毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

幸せになるには「幸せ感知力」を上げればいい☆☆☆☆

2013年、最初に買ったのがこの本。実は、昨年12月に店頭で平積みされているのを読んで、買うかどうか迷った。図書館で予約しようとしたら、30人以上待ちだった。
年明け、「まだ同じ書店にあったら買おう」と思って立ち寄ったら、あと2冊だけ残っていた。
思い切って買ってよかった。今年の方向性を決める、大切な本だった。



著者・青山華子さんの実体験をもとに書かれたストーリーだ。
29歳の時、結婚直前に婚約者の母親ともめて破談に。破談の噂に耐えかねて仕事も辞め、新居(になるはずだった)マンション購入に貯金の大半を使ったため、改めて住まいを見つけて引っ越したら残高はわずか715円。
その「ないない尽くし」から復活する、一種のサクセスストーリー。でもそれは、いわゆるサクセスストーリーとはちょっと違う。

「こんなにがんばっているのにうまくいかない!」
そんなふうに思ったことはありませんか?
この本は、いつもがんばっているあなたが
誰よりも幸せになるための本です。
それも、無理せず、気負わず、自分らしく(最初のページ)

自分を変えようと決意したきっかけは、著者が20歳の時にスペイン留学した下宿先のおばあちゃんのことばだったという。
当時も自分に自信がなく、必死でがんばっていた著者に、さまざまなことを教えてくれたおぱあちゃん。80歳でジプシー*1で、決して暮らしは裕福とは言えなかったが、セクシーで生き生きと人生を楽しむ彼女は、女としての生き方を折にふれて教えてくれたという。そのことばを書きとめたノートを見つけた著者は、それをもとに人生をやり直すことを決めた。
その後、変わっていくプロセスが、この本には書かれている。


おばあちゃんのことばは、人の本質に迫る。魂を揺さぶられるような迫力がある。
モノや情報に振り回されている私たちを、ハッと立ち止まらせてくれる。
特に心に響いたのは次の3つだった。

…おばあちゃんは言った。人生を楽にする法則があると。「変えられないもの」を変えようとするから苦しくなる。努力の方向を間違えてはいけない。変えられないものは、受け入れるしかないのだ、と(P24)。 

たくさんのことを知っていたら、
幸せになれるわけではない。
たくさんのものを持っていたら、
心が満たされるわけではない。
そのことにいち早く気づいた人が
幸せを手に入れている(P37)。

五感を磨くといろんなものの「体温」「温度」を
感じ取ることができる。
温度を感じ取れると、いろんなものが見えてくる。
あなたを幸せにする人、しない人、
関わらないほうがいい人、積極的に仲良くなりたい人。
温度を感じ取れるようになれば、あなたは
会いたい人とどんどん出会えるようになる(P126)。 

読み進むうちに、自分に本当に必要なものと、周りに流されてほしいと思っていただけだったものがわかってくる。
そして、体と心の健康も手に入れて、のびのびと生きられるようになる*2

…がんばったらいつか報われる、幸せになれると信じていた。
「すごい私」「魅力的な私」にならないと幸せになれないと、思い込んでいた。
でも、全然違った。
幸せになるって、もっとシンプルなことだった。 
丸ごと今の自分を受け入れて、世界で一番自分が好きになることから始めればよかっだたけ。「幸せだな」って感じる瞬間をたくさん発見する「幸せ感知力」を高めればよかっただけ(P185)。

ぜひ読んでみてください。ラストにはビックリするような結末が待っています。
私のアクション:「気づき」ノートを作る
※この本のメモはありません

*1:著者が使っているのでそのまま使用しました。現在は蔑称として使わない方がいい呼び方ですが(公称は「ロマ」)、あえて使ったことを著者もことわり書きしています

*2:気がします。私もまだ途中なので結論はこれからですが