この本も、中野ジェームズ修一さんの『5歳若返る からだにいいこと 5歳老化する からだに悪いこと』に巻末広告が出ていた1冊。
同じ著者の『自分を浄化する方法』*1を以前読んで面白かったので、こちらも図書館で借りて読んでみた。
なかなかいい本だった。
◆目次◆
1週目 気づく―すっきり軽いわたしになる
2週目 手放す―余計なものは全部出す
3週目 受け取る―清らかで美しいわたしになる
曼荼羅塗り絵21日間
あとがき
参考文献&おすすめ本リスト
目次を見ていただければわかるが、毎週ひとつずつテーマがあり、少しずつ自分を浄化していくプロセスが示されている。
本書の自分浄化レッスンは、……期間は3週間。21日間です。
違和感に気づき(1週目)、
それを心地よくしようとするアクションによって(2週目)、
喜びが得られます(3週目)(P22)。
なぜ21日間かというと
昔からさまざまな修業に21はつきものでした。
7は、生まれ変わりの数といわれ、それを3回繰り返す21は、人を根本から生まれ変わらせるような強い力を持っています。
21日間続けると、やっていることはあなたの一部となり、習慣となるのです(P2)。
著者の本の特徴は、とてもやさしい言葉で書かれていて、押しつけがましくないこと。心が疲れていても読みやすく、すーっと入ってくる。
読んだ印象だが、1週目は取り組みやすい内容で、3週目になるとだんだん深くなってくる。でも、順を追ってやっていけば、それほどむずかしく感じないのではないだろうか。
注意が必要なのは、「第○日目:○○する」のように、21日分のプログラムがきっちり決められているわけではないこと*2。
アマゾンのレビューでその期待が外れた、と書いている方があったが、確かにタイトルを見たらそう思いますよね。
1週目と2週目はそれぞれ21個(※3週目は24)やることがあるので、1日につき3つずつを目安に、その日できそうなこと、やりたいと思ったことを選べばよさそうだ。
この本を通して感じたのは、「体からのサインを受け取ること」と「リラックスすること」の大切さ。
時々、ちょっと立ち止まって自分を振り返るのは必要だと思う。「体の声を聞く」のは慣れないとなかなかむずかしいが*3、この本はやさしく教えてくれるので、少しずつコツがつかめるはず。
最終的にはこんな風になっていたいですよね。
リラックスしているだけで、あなたはその場をなごませる癒しの存在になるのです(P125)。
また、一番納得したのが「古い怒りを手放す」こと。
時代劇や芝居には仇討ちものというジャンルがありますが、「この怒り、忘れまい!」「おのれ親の仇!」といっている本人はとても幸せそうには見えませんよね。許せたら楽になるのに、と多くの観客が思うものです。
古い怒りは、忘れて捨ててしまうのが一番(P92)。
たまたま少し前まで時代劇を見ていて、最後の話がまさに「仇討ち」だったので、とても実感できた。
私も「怒りが長持ちしてしまう」タイプなので、意識して手放そうと思った。
そして、不思議なことに最近読んだ体に関する本(著者が医師か、医師の考えをまとめたもの)と、書いてあることがほぼ一緒だった*4。
きっと、結果的に心身の健康にも近づけると思う。
巻末には曼荼羅があり、毎日ひとつずつ塗っていくことで気づきがあり、自然と変化が起きるのだそうだ。毎日違う形なので、塗るのも楽しそう。
文庫版の本は見ていないのでわからないが、文庫サイズだと曼荼羅も小さくなってしまうのではないだろうか(「曼荼羅が塗りたい!」という方は、まだこちらも購入可能のようです)。
慌ただしい生活に疲れちゃった、という方はぜひ読んでみてください。
ぜひ3週間実践して自分を「ゴキゲン」にしてあげましょう。
私のアクション:家の中の「代用品」を「大好きなもの」に少しずつ変える
関連記事
読書日記:『こころがやすらぐ本』
読書日記:『自分を浄化する方法』
読書日記:『骨盤にきく』
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
「やり過ぎ」ていることがある時は全体を見る(P15)
仕事が多過ぎる。
毎日食べ過ぎてしまう。
甘いものを摂り過ぎる。
衝動買いをし過ぎる。
考えることが多過ぎる…などなど。
あなたの中に、今、何か「過ぎる」ことがあったら、その箇所だけでなく、全体の流れをせき止めている理由を考える。
自分を浄化しようとする時、木を見て森を見るような、全体のバランスを見る目が大切。
痛みはカラダからのサイン。その意味は(P35)
カラダに痛みがあると、余計なことは考えられない。気分が悪くなると、それまで考えていたことなど、どうでもよくなる。実はそうしたやり方で、カラダがあなたの余計な思考をストップしてくれている。
カラダからのメッセージに敏感になると、不快なことを引き寄せたり、エネルギーダウンするのを未然に防ぐことができる!
「カラダの声が聞こえにくい」のは交感神経優位の状態(P44)
“リラックスした状態”は、イメージだけでも手に入れられる(P44)
「ビーチに寝転んで、波の音を聞いている」
「好きな音楽をかけながら、本のページをめくる」
「高級ホテルのふかふかのベッドへ全身をあずける」
「カリスマ・エステティシャンのヘッドマッサージで天国気分」
「ぬるめの露天風呂で手足を伸ばして、頭上に出ている月を眺める」
そんな幸福な記憶を思い出す。
気になることが多すぎる時は、紙に書き出す(P46)
「気になっていること」をA4サイズくらいの紙に書き出す。
食材の買い物、溜まっている洗濯物、部屋の片づけ、仕事の進行具合、○○さんへの連絡、○○さんとの旅行、出していないお礼のメール……。
分類できていなくてもいいので、とにかく紙に列挙していく。
やらなきゃと思っていることも、箇条書きにメモする。
ぐちゃぐちゃした頭の中のものをいったん紙の上に取り出すことで、思考が目に見える形になり、把握しやすくなる。
頭の中も、先ほどよりずいぶん整理されたはず。
あとは、やったことや済んだことを赤いペンで消していけばOK。
書き出しただけで、80%は気がかりでなくなったも同じ。
深く息が吸えない時は、気が上がっている(P62)
耳の後ろから耳、肩にかけて、エネルギーの流れが滞りがちになっている。首からデコルテにかけてケアをする。
指先でやさしくなで下ろすように、下へ下へと流れを作ってやると、頭に上がりがちな気を下ろすことができる。その後何度か深呼吸をする。
顔が赤くほてったり、花粉症などの症状が顔に集中する場合にも試してみるとよい。
ネガティブなエネルギーは振って落とす(P88)
ムカムカした時や心やカラダが重い時は、カラダを振って、不要なエネルギーを外に出してしまおう。
一番いいのは、鏡を見ながらやる方法。全身をくまなく動かしているつもりでも、鏡で見るとまったく動いていない場所。それがネガティブエネルギーが溜まっているところ。
その辺を意識して動かす。しばらく振っていると、周りの空気が澱んでくるので、窓を開けて換気する。
怒りを感じた時の手放し方(P93)
とりあえず人のいない方向へ向かって、「ポーンッ!」と大声で叫ぶ。1回でおさまらない時は「ポン!ポン!ポン!ポン!」と連続で声を出す。
この時、声とともに怒りのエネルギーがカラダから出ていく、と意識するのがポイント。
そのうち、ポンポン言っている自分が滑稽になってきて、笑えるようならOK。
代用品を減らす(P116)
イヤイヤやっていること、代用品で済ませていることがあるとしたら、まずそれに気づいて、少しずつでも「本当に望むもの」と取り替えていく。
何かしっくり来ない違和感を感じる時は、一つひとつの選択に自分が本当に納得しているかどうか、代用品で自分をごまかしていないかと自分の心に聞いてみよう。納得できる選択ができていると、くよくよと後から考えたり悩んだりすることはない。
手始めに、まずは「とりあえず」買って家にあるもので、本当は気に入っていないものは思いきって処分してしまおう。
仕事でもプライベートでも、まずは自分がごゴキゲンでいられることを大切にする(P124)
大好きな空間で、リラックスできる服を着て、心地よい香りをまとって、好きな音楽をかけて、ゆっくりカラダを磨いて、たっぷりと自分の心にごほうびをあげよう。
アフターバスにのんびりする(P140)
癒しのバスタイムには、入浴後に同じくらいの時間をかけてゆっくりと休息することが大切。
できればホテルで使うような厚めのタオルに身を包み、汗が引くまで目を閉じて、照明を落とした部屋でゆっくりと横になる。
薄暗い中で横たわっていると、そのうち、何とも言えない深いリラックス感が訪れる。
※ヨーロッパの温浴療法のメッカである、ドイツのクアオルトで実際に行われている入浴方法
満月の日を「カラダに感謝する日」にする(P149)
満月前後は、気分がめいったりカラダに不調を感じたりしがちだが、そんな時のカラダは大そうじをしているので、なるべく負担をかけないように、安静に過ごすのがベスト。
夜は、念入りにボディケアをする、プチ断食をする、30分ほど電気を消してキャンドルだけを灯して瞑想をする、などの過ごし方もおすすめ。