毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

あなたに魅力があれば、周りの人は動いてくれる☆☆☆☆

斎藤一人の人を動かす
永松 茂久
PHP研究所(2011/01)
¥ 1,575

家族が借りてきた本。私は読んでいないが、昨年現役を引退した元・福岡ソフトバンクホークス小久保裕紀さんの『一瞬に生きる』に紹介されていたので読んでみたくなったらしい。
ただ、本人はピンと来なかったようで、私の方が喜んで読んでしまった。いやあ、いい本だった。


◆目次◆
はじめに
序章 伝説の教え、再び
第1章 21世紀の成功法則
第2章 人を動かす自己重要感
第3章 人を動かす徳の力
第4章 人を動かすヘッドピンの法則
第5章 人を動かす一問一答
第6章 成功者を動かす
第7章 人を動かす器量の力
終章 永遠の背中
おわりに

この本は、一人さんの「末っ子弟子」と呼ばれる若い著者が、個人的に一人さんから受けたレッスンをまとめたものだ。ただし、文中にも出てくるが著者は「人に伝える」という使命を持って一人さんのお話を聞き、文章にしてあるので、誰が読んでも役に立つ普遍的な内容になっている。


「人を動かす」と言うと、コントロールするとか、意のままに操るようなイメージがあるが、一人さんの言う「動かす」はまったく違う。自分が魅力的になること。徳を積むこと。そうすれば、周りが「この人のためなら」と勝手に動いてくれるようになるそうだ。
こんな風に、一人さんならではの成功法則や、考え方がぎっしり詰まっている。一人さんの言葉がそのまま収録されているので読みやすく、受け取りやすい。
著者は講演や著述業もされているが、もともとは飲食店経営からスタートした人。でも、そのプロフィールからイメージするレベルを超えて、文章がうまい。前著が文庫化されたのも頷ける。個人レッスンに同席させてもらっているような気分で読めた。


これからの世の中、どう考えて何を軸に動けばいいのか、そのヒントが見つかる本。
家族はデール・カーネギー人を動かす』の焼き直しみたいだ、とピンと来なかったようだが、今の時代の日本人に合う方法を教えてもらえるのはとてもありがたい。
個人的には人生が漂流状態のままずいぶんたったが、この本を読んで「こういうことが好きだったな」ということを思い出したり、初心に返れて元気がもらえた。

なお、この本は最初のレッスンをまとめた『斎藤一人の道は開ける』の4年後のレッスンだそうだ。こちらから先に読んだ方が、より深く理解できそうだ。私もさっそく読んでみます。
私のアクション:『斎藤一人の道は開ける』を読む

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

成功には2種類ある(P29)

ひとつは社会的な成功。事業で成功したり、お金持ちになったり。
もうひとつは人としての成功。自分を磨いて今よりも人間的に成長していくこと、心を豊かにしていくこと。

「人を動かす」ということは、人がお前のために自然と動きたくなるような自分になること(P30)

人を動かすのは地位や肩書ではなく、その人の魅力(P34)

成功するのは人に自己重要感を与えられる人になるため(P49)

成功者の言葉って人の人生を大きく変えていく力があるんだよ。だからな、金持ちになるのはいいことなの。成功するのはいいことなの。自分が向上するのは自己重要感を与えられる人になるためなんだって思ってると、成功して威張ることなんかないんだよ。

いいアイデアが出たら、どんどん人に分けてあげる(P84)

すると天がどんどん知恵もくれるし、チャンスもくれる。なのに多くの人は、心で持っているいいアイデアも出さないから、そのままそこで腐っちゃうんだ。新鮮ないいアイデアを1年後に取り出そうとしても、もう使わなくなって腐っている。

成功したアイデアを人に教えてあげると、そこが空になった時不思議と新しい知恵がわいてくる(P83)

自分のところに来た幸せのキャンドルサービスを、人に受け渡していく(P86)

そしてそのキャンドルはたくさんの人に点火すればするほど、それが徳となって自分の魅力が上がって、なぜか不思議といいことが起こるようになる。

人には必ず後ろに人間関係がある(P112)

人に会う時に、そのことはちゃんと頭に置いときな。そう考えたら、どんな人でも絶対に大切にして損することはない。→だから、目の前の人を大切にする

マイナスの人の都合に合わせるな(P121)

魂の向上って明らかにプラスの行動だよ。それをやろうとする人が、マイナスの人の都合に合わせちゃ駄目なんだよ。妬みそねみを怖がるな。それをエネルギーにして飛ぶの。だからね、反対者が出てきたらスピードを落とすんじゃなくて、逆に余計にエンジン噴かせるんだよ。そう考えたら、反対者もお前を高く飛ばすための協力者なんだよ。

頼まれごとが増えるのは、自分の運勢が上がっていると思え(P124)

人から頼まれごとをした時は笑顔で「ハイ」って答えて一生懸命にやるの。その時にこの言葉を頭に置いときな。「常に期待以上のものを返します」ってな。

かわいがってもらえる人になる(P128)

その人が人にかわいがってもらえるかどうかってのは、人から注意された時に決まるんだよ。
(中略)
…「あぁ、ありがとうございます。私の気がつかないことを教えてくださって、これから気をつけます」って言えるかどうか、運命の分かれ道はこの1点にかかってるんだよ。

伝えるために話を聞く(P160)

同じ話を聞くのでも、ただ自分の力にしようと思って話を聞くのと、誰かに伝えるために話を聞くのとは、まったく効果が違ってくるのだ。
間違えないでちゃんと伝えるために、一言一句聞き漏らさないようにしよう。心の中でそんな覚悟をして聞いた。そしてすぐ実践して検証し、人に伝えた。今はこのサイクルは僕のひとつの習慣になった。

貧乏することは恥ずかしくない(P166)

貧乏した時受けた恩を忘れることが恥ずかしいんだよ。困った時に助けてくれた人を忘れることが恥ずかしいんだよ。

一期一会じゃなくて、一会全力だぞ(P177)

どれだけの人を大切にしてきたかがその人の人生の価値になるんだよ。

究極の幸せとは人に喜ばれる存在になること(P234)

暗くなった周りを照らす存在になる(P241)

周りが暗いから、お前が輝くんだよ。周りが否定的でもいいの。流されて自分も否定的になるか、否定的で暗いから俺が肯定の明かりをともすんだって思うか、それは自分次第だよ。…ダイヤは少ないから価値があるの。そしてダイヤはどこにいても輝くんだよ。お前が光になって周りを輝かすんだよ。