毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

可士和さんの食をめぐる「おしゃれ本」☆☆☆

 

前に書店で立ち読みして、「ふ〜ん」と思っていたら家族が借りてきた。

楽しく読めた。

 

◆目次◆
はじめに
1 KITCHEN
食へのアプローチはまずキッチンから
2 FARM
野菜を作る喜びが、食への興味の原点
3 AGE MANAGEMENT
遅発型フードアレルギーを知って、健康のリスクヘッジ
4 COOKING
可士和×『俺のイタリアン』簡単! おつまみレシピ
5 MY FAVORITES CATALOG
思わす笑顔になるお気に入りカタログ
あとがき

目次をよく見ていただきたい。内容はこれがすべて。
可士和さんが建てたご自宅のキッチンと使っているツールや食器の紹介、農場を借りて野菜を作っている話、アンチエイジングとして受けた検査とアレルギーの治療の話、イタリアンシェフに習ったお料理レシピ、よく行く飲食店紹介(ほぼ東京)。

 

「脳年齢25歳」というのは、ウソではない。「アンチエイジングプログラム」の検査で、可士和さんの脳年齢が25歳と出たことから来ている*1
ただ、それは何を食べたからということではなく、ふだんから柔軟な発想を基にお仕事をされているからではないだろうか。

それでこのタイトルをつける、というのは何となく眉ツバっぽい。タイトルから「何を食べたら脳年齢が若返るのか」という興味で読みたくなる人は多いと思うが(私はまさにそう思って書店で手に取った)、内容はちょっと違うので注意が必要。

 

それを棚に上げておけば、それぞれの章はそれなりに楽しめる。
可士和さんがどんな風に考えてキッチンを作ったのか、が写真入りで紹介されている1章は特に面白かった。

 そんな外側ばかり……と思われるかもしれませんが、僕はクリエイターなので、環境が人に与える影響は非常に大きいことを、仕事を通してよく知っているのです。目から入る情報のインパクトというのは想像以上に大きく、自ずと人のこころはその情報に左右されてしまいます。ですから、気持ちのいい空間、使い心地のいい道具で毎日の作業をすることは、大切な「食べること」「生きること」に向き合うための第一歩だと考えたのです(P3)。

広いスペース、白とステンレスの機能的なキッチン、ツールや食器のセレクトまでさすが可士和さん、と感じる。
食に興味を持つきっかけが料理研究家の有元葉子さんだった、というのも納得*2

 

また、遅発型フードアレルギーに関する情報や、アンチエイジングプログラムを受けられる病院の情報などはまだ少ないので貴重だ。可士和さんが治療を受けたクリニック医師との対談も載っていて、信頼できる。

 

よくも悪くも「マガジンハウスよね」という1冊。写真がきれいで、おしゃれで楽しめます。
私のアクション:業務用の食器・グラスを調べる

※この本のメモはありません

 

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※以下の2冊は、食生活によるアンチエイジング情報が載っています

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*1:可士和さんは遅発型フードアレルギーが見つかり、半年ほど除去食を続けられたそうで、その話もくわしく出ています。ただ、アレルギーが見つかった時の検査の値なので、脳年齢とアレルギーの治療とは無関係

*2:有元さんは元・科学系のライターという異色の経歴の持ち主。レシピはもちろん、プロデュースするツール類も合理的で機能的です