毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

生き方も整理整頓しよう☆☆☆☆

門倉多仁亜さんの本を知ったのは意外なきっかけだった。年末にAmazonの大掃除特集ページを見ていたらその中に紹介されていた。地元の図書館にあるか調べてみたらどれも予約がいっぱい。その後、NHK『テレビでドイツ語』に出演されてご自宅を紹介されているのをたまたま見て、素敵なおうちにうっとりしてしまった。
どうやったらあんな家にできるのか、ワクワクしながら読んだ。

門倉さんは父が日本人、母がドイツ人のハーフで、お父さんの仕事の都合でヨーロッパを移動しながら育ったという。小さい頃にドイツの祖父母の元で1年育てられたこともあり、ドイツ式の考え方や生活スタイルが身についたのだろう。

門倉さんはそのライフスタイルをきっちり守られているが、実は決してきちょうめんではないのだとか。それでも家をきれいにしておくコツは「ルーティン」。朝起きてからやること、寝る前にやること、お風呂から出る時にやること。すべて決めておく。それが習慣になれば、苦にならずにできるそうだ。
この本ではこういったルーティンの数々や、きれいに暮らすための考え方を教えてくれる。

 

やるべきことはやる、それがすんだら自分の時間、というクールなお母さんがかっこいい。門倉さんが子供の頃から「ママの時間」というものがあり、その時間中はお母さんに話しかけても相手にしてもらえなかったそうだ。今も「キッチンは8時で終了します。それ以降はセルフサービスでお願いします」と張り紙がしてあるとか。
その分、他の人がきちんと休んでいるかにも配慮されるそうだ。

母が言いたかったのは、やらなきゃいけないことをちゃんとやる、それが終わったら遠慮せずに休みなさい、ということ(P18)。

また、今もひとりでドイツに暮らすお祖父さんもすごい。齢90にして毎日起きる時間も、食事の時間もきっちり決めて守り、夕食は自分で作る。洗濯も週1回きちんとこなし、夏はバカンスでスペインに滞在されるという。習慣になればいくつになってもそれは守れるのだ。

 

ドイツには暮らしぶりを表すことわざがいろいろあり、この本でもいくつか紹介されている。
以前読んで感銘を受けたサッカー選手・長谷部誠さん*1の本にも「整理整頓は人生の半分」という言葉が出ていて印象に残っていたが、ほかにいくつも生き方に関することわざがあるのだそうだ。
門倉さんの本から引用されているブログがあったのでリンクを貼っておきます。
寝心地は自分で整えたベッド次第というドイツの諺の教え――聞こえるように独り言

 

載っている写真も美しく女性向けの本だが、たまにこういう本を読むのもヒントになっていいと思う。スケジュールの決め方や整理整頓のコツなどは、ビジネスパーソンにも役に立ちそうだ。
個人的には、とてもシンプルな「ライフログノート」の定義がわかり、気持ちがスッキリした(下のメモ「1冊のノートを持ち歩く」を参照)。
私のアクション:目の前のこと以外は忘れる
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

今やるべきことを頭に入れたら、そのことだけに集中する(P14)

体と頭はひとつ。仕事もひとつずつしかこなせません。順番にひとつずつ心配して、ひとつずつこなしていきます。今やっていることと違うことを心配しそうになると、意識して忘れるようにしています。

「TO FILE」ボックスを作る(P39)

届いた書類の封を切り、中身を封筒から出して仕分けたあとは、ファイリングしないといけない書類を、とりあえず「TO FILE」に投げ込みます。あとから書類が必要になって、まだファイリングしていないという場合は、箱の中をのぞけば見つかります。
箱の中がある程度いっぱいになったら、書類を床に広げてまとめてファイリングします。1枚ずつその都度ファイルするよりも効率的。

1冊のノートを持ち歩く(P42)

ノートはハガキよりひとまわり大きなB6サイズ。スケジュール帳に書くこと以外をすべて、このノートに書き込みます。
(中略)
時系列に前からどんどん書いていきます。ぜひとっておきたいと思った新聞の切り抜きや、友人から届いたきれいなハガキも、ホチキスで貼り付けます。
指定席が決まっていないものたちの席が、このノートです。

重要な番号を1冊にまとめておく(P48)

わが家には、重要な番号類を集めた1冊のファイルがあります。
中に入っているもの(一部)
・クレジットカード、パスポート…などの番号を控えたリスト
・家族や友人の住所&電話番号
・家族や友人の誕生日カレンダー
・命日カレンダー
・インターネットバンキングのURLと番号
・東京を離れる時の“すること”リスト
・引っ越し時に、住所変更届を出す必要のある機関のリスト
・印鑑リスト(どれにどれを押したかわかるように)
このファイルがあれば、引っ越し時も楽ですし、非常時にはこの1冊だけを持って行けば安心です。

家事をルーティーン+αにする(P58)

面倒な家事は、ひびのルーティーンを作り、あまり考えずにこなせるようになると、気分がだいぶ楽になります。家にあるすべてのものに収納場所があれば、どこにしまうかを考える必要がないので、簡単に片づきますし、労力も少なくてすみます。
理想は
・毎日何も考えずにする洗顔や歯磨きと同じ感覚でこなせるようになること。
・楽になった家事をさらにワンランク楽しくするために、道具を工夫すること。
→便利さや安さだけを追求した道具を買うのではなく、見た目やデザインにひかれたお気に入りを、家事のさまざまな場面に登場させる。

家をきれいに見せるポイント2(P62)

・ものが片づいていること
・水周りがきれいであること

レホルム運動の教え(P104)

※レホルム運動=直訳すると「生活改善運動」。さまざまな分野において生活を改善しようと考える運動。ヴェレダ、シュタイナー、クナイプなどもレホルム運動から始まったもの。
・よい栄養をとること
・新鮮な空気を吸うこと
・太陽と光を浴びること
・適度に運動をすること
・寒さで体を鍛えること
・きれいな水を飲むこと
・正しい呼吸法を覚えること
・静寂を大事にすること
・思考を整え、気持ちを安定させること

*1:ドイツのチームに所属