毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

戦略的に考える

NHK(BS1)放送の「為末大の勝利へのセオリー」、卓球女子日本代表チーム・村上恭和監督の回を見た*1

代表監督に就任したのは、北京五輪終了後。北京での団体は、3位決定戦で韓国に破れ、メダルを逃していた。

監督就任後、メダルを取るために何をするかを考え、「韓国に勝てる選手を育てる」に戦略を絞った。圧倒的に強いのは中国だが、まず目の前の敵に勝つことを考えたという。
韓国選手は特殊な打ち方をするタイプが多いそうで、合宿にはそのタイプの選手を練習相手として連れて行ったり、あらゆる対策を立てたそうだ。


もうひとつ、目指したのが国別世界ランキングを2位にすること。2位になれば五輪の組み合わせで第2シードになり、決勝まて中国に当たらないので、その分メダルに近づけると考えたのだ。

監督就任時の日本のランキングは5位。ランキングは、さまざまな世界大会における上位3選手の結果で決まる。
このため、積極的に大会に出場させ、どうすれば勝てるか、つまりランキングを上げられるか自分で考えさせたという。
4年間でしだいに順位を上げ、ロンドン直前の大会で狙い通り2位に。第2シードを取れたのも大きかったそうだ。


見ていて感じたのは、「やみくもな努力では意味がない」ということ。ついつい世界のすべてのチームに勝ちたいと思ってしまうが、それで結果を出すのは実はむずかしい。

勝つためにどんな方法があるのか考え、どの方法を取るか決めたらそれにひたすら取り組む。
選択と集中」は大事だ。

戦略と言えば、より有利に戦いを進められる方法を選ぶのは当然のこと。
ロンドンで、なでしこジャパンが引き分け狙いで戦ったことを非難する声もあったが、私は戦略のうちだと思う。

戦略はふだんの生活にも使える考え方だ。自分の目指すゴールをしっかり決め、最も効率よくたどり着ける方法を選ぶ。
その意識があるだけで、ずいぶん違ってきそうだ。

*1:少し前に放送されたものです