毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「秘められた才能」がわかれば、生き方が変わる☆☆☆☆☆

探書リストに書いたままになっていた本。どんなきっかけで読みたいと思ったのか忘れてしまったが、これは隠れた名著だと思う。
自分の才能を知る方法を長年研究してきたという、著者渾身の1冊だ。


◆目次◆
はじめに
プロローグ 世界を変えた人たちの「出発点」
 わたしは「何をするために」生まれてきたのか?
[第一の秘密] 才能の源泉
 わたしは「どこから」来たのか?
[第二の秘密] 能力の源泉
 わたしは「何を」してきたのか?
[第三の秘密] 才能のベクトル
 わたしは「どこに」向かって進むのか?
[第四の秘密] 時代の声
 わたしには「どんな声」が聞こえているのか?
[第五の秘密] 才能の闇
わたしは「どのように」生きればよいのか?
最後の秘密
おわりに
参考文献

今までも、転職を探すとか、どんな仕事が向いているとか、才能を活かす生き方について教えてくれる本はずいぶん読んできた。
しかし、この本の考え方は初めてだった。

著者は、国内外の偉人・成功者と言われる多くの人の人生を調べ、「才能の源泉」は切望感から生まれるという仮説を立てた。
さらに研究を続けるうちに、「ある人」と「ない人」の2種類がいることに気づいた。
その結果、生まれたのが客観的・主観的に「ある」「ない」の組み合わせである4タイプを図式化した「才能マトリクス」。
自分がこの4つのどこに入るかがわかれば、自分の求めるものが見えてくるのだ。

「ある人」「ない人」の特徴(P160〜)

※かなり長い記述のため、できるだけ意味はそのまま、一部要約してあります。ご了承ください
・すでに世の中にある、良いものを与えてもらってきたのが「ある人」。良いものを与えられているので、それに満足します。自分で創り出す必要もありません。すでにある良いものを楽しみ、人に教えたり、分け与えたり、シェアーしようとします。

…世の中には良いものがあるという信頼感を持ち、「長所」に着目する習慣がつく。「ある人」の特徴は、長所を見つけるのがうまいこと。
そして、褒める、認める、賞賛する。身近な人に話す、紹介する、口コミする。「ある人」は「広げる人」なのです。

・世の中にある、良いものを与えてもらえなかったのが「ない人」。当然、もらえないので、不満です。欲しいと思ってももらえない。もしくは、良いものが存在することすら知らない環境にいたかもしれません。そんな世の中に対して不満を持つでしょう。
誰も与えてくれないので、自分で手に入れるか、創り出すしかありません。
そこで、知恵を働かせて、手に入れようとする。それがダメなら奪おうとする。それもダメなら、批判、ダメ出しをして不満を解消しつつ、新しいものを考え、どんな犠牲を払ってでも創り出す。苦労して見つけたからこそ執着する。簡単には渡さない。そして、自分の発想や考えが、いかにすばらしいかをアピールする。
そういう経験を積み重ねた人は、「待っていても手に入らない」「もっとすばらしいものを創り出せるはずだ」という信念を持つのです。そして、誰も見たことがない新しいものを発想し、すでにあるものの「短所」に着目し、批判する習慣がつく。「ない人」の特徴は、斬新な発想と短所を見つけるのがうまいこと。「ない人」は「創り出す人」なのです。

「ある人」は維持し、広げる人で、「ない人」は変革し、創り出す人。
ビジネス的にいえば、前者は二代目などの継承者、良いものを見つけて売るマーケターやバイヤー。後者は起業家、クリエイター、業界の革命児です。

ある人は、もらったときの感動、与えてくれた人への感謝と愛、何かを教えた時の相手の喜ぶ顔や褒め言葉が、モチベーションの源泉になります。
一方で、もらえなかった人は、なかった悔しさ、悲しみ、屈辱感、怒り、改革後の賞賛、支援者の承認や賛辞が、モチベーションの源泉になります。

著者が研究した成功者はスティーブ・ジョブズに始まり、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ココ・シャネル、松下幸之助ゴッホ宮沢賢治本田宗一郎など時代も目指したものもさまざまだ。
この考え方の素晴らしさは、“「才能の源泉」に気づけば、何をやるかは目的ではなく手段であり、どんな環境でも自分の才能は活かせる”というところ。
ココ・シャネルに裁縫の技術がなくても、生まれた国や時代が違っても、彼女が切望した「自立」を手にするために行動したはず、と著者が挙げる例にはとても説得力があった。


個人的にもっとも衝撃を受けたのは、私は今まで自分では「ない人」だと思っていたのに、実は「ある人」だった、ということ。
本書の前半はたくさんの成功者の人生をたどる伝記本のようなので、実例の中から自分に似ている人、感覚が近い人を知ることができる。他にも、ニュースに対する反応などで、自分がどのタイプに属するのかわかるようになっている。
そして、自分の今までの実績から才能の源泉を検証する方法や、出来事に対する反応から才能の源泉をたどる方法も載っているので、この本を読むだけでかなり精度の高い結果が導き出せると思う*1

自分の才能がわかった上で、さらに「時代の声」を聞いて自分が才能を活かせる方向を定める方法についても詳しく書いてある。
さらに最後の章では、成功者の闇という、神田昌典さんが『成功者の告白 (講談社プラスアルファ文庫)』で取り上げたテーマについても触れられている。これも、著者の「才能の源泉」の考え方で見事に説明がつくのだ。

ただの理論ではなく、実践的な本。しかも、時代と才能をどう組み合わせるかという考え方や、成功したあとに起きる問題やその回避方法まで教えてくれる。
私の場合はとても気づきの多い本だった。本の中のワークをやってみたところ、過去の実績などから私の才能を活かせる職業は、実は大学4年の時に受けた適職検査で示されたものと同じだった…。実はその時は絶対にこれはイヤだ、と思って避けたもの。
ただ、この本を読めば上手な使い方や組み合わせ方がイメージできるので、できそうな気がしてきた。

自分の才能がわかれば、今いる場所で、現在の仕事でも活かす方法がわかります。
学生さんや転職を考えている人はもちろん、自分にはどんな才能があるんだろう、と興味のある方はぜひ読んでみてください。
人生変わりますよ。
私のアクション:「ある人」としての生き方を考える

関連記事
読書日記:『成功者の告白』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

人は「ないもの」を追い求めて生きる。「ないもの」を手に入れることを夢見る。自分の手の中にないからこそ、いま、この世界に存在しないものだからこそ、私たちは夢を見るのです(P10)

「才能の源泉には、切望感がある」(P11)

「才能の源泉」とは、あなたと世界をつなぐ「感情の接点」(P11)

感性から生まれたアイデアを、理論と技術で形にする〜本田宗一郎(P127)

彼はおそらく「主観」を大切にした人。感覚から湧き出るアイデアやイメージ。しかし、感覚とはあくまでも自分だけの主観的な体験。それを信じてもらうには、裏づけるデータ、根拠、証明が必要。

他人を納得させるのに必要なものは
1.魅力的な夢
2.根拠となる事実
3.納得のいく論理的な説明
4.証拠となる実績や結果

個人的な体験であればあるほど(距離感が近いほど)、感情は大きくなる。自分から遠ざかれば遠ざかるほど(距離感が遠いほど)、感情は小さくなる。そして、感情の大きさは、あなたを突き動かす原動力、「才能の源泉の強さ」に比例する(P153)

「動機」が違うなら「共感する人」も違う(P163)

見た目は同じビジネスでも動機は違う。すると、集う(ウケる)顧客も変わってくる。
ビジネスも共感です。オーナーや社長が持っている人生のルーツ、感情によって、誰が共感するのかが決まる。
つまり、自分のルーツと感情がわかれば、集う顧客の感情もわかり、ファンになってもらえる確率は必然的に上がります。逆にいえば、自分は違う「感情」を持つ顧客層にアプローチをしようとしても、共感されない。

人は、誰もが自分の信じるものを証明するために生きている(P166)

知っておくべきポイントは、あなたの「主観」が他の大勢の人が望むものと一致した時、熱烈な支持を受け、世界に広がるということ。

私たちは自分の「主観」で世界を決めている(P167)

「ある・ない」は、あくまでも自分が感じる「主観」で決まる。同じ世界を見て生きていても、感じ方、考え方、行動が違うゆえんです。

無意識のパターン(P179)

1.感情パターン
2.思考パターン
3.行動パターン
無意識に継続しているこの3つのパターンこそが「能力の源泉」。

独自の能力=能力の源泉×技術(P180)

例)ココ・シャネル
1.感情:怒り・反発心
2.思考:女性(私)は自立すべき、邪魔する人間とは徹底的に戦うべき
3.行動:馬に乗る、車を運転する。ズボンをはく。自立した女性のために帽子・洋服をつくり、着こなす。起業する。経済的に自立する

技術は、切望感を満たすための手段。その手段が使えなければ、別の手段を使う。手段や技術は時代、環境によって変わります。
しかし、無意識の感情、思考、行動パターンは変わらない。
シャネルの「能力の源泉」は、「怒り・反発心」という感情パターン、「自立すべき・徹底的に戦うべき」という思考パターン、実際に「戦いを挑む」という行動パターンと、服飾技術のかけ算なのです。

「能力の源泉」である「感情→思考→行動のプロセス」(P184)

1.出来事:ある出来事に出会い、
2.感情:その反応として感情が生まれ、
3.思考:その感情を自分に納得させ、他人の理解を得るための論理的思考が生まれ、
4.行動:それを証明するための行動を取り、
5.継続:繰り返しによって強化する。

情熱と行動力を引き出すには、自分に合った方法を知る(P191)

「誰に、どんなことに心が惹かれるのか?」
「好奇心が向くのか?」
そこにあなたの「能力の源泉」が隠れていて、活躍する場所が用意されている。

自分の「能力の源泉」を見極めるいちばん手近な材料はニュース。…自分がどう反応するのか、
1.出来事
2.感情
3.思考
4.行動
の流れをチェックする。
経済でも政治でも、スポーツでも、芸能でも、ネタは何でもかまわない。
なぜ、あなたはそのニュースが気になるのか?心温まるのか?興奮するのか?悲しいのか?怒りを感じるのか?ひと言、言わずにはいられなくなるのか?
あなたの反応に、感情が動くポイント、あなたが正しいと思っている価値観、やりたいこと、すべきだと思っている行動が隠れている。
「能力の源泉」を見つけるために大切なのは、素材選びではなく、自分の反応をチェックすること。だから、気になるニュースなら、どんなニュースでもいい。

頭でわかっていてもできない理由は(P192)

自分の「感情」「思考」に沿わない行動をしようとしているから。
あなたとは違う「才能の源泉」「能力の源泉」を持つ人を真似ようとしても、それは無理なもの。信じていることが違うからです。

「才能の源泉」が生まれた出来事。そこにかかわっていた人。その中に、あなたが幸せにしたい誰かがいる(P217)

あなたは誰に呼ばれるのか(P220)

「これをして欲しい」「あれをして欲しい」「こんなものが欲しい」……、まわりの人々の声に呼ばれるのです。その声が、一部の人々の声から大多数の声になった時、その声は「時代の声」に変わる。
(中略)
才能を発揮するには、「才能の源泉」から生まれる「心の声」と、人々が求める「時代の声」を聞く耳が必要。

混乱期の9つのニーズ(P227)

1.変わりたい
2.安定・安心したい
3.自立して、強くなりたい
4.教えて欲しい
5.助けて欲しい
6.簡単に、すぐ出来るものが欲しい
7.夢が欲しい
8.現実を忘れたい
9.つながりたい

混乱の時代に求められる「変化」の3つのニーズ(P232)

1.変化を目指して、社会や権威に反抗し、破壊して欲しい
2.理想を示して欲しい
3.わかりやすく伝えて欲しい

何もあてにできなくなる混乱の時代、最後に頼れるのは自分自身(P239)

1.生き残る頭脳
2.逆境に負けない精神
3.強靱な肉体

心を揺さぶられる声が、あなたが応えるべき「時代の声」(P254)

その声を聞くために、自分の感情、他人の感情に耳をすませ、大切にする。心が響かないものに、無理してがんばる必要はない。心が指し示す「才能のベクトル」に向けて、一歩踏み出せばいい。
才能を磨く一番早い方法は、あなたが今いる場所で、この声を持つ人に応えること。
自分が持っている能力、スキルを使って、「具体的に、今、何ができるのか?」を考えれば、何から始めればいいのかがわかる。

親のルールが自分を幸せにしたか、不幸にしたかで、人生は大きく変わる(P271)

私たちが生まれて初めて持つ社会は家族。時の権力者が社会のルールを決めるように、家族のルールは親が決める。私たちが人生で初めてで会う権力者は「親」。

家族は社会の縮図。親は自分の未来の姿(P272)

社会に出れば、権威と理想のパートナーのシンボルへと変化する。家族関係の中で作り上げたイメージが、私たちの人生を支配している。

絆とは弱さの中から生まれる(P283)

恋人、友人、仲間、同志が出来るのは、苦楽をともにするから。「苦」とは弱さ。弱さを共に乗り越えた報酬として「楽」がやってくる。

ヒーロー・5つの原型(アーキタイプ)(P302)

1.革命家 スティーブ・ジョブズ、ジョン・レノン、ココ・シャネル
2.エンターテイナー ウォルト・ディズニー
3.賢者 ウォーレン・バフェット
4.救済者 松下幸之助ゴッホ宮沢賢治
5.理想家 本田宗一郎坂本龍馬

*1:本だけではむずかしい、という方は「才能心理学協会」のサイトにセミナーやコンサルティングの案内があります