毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

人間関係も「断捨離」だ☆☆☆☆☆

ネットでたまたま見かけた本。「3年で7億」という数字にもびっくりしたが、「メールを返信しない?じゃあどうやって仕事するの?」というのが疑問で、読んでみたくなった。
軽い気持ちで読んだら、すごい本だった。


◆目次◆
まえがき
第1章 人生を奪う不要な人間関係を切る19のリスト
第2章 いらない人づきあいは人生の質を落とす
第3章 あなたの大事な人はどこにいる?
第4章 大切な人に出会うためのアクションプラン
あとがき

著者・小玉歩さんキヤノンで会社員をしながら自分でもネットで仕事をし、その売り上げがあまりに多いのがばれて会社をクビになった、という人だ。
なので、常識がなくて書いてあることも破天荒、なのかと思ったら意外に内容はちゃんとしている。

著者は、「会社では淡々と仕事をこなし、人付き合いはできるだけ避け、その分好きなことをして好きな人と一緒に居る時間を増やそう」と提案する。
自分が好きで、自分を好いてくれる人たちと深く関われば、人生は自然に幸せなものになる。

自分にとって大事なものを優先するために著者がやったのが「いい人をやめる」こと。第1章に挙げられている19のリスト(下のメモにあります)を読むと、常識的なビジネスマンは絶句するかもしれないが、これらは実はやってもあまり意味がないことなのだ。こういうことを全部拒否しても、会社にとって利益をもたらす社員なら、会社も上司も黙認し、同僚も「そういう人だから」と納得するという。

著者によれば、本当に必要な人はほんの少しなのだそうだ。本の冒頭に出てくるエピソードがそれを裏付けている。
著者はある時、携帯のデータを誤って消してしまった。約1000人のデータがなくなり、あわてた著者はFacebookでそれを知らせ、「連絡をください」呼びかけた。
その結果、著者にとって連絡を取りたい人はわずか17人だったというのだ。


同様に、たくさんの人とつながることを目的とした異業種交流会なども無駄、と著者は断言する。無理矢理つながろうとしてもそれはマイナスでしかないそうだ。
たとえば本を読んで心酔した著者に会いに行くのも、実は逆効果。それでは「大事な人」「本当に必要な人」とはつながれない。
じゃあどうすればいいのか?著者の答は「見つけられる人になること。」具体的な方法は本を読めばわかります。

私はここを読んで「書いてあることは、たぶん全部本当なんだろうな」と思った。
なぜなら、著者が失敗したと書いていたことを私もそっくりそのままやっていたからだ。自分から近づくのではなく、魅力的な人になって見つけてもらうこと。一見消極的なようだが、魅力があれば見い出してもらえるものらしい。
著者曰く、ステップアップした時には、必ず誰かからの引き上げやサポートがあったそうだ。


ちなみに、タイトルの「メールに返信しない」は全部に返信しないのではなく、「メーリングリストなどの不要なメールは読まない・返信しない」「できるだけ電話や直接顔を見て返事をする」だった。内容が残った方がいい返信などはメールでしていたそうだ。
自分に必要なものとそうでないもの、重要なものとそれ以外を分けるのに長けた人なのだと思う。

常識や社会通念に縛られて、いらない人間関係をせっせと作っていないか、検証した方がいいかもしれない。「自分軸を持つ」のは断捨離のテーマのひとつだが、人づきあいも「自分軸」を持てば自然に変わっていきそうだ。
自分を殺したり、心にもないことを言うのに疲れた、という方は読んでみてください。

ただし、藤原和博さんの『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法*1に出てくる4タイプのうち、「公務員タイプ」はこれをやると自分の首を絞める恐れがあるのでご注意を。
私のアクション:人間関係も断捨離する
関連記事
読書日記:『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

人生を奪う不要な人間関係を切る19のリスト(P12)

01「いい人」になるな
02空気は、あえて読まない
03陰口はむしろ喜べ
04急な「頼まれ仕事」は断る
05早朝出勤、残業はやめろ
06退社するときには挨拶しない
07会社から一歩出たら、仕事のことは忘れろ
08愛想笑いとヨイショはするな
09好きな人と行く以外、お酒の席は意味がない
10部署単位でランチに行くな
11メールの返信はしない
12転勤命令はなるべく断れ
13交流会・パーティには行くな
14知り合いを増やすな
15いらない関係は金を払ってでも切れ
16つきあいの結婚披露宴は欠席で
17「会社員」という枠に縛られるな
18進んで和を乱す人間になれ
19行き当たりバッタリの生き方をしろ

陰口はむしろ喜べ(P31)

批判や注意を受けたからといってへこんでいるうちは、あなたの人生は「他者基準」にとらわれていることになる。他者基準で生きていると、どこに行っても周りの人間の評価に合わせて自分を変えなければならないので、自分の軸が定まらず疲れてしまう。
そもそも誹謗や中傷が起こる原因は、妬みや反感であることが多い。

だから陰口をたたかれるというのは、むしろあなたが進歩している証拠。

あくまで自分の価値基準で動き、モノを言う。自分が納得するように振る舞う(P75)

嫌なやつは嫌なやつ、そのままで存在させていればいい(P78)

「携帯のスリム化&やりたいことを見つけるワーク」(P158)

1.まず、ここ1ヶ月〜3ヶ月くらいの出来事・イベントを箇条書きにする。仕事もプライベートも合わせて「誰と」「どこで」「何をした」というリストを作る。3ヶ月くらいでOK。
2.次に、その中であなたがあまりワクワクしなかったことや、面白くなかったことを消していく。
注意点としては、一緒にいた人ではなく、出来事、やったことの印象ベースで考えること。

自分の意見をはっきり言うと、あなたの味方とそうでない人がはっきりわかる(P174)

*1:まだ読書日記がUPできていません。もうしばらくお待ちください2014.2.1UPしました