毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

自助意識を高めよう☆☆☆☆

ビジネスブックマラソンで紹介されていた本。
著者の澤上篤人さんは、日本初の長期運用を前提とした「さわかみファンド」を作った人で、業界では有名。
そんな人の本をビジネスブックマラソンで紹介するのは意外だったので、どんなことが書いてあるのか読んでみた。
これから日本の個人はどう考えて生きるべきかをわかりやすく説く、いい本だった。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら


◆目次◆
はじめに
第1部 お金や将来のこと 
第2部 仕事や暮らしのこと
第3部 経済や社会のこと
おわりに

著者は積極的にセミナーを開催し、たくさんの人から質問を受けているそうだ。
その“素朴な悩みや疑問”にQ&A形式で答える形で書かれているので、気になるところから気軽に読める。

当然、「投資信託による財産の増やし方」が中心になるだろうと思っていたが、投資するお金を残すためにまず節約する(自分にとって無駄な出費を知り、カットする)方法など、ひとつひとつが具体的で面白い。
保険に対する考え方や、持ち家か賃貸かなど、お金にまつわる悩みは一通りカバーしてある。


また、働き方についても熱く語られている。正直言ってひと世代前のモーレツビジネスマンのようだと思ったが、これだけ打ち込める仕事がある*1のは幸せなんだろうな、とうらやましくなった。
仕事に関するさまざまな悩みに、長年第一線で活躍してきた人が答えてくれる本はありそうでなかなかないと思う。

この本で繰り返し説かれているのは、「明るい自助努力」。

国や政治に頼るのではなく、一人ひとりが自助努力で不安とやらをひとつひとつ吹き飛ばしていくだけのこと。自助意識を高めていけば、人生何とでもなる。
(中略)
自助努力ってなにかって?「頑張れば、必ずなんとかなる」と信じて、とにかく前向きに生きていくことよ(P3)。

本書が主張したいのは、まさに自助自立の精神を高めようの一点である。
書名の『大丈夫、なんとかなる。』も、あなた自身が自助の意識をもって行動することでこそ、大丈夫なんとかなる、のだ(P222)。

これからの日本は、自分で何とかしよう、何とかできると思える人でないと生き残れない。そういう論調はいろんなところで聞くが、具体的な方法はあまり見たことがない。この本はそれに対する明確な答になると思う。
また、第3部で展開される「年金制度改革案」はびっくりするような思い切った案だが、実現できれば多くの人がずいぶん生活しやすくなるはず。
ぜひ、政治家の方にも読んでもらって実現して欲しいものだ。


若い人向けに書かれた本だが、現役世代なら誰でも役に立つ本だと思う。前向きな気持ちになれます。
私のアクション:自分にとって必要な出費とそれ以外を分ける
※この本のメモはありません

*1:毎日10時間以上働き、週末もほぼセミナーで年間休日は10日ほどだとか