著者の浅野裕子さんは以前、『一週間で女(じぶん)を磨く本』を読んで好きだったので、直感で買った。おそらく、ターゲットは働く２０〜３０代の女性だと思うが、私にとって１〜３章は「生き方に開眼」したと言っていいくらい、衝撃を受けた。
何しろ、今まで私がやってきたこととまるで正反対を勧めているのだ。それは自己中心的じゃないんですか？わがままと思われませんか？と心配になるが、浅野さんは明快だ。
「あなたのおっしゃる通り、私はわがままな人間なんです」と受け流しておけばいいのです(P27)。
すべてがこんな調子なので、小気味いい。スパッと断言してあるので、そうなんだ、と素直に聞ける。女王様のように好きに振る舞っても愛される人と、なぜか軽んじられて下働きばかりしている人の違いはこういうところにあるのか、と深く納得した。
今回の体調不良の真の原因がわかったような気がする。
ただし、単なるわがまま嬢で終わらないためのあれこれもちゃんと載っている。自分に厳しすぎてもよくないが、クールに自分を見つめ、磨いていくことも必要だ。
かっこよく、身軽に生きていきたい女性は、ぜひ手に取ってみてください。
私のアクション：３秒で決める練習をする
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
人は、発言の内容より発言者の態度を見ている(P21)
人は、堂々と述べられた意見に対しては、それが納得のいかないものであっても、それなりに敬意を払います。
逆に、自信なさげに述べられた意見に対しては、たとえ正論であっても、あまり重きを置きません。
わがままは最高の美徳(P27)
そう信じて、人に何と言われようと、妥協しないこと。それを貫き通せば、わがままも立派な生き様になります。
自分の思いを貫こう(P27)
もし、あなたを「わがまま」呼ばわりする人と付き合わなければならない場合は、「あなたのおっしゃる通り、私はわがままな人間なんです」と受け流しておけばいいのです。あなたが認めてしまえば、相手はそれ以上どうすることもできません。
気持ちに嘘をついてまで「いい人」にならない(P31)
いい人になって嫌なことまで受け入れていると、我慢することが多くなり、それだけエネルギーを消耗することになります。
（中略）
あなたが自分に嘘をついていい人になっても、心地よい思いをするのは他人です。
好き嫌いをはっきりさせ、その感情に素直になる(P39)
何に関しても、はっきりした好みを持って心地よく生きることは、最高の贅沢と言えるでしょう。
心の贅沢は、心を豊かにします。豊かな心には、いいエネルギーがどんどん溜まります。
持ちすぎない方がいい(P71)
人生とは、長い旅のようなもの。いつ、どこで、何があるかわかりません。背負うものが少なくいつも身軽に動ける人と、たくさんものを背負い込んでいる人とでは、いざという時の瞬発力や実行力が違います。
（中略）
何でもありすぎると、本当に大切なものが埋もれてしまいます。
大切なことは３秒で決める(P75)
自分にとって本当に大切なことは何か。
それだけを、常に考えればいいのです。
（中略）
日常生活の中には、たとえばコーヒーにするか紅茶にするかとか…ささいな選択を迫られる場面がたくさんあります。そのたびに、３秒以内で答を出す訓練をすれば、次第にセレクション能力は磨かれます。
我慢にもＴＰＯがある(P79)
その必要がないところでまで我慢をしていると、本当に我慢すべき場面で、忍耐力が切れてしまいます。
我慢する時と、そうでない時を見極めること。
それだけで、ストレスは今の半分になるのです。
人の欠点ばかりが目についたら(P97)
もし最近のあなたが、周りの人たちの欠点ばかりが気になり、そのことでつい相手を責めてしまうようなら、それは“自分自身”に対する怒りがあるからだと受け止めるべきです。
（中略）
…自分へのダメ出しを、他人に対する非難にすり替えてしまうのです。
（中略）
人のあら探しをしている自分に気づいたら、目を相手から自分自身へと向けましょう。心の声や、体の声に、よく耳をすませてみるのです。
いい運だけをキャッチするには(P183)
答は簡単です。
嫌なものは、見ない、聞かない。これに尽きます。
（中略）
人は不快なものにさらされていると、神経が苛立ち、エネルギーを瞬く間に消費してしまいますが、快適な環境の中に身を置いていれば、気持ちがいつも穏やかでいられるので、いいエネルギーが心に溢れます。
エネルギーを使えば使うほど、チャンスは巡ってくる！(P189)
仕事にしろ遊びにしろ、夢中になって全力で取り組むからこそ、楽しいのです。生きるためのエネルギーは、出し惜しみしてはいけません。
（中略）
「金は天下の回りもの」とよく言いますが、エネルギーも同じです。エネルギーを使えば使うほど、空いたスペースに新鮮なエネルギーが流れ込んできます。
