャンスをつかめるんです。

今を喜び、大事にすること(P297)

今を飛ばして先に起こる結果ばかり気にしすぎたり、世の中の価値観で見過ぎたらダメになるんです。だから、「これや、これが自分の仕事や」と思ったら、まずは必死でやること。そこで自分の型をつくって、自分の世界をつくって中心人物を目指すんです。

神様から「お前もなんかせい」と言われて人は生まれてきているんやと思う(P297)

だから、自分を信じるべきやと僕は思ってます。焦らんでいいんです。種をまいて、花が咲くのを待つ。もちろん、種もまかんのに花は咲かんし、水やりもちゃんと必要になりますよ。でも、大事なことは上を目指そうという気持ちを常に持ち続けること。

日比野克彦さん

「職業は寺山修司」に衝撃を受けた(P301)

寺山(修司)さんがいろんな質問を受ける映像なんですが、その中で「あなたの職業は何ですか」と聞かれて、「僕の職業は寺山修司です」と答えるんです。彼は劇作家であり、詩人であり、競馬の評論家でもあってわけですが、「職業は寺山修司です」と言った時に、すごくカッコイイと思った。僕もそういう風に言えるようになりたいと思ったんです。(中略)
本来、仕事というのは、みんながそれぞれの名前で語られるべきものだと思う。職業別電話帳は、人の数だけ分厚くなり得るということです。だから会社に入る時に覚えておかねばならないことは、あなたの職業はあなたなのだということ。

*1:表紙に出ている名前を確認したところ、一部の人が入れ替わっているようです

*2:下のメモには出ていませんが