確かに、賛否両論分かれる本だと感じた。
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◆目次◆
第1章 いつでも気がきく人の3つの共通点
1 相手ありき
2 尊敬する
3 先読みする第2章 信頼される人の気づかいの習慣
4 言葉よりも行動で
5 感情に寄り添う
6 タイミングを読む
7 人やものにあたらない
8 我を押しつけない
9 想像力で先読みする
10 下心を持たない
11 言い訳・責任転嫁しない第3章 臨機応変なコミュニケーションで敵をつくらない
12 誰にでもフェアに接する
13 人に興味を持つ
14 自分と相手の立場と役割をわきまえる
15 対面コミュニケーションを大切にする
16 本音で接する
17 好き嫌いを出さない
18 必ず「おはよう」と言う
19 聞くときはじっと聞く
20 新しい環境ではキーパーソンを見つける
21 人を迎えたときには食事をする
22 気難しい人とは感情で付き合わない第4章 細やかな配慮でやる気を引き出す
23 マネジメントをしてもコントロールはしない
24 絶対に「ダメ」と言わない
25 意見を聞く、考えを聞く
26 Give & Takeはしない
27 エンディングを気持ちよくする
28 ちょっとした一言を惜しまない
29 相手が喜ぶプレゼントをする
30 お礼には一筆添える第5章 言いにくいことも言えるようになるスマートな伝え方
31 話の要点がわかりやすい
32 読まれるメールを送る
33 余計なプレッシャーを抱えない
34 余計なことを言わない
35 初対面でも沈黙を恐れない
36 キッパリと断る
37 注意しない、否定しない
38 気持ちのいいお願いをする第6章 気配り上手の効率的なタイムマネジメント
39 時間感覚を意識する
40 計画性がある
41 決断が早い
42 面倒をためない
43 準備はしても完璧は目指さない
44 勉強や仕事は朝にやる
45 気疲れを癒す終章 今さら人には聞けない、オトナの常識とマナー 5編
1 贈り物編
2 食事編
3 結婚式編
4 葬儀編
5 来客・訪問編
著者の能町光香さんはさまざまな外資系企業で秘書として活躍後、現在は著作・セミナー活動などをされている方だ。
この本が初めての著作だという。
タイトルからイメージするようなノウハウ本とは少し違った。
この本のテーマは「はじめに」の次の言葉に要約されていると思う。
私が思うに、気をきかせるというのは、言い方を変えれば相手の考えや気持ち、ものごとの目的が読めているか、自分本位になっていないかということです。そのうえで相手の期待どおりのこと、あるいは期待を上回ることをしてあげる力が気づかいだと言えるでしょう(P4)。
でも、こういう本で精神論に終始してしまうと、ちょっと損した気分になる。心がけの問題なので、「これをやればあなたも即、“気がきく人”に!」という処方箋みたいなものはないからしょうがないのかもしれないが、手っ取り早く気がきく人になりたい場合には少し物足りないかも。
さらに、ある程度社会人経験のある人にとっては、比較的当たり前のことが多いと思う。
私にとっては、気がきくかどうかよりも、関係ない語学勉強法とか資格試験対処法の方が役に立つ、という残念な結果に。
ノウハウ本では付け焼き刃にしかならないと思っている人や、思うように改善できなかった人は一読の価値ありです。
たぶん、学生さんのような若い人にいい本だと思われます。秘書検定を受けるよりも、この本を読んで実践する方がきっと役に立つはず。
夜のお店のママさんが、スタッフ全員に買って読ませた、というエピソードをネットで見かけたが、その目的には最高の本*1。
私のアクション:資格試験はまず問題集から取り組む
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読書日記:『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
相手の趣味嗜好と自分のしたことの方向性が一致していなかったら、「気がきくね」とは言われない(P12)
本当の意味で気がきくようになるには、人に興味を持つことから(P56)
苦手な人とも1日1回だけ話す(P70)
相手に自分から声をかけ、長話にならない程度に世間話をする。…「あなたに敵意はありませんよ」というサインを出すことになる。
エンディングを気持ちよくする(P108)
「終わりよければすべてよし」は真実。1日の終わり、長い時間をかけた仕事の終わり、人の別れ…。気持ちよく終わることを心掛けることで、いい思い出にできる。
メールのタイトルにして欲しいことを書く(P127)
忙しい人には【重要】と書いても重要度は上がらない。
緊急に見てもらいたいものは
【午後3時までに承認してください】
してほしいことがあるなら
【5月1日までにやってもらえませんか】
と書く。
言葉の最後をポジティブに締めくくる(P149)
×「○○はいいと思うんだけど、△△は違うんじゃないですか?」
○「△△はもうちょっと考えた方がいいかもしれないけど、○○はいいよね」
ポジティブな言葉や表現を終わりに持ってくれば会話は自然と気持ちよく終われる。
*1:つまり、年配の方やある程度の役職につく人たちに対して有効な方法、ということです