毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

実践的に英語を身につけるコツ☆☆☆

※文庫版あり→『メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法 (幻冬舎文庫)

チャンスに勝つ ピンチで負けない自分管理術(幻冬舎文庫)』を読んで面白かったので、英語習得法について書かれたこちらの本も読んでみた。
実際に身につけた人が書いた本なので、新鮮でなかなか面白かった。


◆目次◆
第1章 日本でできる英語パワーアップ
第2章 アメリカ上陸―通じない、聞き取れない
第3章 アメリカで暮らす―実践英会話
第4章 最強の教材―新聞・雑誌・テレビ・映画
第5章 教室では教えてくれない英語表現
第6章 入門“メジャーリーグの英語”
第7章 パーフェクトな英語のためのメンタル・トレーニン
第8章 長谷川式“英語上達のための10か条”

著者はメジャーリーグに行くことを目標に、日本にいる頃から着々と準備していたそうだ。その実力は、ヒーローインタビューを通訳なしで受けていた姿を見たことがあるので、かなりのレベルだったと思う。

ただ、勉強していたのにやはり渡米してからつまづいたこと、困ったことがたくさんあったそうだ。
それは英語の面だけでなく、「アメリカで生活基盤を築く」という面でも苦労したという*1。それを今後アメリカに渡る人に役立ててもらいたい、という意図でこの本は書かれている。

つまり、この本は僕の「英語史」であると同時に、一般人・長谷川滋利の「アメリカ生活史」と思ってもらえばいい。…僕が経験して知っている限りの知識を、この本には詰め込んである。これから英語がうまくなりたい、アメリカに渡ろう、そう思っている人たちにとって、役立つ本になることを祈っている(P18)。

私はアメリカに移住したり、長期滞在する予定はないので、単純に英語を身につける本として読んだが、その予定がある人にとっては“一粒で二度おいしい”本だろう。


英語に関しては、著者が実践してよかった方法や、どこに苦労したか具体的に書いてあるのが役に立つ。アメリカで暮らし、英語を喋る人たちの中で仕事をしていたからこそできた方法もあるが(覚えたフレーズはその日のうちに使ってみる、など)、映画で学ぶ方法などは日本でもほぼそのまま取り入れられそうだ。
また、日本で勉強したけど通用しなかったフレーズや、便利な表現などもまとめてあるので、すぐに使える本でもある。

個人的な収穫は、「日本人は知らないネイティブの表現」として挙げられたものの多くが、去年半年ほど聞いていたNHKラジオ「英会話タイムトライアル」で学んだ表現だったこと。今はそういう教材も増えてきているかもしれない(2001年初版)。

少し古い本なので内容すべてが即使えるかわからないが、英語勉強法としては今でも充分に使える内容だ。
「アジャストメント」(弱点を知り、改善方法を考え、プランを立てて実行する)は著者が本業の野球で使っていた方法だが、英語学習にもこの方法は生きている。
その流れをつかむだけでも価値があると思う。がんばっている、時間をかけているわりに結果が伴わない、と感じている人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:投資と思い、教材は思い切って買う
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

外国人が英語を覚えるには、「ヒアリング」「文法」「スピーキング」「リーディング」の4つがバランスよく成長していくことが大切(P36)

重要度はこの順番(だと著者は考えている)。

教材の当たり外れは買ってみないとわからない(P51)

自分に向かない教材は、使わないようになるし、自分の勉強法に合っているものは、不思議なことに勉強してもどんどん進む。
(中略)
教材への投資は惜しまないこと。これは英語上達へのひとつの秘訣だと思う。

教材を前にしたら、自分がそこから何を引き出すのか、考えてから取り組む(P190)

効果は数十倍にもなる。

つまらない教材は捨てる勇気を持て(P200)

教材が合う、合わないという直感は大切にするべき。合わない、と感じたら迷わずその教材は放り出して、次の教材に進んだ方が上達のためには賢い手段。
(中略)
つまり投資する勇気と捨てる勇気、このふたつをうまく使ってほしいのだ。捨てる勇気をふるう時に必要になるのは、どうしてその教材が自分に合わなかったのか、しっかりとその理由を分析することである。その原因を突き止められれば、同じ過ちを繰り返さないで済む。

*1:ライフラインの確保、健康保険や銀行口座の開設、税金のための手続きなど