毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「お金のお片づけ」を身につけてハッピーになろう☆☆☆☆☆

この本のことを知ったのは、ネットでうろうろしていて見つけたこの記事だった。
居酒屋で“○○○○○”を頼む人はお金が貯まらない?――新刊JP
うわぁ、耳の痛いことが書いてあるなあ、と思い読んでみたくなった。でも、新刊なので当然まだ図書館にはない。探書リストにとりあえず入れておいた。
その後、書店で平積みになっているのを発見。面白そう、とますます思ったが、衝動買いはよくない、と思って買わずに出た。
その夜、もう一度ネットで調べて価格が1,155円であることを知った(書店では見ていませんでした)。同じく新刊JPに特集ページがあるのも発見して読んでみた。これなら1,155円投資してもそれ以上のリターンが得られると判断し、アマゾンで注文*1
買って正解の本だった。



ただ、この本はいわゆる「手帳術」ではない。手帳は何でもいいし、毎日チェックできればいいので、極端な話日記帳でも大丈夫なくらいだ。タイトルで惑わされないようご注意を。

この本の核である「お金のお片づけ」、やるのはたったこれだけ。

お金のお片づけの基本(P40)
1.毎朝、同じ金額を銀行ATMから下ろし、そのお金で1日を過ごす。残ったお金は、翌朝すべて銀行口座に戻す。
2.毎晩、その日に自分がいくら使ったのかを確かめる。
3.その日自分が使ったお金を○×で評価し、その成績を手帳に記す。

こんな簡単なことで?と思うが、試しに「レシートに○×チェックする」というのを何日かやってみたところ、確かに効果がありそうだ。それに、すごく楽しい。


著者は放送作家であり、企業のPRコンサルタントも勤める人だ。大学生の頃から仕事を始め、年収はその頃から1千万近かったのに、なぜか借金も1千万あったのだそうだ。
ある時、一念発起して借金を整理しようと思い、編み出したのが上の「お金のお片づけ」。

「毎朝銀行に行き、決まった額を下ろして前日の残りを入金する」というのは、最も簡単に入出金の記録をつけ、財布の中に入っている額を把握するための方法だそうだ。つまり、家計簿代わり。

実例として出てくる金額やお金の流れを見ると*2、「自分には関係ない」と言ってしまいそうになるが、基本は誰でも同じ。自分の貯金や借金がいくらあるかを把握し、使えるお金がいくらなのか、今財布にいくらあるのかを知っておく。そして、その範囲で生活する。つまり、お金を最も簡単にコントロールする方法なのだ。
もっとも怖いのは、「自分がいくら使っているのかわからない」こと。そして、それは「今財布にいくら入っているか」聞けば、わかってしまうのだそうだ。
なかなかいませんよね。いくら入っているか即答できる人(500円までは誤差の範囲内。3千円以上は失格だそうですが、私も×でした)。


私が読んでなるほど、と思ったのは「お金の片づけができるようになると、部屋の片づけもできるようになる。リンクしている」という話。お金が片づけられるようになれば、仕事も能率が上がるし、生活もきちんしてくるのだそうだ。
この本は単に「お金を貯める術」を教えてくれるのではなく、人生を変えるきっかけを作ってくれる本だと思う。


後半には特集ページにも載っていた「お金が貯まる人の習慣、貯まらない人の習慣」や、お金の片づけ・上級編もあり、“お金持ちマインド”を知ることができる。
ケチケチ節約術とは違い、楽しみながらハッピーにお金が貯められる本。
出版社のサイトでは、かなりの分量で試し読みできます→集英社ビジネス書・書籍情報『 「毎日○×チェックするだけ! なぜかお金が貯まる手帳術」 』
ピン!と来た方はぜひ読んでみてください。私もさっそく「プロジェクト」にします。
私のアクション:レシートを貼るノートを作りました
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

お金を片づければ、部屋も一緒に片づく(P18)

…部屋をきれいにしていると、お金も上手に片づきます。仕事がうまく回り始めることも、貯金も、「お金のお片づけ」と無関係ではありません。
毎日、習慣的にお金を片づけていると、「隅々までちゃんとしよう」という意識が生まれます。その動きは、人生全体に影響していきます。
(中略)
ムダ遣いがなくなると、どんどん部屋は片づいていきます。そして、ムダづかいが減れば、当然、貯金は増えていきます。

部屋にあるものはすべて、もともとはお金で買ったもの(P19)

どこに何があるかわからない散らかった状態は、自分の財産が把握できていないのとまったく同じです。自分が買ったものをきちんと管理し、「買う」という行為を自分にわかりやすくするためにも、整理整頓が大事です。目に見えるものをちゃんときれいにしておけば、お金も見えてくるんです。

お金の片づけと部屋の片づけはリンクしている(P35)

「今日から自分のお金をちゃんとコントロールしよう!お金のお片づけをしよう!」と決意したなら、同時に部屋の整理整頓も心がけてください。お金だけ片づけようと思っても、たぶんうまくいきません。
読んだ本をきれいに並べる。ベッドメイキングをする。脱いだ靴はそろえる。脱いだ服は洗濯かごに入れる。洗濯物はたたむ。

どの行為も、直接お金に関係するものはありません。しかし、すべてがお金を大切にする生き方に関係しています。

お金の使い方を評価する(P45)

レシートや領収書で1日を振り返り、お金の使い方を評価する習慣を続けていれば、「何となく買ってしまった」という出費がすぐに減っていきます。また、納得のできないお金の使い方をすることもなくなっていきます。

ハッピーなお金の使い方を考える(P57)

そのお金を使うことが価値ある何かが得られた時、それは「ハッピーなお金」になります。
(中略)
「ハッピーなお金の使い方って、どういうものだろうな」と考えることは、「自分らしい幸せってなんだろうな?」と考えることに似ています。

「ハッピーなお金」か「ダメなお金」か考える(P59)

使おうとしているそのお金が、果たして「ハッピーなお金」なのか、「ダメなお金」なのか。常にそれを考え、判断しながら行動できるようになれば、ダメなお金を使うことはなくなります。ハッピーなお金だけを使えば、生活そのものもハッピーな日々に変わっていきます。

お金の使い方にもメリハリが必要(P60)

※著者は移動にかけるお金は贅沢に使っている。新幹線はグリーン車、飛行機はビジネスクラス、タクシーもよく使う。それは移動中に仕事をするため、その環境に投資する、という考え方
…自分のライフスタイルや目的に合わせて、「絶対にケチらない費用」をひとつは設けておくことをおすすめします。生活がスムーズになるばかりか、心にも余裕を持てます。

「自分にごほうび」をやめ「自分に投資」という発想に切り替える(P74)

今買おうとしているものが明日の自分の役に立つのかどうか、見極めることが肝心です。

「欲しいから買う」をやめる(P78)

買い物をする時には、まず「本当に欲しいのか」を自分に問いかけるところから始めてみましょう。そして次は「本当にこれが必要なのか。単に、欲しいという感情に流されているだけではないのか」と考えるトレーニングをしてください。ものを買う前のたった3秒の問いかけで、毎月数万円が違ってきます。

オンラインショッピングで浪費しないコツ(P94)

クリックして注文が完了したら、その場で領収書をプリントアウトしてください。…領収書があれば、お金を使った実感がなくても、「今、いくら使ったのか」を客観的に見ることができます。

貯金額の多さ=選択肢の多さ(P100)

貯金があれば、自信がついて人生がラクになります。…貯金があれば、転職も失業も怖くない。貯金はあなたの選択肢を広げてくれます。
(中略)
どんな時にも堂々としているためには、それなりの貯金が必要です。

お金持ちほど、その時買いたいものや必要なものをわかっている(P115)

買い物に来る目的がはっきりしていて、宣伝文句に心を動かされません。出費にブレがいのです。結果的には、その方がムダな出費は減らせることを、お金持ちはわかっているのです。

出費の平均値を取る(P135)

昨日と今日の出費の平均が1万2千円だとします。3日目に平均を計算すると1万3千円だったとしたら、翌日の4日目に少々節約を心がけるんです。これは効果テキメンで、みるみる出費が下がっていきます。日々の出費を「数字」で確認しているのでわかりやすいし、目標を持ちやすいんです。

*1:アマゾンアフィリエイトのポイントを使わせていただきました。ありがとうございます!

*2:著者はタクシーもバンバン乗るし、新幹線はグリーン車、飛行機はビジネスクラスを使うそうです。ただ、それにはもちろん「投資」としての意味があります