毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

アイデアを生む最強教科書☆☆☆☆

考具 考えるための道具、持っていますか?
考具
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加藤 昌治
阪急コミュニケーションズ(2003/04/04)
¥ 1,575

ずいぶん前に探書リストに書いたままになっていた本。確か西村 佳哲さんの『自分の仕事をつくる 』か『自分をいかして生きる』で知ってメモしたと思う。昨年末に読んだムック『仕事がはかどる文具術』でも名前が挙がっていて、そういえば読んでいないなと思い借りてきた。
文句なしに、使える本だった。


 

◆目次◆
序 章 広告でも最初は「ただの人」。今からでも全く遅くない!
第1章 「アイデア」「企画」を考えるとは、何をすることなんだろうか?
第2章 どうしたら“必要な情報”が入ってくるのか?――情報が頭に入ってくる考具
第3章 展開・展開・展開!――アイデアが拡がる考具
第4章 企画=アイデアの四則演算!――アイデアを企画に収束させる考具
第5章 時にはスパイスを効かす!――行き詰まった時のアドバイス
第6章 あなただけの「考具」を見つけよう!
終 章 頭の動き方がシステム化することこそ、本当の「考具」かもしれない

著者は博報堂の人だ。何となくイメージで「広告界の重鎮が若者に教える本だろう」、と勝手に思っていたらまったく違っていた。
10年前に出た本なので現在は“重鎮”かもしれないが、当時はきっと若手できびきびと仕事をされていたのだろう。全体にいい意味の勢いと、スピード感がある。そしてとにかく実践的だ。

カラーバス、マンダラート(3×3のシート)、ポストイットにアイデアを書いてまとめる(KJ法のようなもの)、マインドマップ、オズボーンのチェックシートなどなど、聞いたことのあるものも多い。
だが、実際のプロセスを紹介してくれているので、なるほど、こんな風に使えばいいのかというヒントになる。
“アイデア出しの最初はつまらないものが多いが、気にせず数を出す”という説明でも、著者の例が確かにはじめのいくつかは「何だ、この程度でいいんだ」と安心する。
ハードルが低いところが本当にありがたい。

イデア溢れる人とそうでない人たち、見聞きしている物事はほぼ、同じです。電車で会社に通っているわけだし、自宅で見られるTVの番組も同じ。違いは意識しているかどうか、の1点なんです。言い換えれば、無意識であってもアイデアのヒントになるものを探しているかどうか?ということ。キョロキョロしているかどうか?ということ(P14)。

考具の使い方を覚えるということは、頭の使い方を覚えるということだと思います。一度ものにしてしまえば、その気になればいつでも引き出して使うことができるようになる。
(中略)
この頭の動かし方は、いつの間にか身体の一部になります。習慣化されます。システム化されます。考具がなくても、同じように頭が勝手に動いてくれて、アイデアが生まれるようになります(P234)。

最終目標は、考具に頼ることなく、アイデアが生まれる頭の働きを手に入れること。
そのためにどう考え、何をすればいいのか経験をもとに教えてくれる、教科書のような本だ。

著者のようなアイデアを出すのが仕事という人はもちろん、あらゆるビジネスパーソンに役立つ本だ。「上手な頭の使い方」「発想方法」がわかります。
私のアクション:毎日アイデアを出す練習をしてみる

※この本のメモはありません

 

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