毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

心を熱くするエピソード集☆☆☆

一流たちの金言2  〜ひたむきな人生を送った〜
藤尾秀昭
致知出版社(2012/02/07)
¥ 1,260
ビジネスブックマラソンで紹介されていた本。探書リストを整理していて思い出し、借りてみた。
この本は続編であり、1にあたる前著もあるのだが*1、手近な図書館にはなかったので2を先に読むことになった。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら


◆目次◆
第一章 生きる誓い
第二章 ひたむきな心
第三章 仕事にかける
第四章 母の力
第五章 命の輝き
編集後記

タイトルから格言集のようなものだろうとイメージしていたら、ちょっと違った。
書店では買えない月刊誌「致知」に掲載されたものをまとめた本だった。20の物語が収められている。
ひとつひとつのエピソードが深く取り上げてあり、胸が熱くなったり、涙なしには読めないものも多い。

人によって心に残るものは違うと思うが、私は土光敏夫さんの座右の銘の話と、戦艦大和の生き残りの方の話が印象深かった。
襟を正して生きよう、という気持ちを思い出させてくれる本。

日々流されているな、と思う方は読んでみてください(ただし、本と向かい合って読むだけのエネルギーは要ります)。
私のアクション:毎日をまっさらな気持ちで迎える


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

土光敏夫さんの座右の銘「日新 日日新」(日に新た 日々に新た)(P14)

出典は中国の古典『大学』で
「きょうという1日は天地開闢以来始めて訪れた1日である。
それも貧乏人にも王様にも、みな平等にやってくる。
その1日を有意義に暮らすためには、
その行いは昨日よりもきょう、
きょうよりも明日は新しくなるべきだ」
(中略)
それについて土光さんは
「1日の決算は1日にやる。失敗もあるであろう。
しかし、昨日を悔やむこともしないし、明日を思い煩うこともしない。
新たに今日という清浄無垢な日を迎える。
僕はこれを銘として毎朝『きょうを精いっぱい生きよう』と誓い、全力を傾けて生きる」

「みてござる」(P26)

大阪の大きな問屋のご主人が大切にしていた言葉。
父を亡くして貧しかったため丁稚奉公に出される時、母からもらったもの。

辛い時も、死にたいと思った時も「みてござる」という言葉で切り抜けられた。お守りだったという。

人は生きてきたように死んでいく(P59)

よき死を迎えるためには、
よき生を生きなければならない。

よき生とは、
前向きな人生ということと、
それから周りに感謝できるということ。
そのふたつに集約される。

物事には必ずプラスとマイナスがあるが、
物事のプラス面をしっかり見た生き方をしてこられた方々の生は、
やはり前向きで
よき生なのだろうと思う。