毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

宇宙の《法則》を知って豊かに生きる☆☆☆☆

「原因」と「結果」の法則2
ジェームズ・アレン 坂本 貢一訳
サンマーク出版(2004/01/08)
¥ 1,470
すべての自己啓発成功哲学本のバイブルとして知られる『「原因」と「結果」の法則』。この本はその続編だと思って借りてきた。
「原因」と「結果」の法則』を読んだのはずいぶん前なので、先にそちらを読んでから、と思ったが、翻訳者・坂本貢一さんのあとがきによれば、実はこの本の方が処女作である可能性がある*1という。
このため、先入観を持たずにこの本を読んでみた。読むだけで心が清らかになれるような本だった。

こういう本を読み慣れた方ならよくおわかりだと思う。この本は、シンプルに“宇宙の法則に沿って生きれば幸せになれる”ことを説いたものだ。
※宇宙の法則とは、私は「自分の外側のことは、すべて自分の内側の考え方がそのまま投影されたものである」と解釈しています。

簡単に言えば私は運がいい、と思っていればいいことがたくさん起こるし、この世は悪人ばかりだと思っていると、なぜか自分のまわりには嫌な人ばかりいる、ということになる。なぜなら、あなたがそう思っているから。
私はまだ「はいそうなんです」と自らこの法則を証明できるほど身につけていないが、たぶんそうなんだろうな、と感じている。


著者のジェームズ・アレンという人は、38歳から作家活動を始め、他界するまでの9年間で19冊の本を執筆したという。その多くが“自己啓発のバイブル”として広く読み継がれている。
言葉は悪いが、多くの成功法則本の「ネタ本」になっている著者*2なので、この本を熟読すれば他の本は読まなくてもいいくらいなのだ。

読んだ印象は、まるで宗教の本のようだった。心が澄んでいる人が書くと、書く内容も澄んでくるのかな、と思った。
だが、特定の宗教を勧めているわけではないし、信仰を持たなくてもこの本に書いてあることを実践することはできる。

心をきれいにすることです。
そうすることで、あなたは、自分の人生を
最もあるべき状態に整えることができます。
強欲、嫌悪、怒り、虚栄心、慢心、自堕落、
利己心、強情といったものは、
どれもが貧しさであり弱さです(P42)

でも、清貧を強いているわけではなく、宇宙の法則の通りに生きれば、広い家に住むこともできるし、欲しいものも手に入る。何より、不安や不満を感じることなく生きていけるのだから、素晴らしいことだと思う。

自分の心を見つめることで、自分を取り巻く世界を変えていけるのだ、ということを学べるし、実践できる。
ぜひ気軽に読んでみてください。
私のアクション:心を穏やかな状態にする練習をする


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「悪いこと」は、あなたの外側に存在する避けがたい現実などではないのです。それは、あなたが自分の心の中で体験することにほかなりません。
自分の人生と心の中身を忍耐深く調査し、分析することで、あなたは徐々に「悪いこと」の原因へと導かれることになります。そのあとであなたが行うべきことは、その原因を取り除くことだけです。
あなたは、そうすることで、あらゆる「悪いこと」を取り除くことができます。そもそも「悪いこと」は、この宇宙内で永続することを許されていないのです。(P15)
あなたの観点、すなわち、あなたが物事をどのように見るかが、あなたが成功するか失敗するかに決定的な影響を及ぼすことになります。あなたの観点は、あなたの行動の種類を決定します。そしてその行動によって、あなたが手にする結果が決まってくるのです。(P32)
私たちは、自分に発生する出来事のみならず、周囲に存在するさまざまな状況にも、同じようにして自分自身の思いをかぶせています。同じものを見ても、ある人々は、そこに調和と美を発見し、別のある人々は醜さを発見します。
成長を目指す上であなたが第一に心がけるべきことは、自分が今持っているものを最大限に利用しようとすることです。(P49)。
あなたの思考エネルギーは、すべてを治める《法則》と調和したものである時には、とても創造的ですが、それと矛盾したものである時には、極めて破壊的です(P77)。
恐怖や不安は、呪い同様に罪深いものです。恐れたり不安がったりすること、《法則》を信じず、それを否定することに他ならないのです(P78)。
もしあなたが完璧な健康を手にしたいと願っているのなら、自分の思いを《法則》と調和したものにすることで、心をそれにふさわしい状態に調整する必要があります。楽しい思いをめぐらすことです。愛に満ちた思いをめぐらすことです。体中の血管を通じて、善意を流すことです。そうすれば、あなたには、もはやいかなる薬も必要がなくなります。
あなたの嫉妬、疑い、不安、怒り、敵意、身勝手さを、きれいさっぱり捨て去ることです(P106)。
愚かな人間は、単に願い、不平を言います。しかし賢い人間は、働き、待っています(P115)。
愛に満ちた、けがれのない、幸せな思いと言葉を送り出すことです。そうすれば、まるでこだまのように、それらと調和したさまざまな「恵み」の数々があなたの元に戻ってきます。あなたの人生は平和の布ですっぽりと覆われることになるでしょう(P116)。
激しいパワーは、真のパワーではありません。それは、誤って用いられているパワーであり、パワーの拡散にほかなりません。それは、海の突き出た岩に狂ったように襲いかかる、激しい嵐のようです。しかしながら、パワーは、その岩のようであり、いかなる嵐の中でも微動だにせず、静寂を保っています(P121)。
「自分の不幸せを作り出しているのは、自分自身の身勝手な思いである」(P133)

*1:出版されたのはあとだが、改題して出し直したもので、内容は処女作かもしれないそうです

*2:「原因」と「結果」の法則』はたくさんの本に引用されています