毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

残念、男性向けでした!☆☆☆

40歳から若くなる!  名越式アンチエイジング (PHP文庫)
名越 康文
PHP研究所(PHP文庫) (2012/08/03)
¥ 580
※『オジサンって言うな!』(2008年12月刊)を改題、加筆、修正したものです
以前、『毎日トクしている人の秘密』について調べていた時に、たまたま引っかかった本。
アンチエイジングと言われたら、ついつい読んでみたくなる女心。
しかし、タイトルだけ見て借りたら、大きな落とし穴があった。
――実はこれ、男性向けの本だったんである。やられました。


◆目次◆
まえがき
Part.1 元気を出そうじゃないか!
Part.2 イメージアップは簡単だ!
Part.3 気持ちいいことしようぜ!
Part.4 コミュニケーションでしょ!
Part.5 悩みなんて怖くない!
Part.6 願いごとは叶うものさ!
Part.7 自分自身をもっと知ろう!
文庫化にあたって

当然、単行本の時のタイトルも、この本を借りて初めて知った。知っていたら借りていない。うっかり間違えて女性に買ってもらいたい、という魂胆が透けて見えるような気もするが、せっかく借りたので気を取り直してさーっと読んでみた。


著者がこの本を書いた目的は、疲れ果てている世の男性がたに、元気になってもらうこと。ただし、「むずかしいこと抜き」なのがポイント。

……本書は「運動のすすめ」ではありません。
「しんどいのはゴメンだ」という人に向けた「目先を変える小さなきっかけ」の作り方です(P163)


確かに、気分を変えられそうなちょっとしたヒントが並んでいる。“自分の部屋が持てなくても、自分専用の椅子、茶碗、箸を持とう”とか、“ビルの屋上にのぼってみよう”とか、男性にはあまり関心がなさそうな“足のケアを受けよう”などなど。他にも子供の頃の気持ちに帰れるものもあり、ちょっとした方法で心がリフレッシュでき、気持ちが若返ることも期待できるそうだ。
女性にはやはりそのまま使える方法はあまりないが、こんな考え方をしてみたらいいのかとか、ものの見方はヒントになる。それを応用すれば、自分なりのリフレッシュ法が見つけられるかもしれない。

中でも、私が一番納得したのは次の一節だった。

心を一瞬にして切り替える方法とは何か?それは悩んだときには頭を使わず、体を動かせということです。悩みを解決しようとそのことばかりを考え続けていると、かえって悩みが増幅してしまうことがあります。そんなときは体を動かすことが大切なんです(P162)

実はこれ、最新の心の研究にも通じるのだそうだ。確かに、悩みがあるとそのことばかりにとらわれて考え続けてしまいがち。
これを知っただけでも読んだ価値があった。

簡単に読めるので、世の男性方におすすめです。女性はパートナーにプレゼントして、ついでに自分もさっと読んでしまう、というのがいいかもしれません。
私のアクション:悩んだら意識して体を動かす


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

「俺の心臓、がんばってるな」と思って鼓動を感じる(P29)

“ドキドキするのは、悪いことじゃない、むしろよいことだ”と考えながら脈を感じていると、少しずつ鼓動が落ち着いてきます。

視野が狭くなると、思考の幅や考え方も狭くなる(P53)

いろいろな「ピッタリ」にこだわってみる(P68)

ペンはどれが自分の手にピッタリくるか。
枕はどれがピッタリするか。
シャツは?机は?
(中略)
何かを買う時や選ぶ時に少し意識してピッタリを探してみると、その日から日常に快適さがほんの少し増す。こういうことが元気の素になる。

心は一瞬で変わる(P161)

朝から何か気分が落ち込んでいる……ところが身支度をして家を出たら空が青く澄んでいて急に気分は上々、元気になる。いい気分のまま駅に着いたら、何と電車が遅れていた!……という具合に数分おきに、極端に言うと秒単位で、私たちの心は喜怒哀楽を繰り返している。
そんなにコロコロ変わっているのだから、心に生じた感情は「本物」ではない可能性が高い。なのに私たちはそんな「怒り」や「悲しみ」「喜び」といった感情を、しばしばリアリティを持ってとらえてしまいがち。心が一瞬で変わるものならば、それはすべて実体のない幻に過ぎないのに。