毎日「ゴキゲン♪」の法則

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コトラー版「もしドラ」企業の社会貢献とは☆☆☆

 

前編と同様か、それ以上に引き込まれるストーリー展開で、あっという間に読めてしまった。

 

◆目次◆
プロローグ
第1章 CSR――なぜビジネスに社会的責任が必要なのか
第2章 セグメンテーション――顧客は誰なのか
第3章 コーズ――どんな社会的課題を狙うのか
第4章 マーケティングミックス――戦略の立案
第5章 パートナーシップ――誰と実現させるのか
第6章 マネジメント――どう実現させるのか
第7章 エグゼキュージョン――戦略はどう実現したのか
エピローグ――評価と公表
あとがき

今回もおなじみ、マーケティングを学ぶ女子大生・志村絢が主人公だ。
今回の舞台は、社員の内部リークによって窮地に立たされたいわゆるブラック企業(化粧品メーカー)。絢は、この会社にインターンとして通っていて、会社の建て直しを任されたマネージャー・浜谷雅と一緒に問題点を洗い直し、ソーシャルマーケティングを駆使して会社再建に奔走する。
それを通して、読者はコトラーマーケティング理論を実践的に学ぶことができるのだ。

 

続編でもストーリー展開が早いし、うまく行きすぎる感はあるが、目的が「理解するため」なのでまあ仕方ない。でも今回もよくできたストーリーで、最終結果は感動的だ。

 

今回は企業の社会貢献が主なテーマで、業種や企業のカラーに合った貢献の方法をどう選ぶか、ブランディングも含めたプロセスが面白かった。
もしマーケティングの部署にいたら、すぐに実践したくてワクワクすると思うが、すぐに試す場がなくて残念。
ただ、今回も企業だけでなく個人のブランディングにも役立つ内容だと思う。“どんな風にお客様や社会の役に立つか”はこれから欠かせない視点になるので。

 

読んで思ったのは、「この本の役割は“歴史マンガ”と一緒」だった。
高校時代、ミスで苦手の世界史を選択してしまった。苦肉の策が「まず歴史マンガを読んで、その時代の流れをざっくり把握する」だったが、案外これがうまくいった。
大まかなアウトラインをつかんでおいて、それからもう少し細かいできごとを別の本で勉強すると、よく覚えられた。

マーケティングを学ぶ必要のある学生さんや社会人で、いきなり固い本や専門書は無理、という人にお勧めです。まずこの本を読んでだいたいの感じをつかんだら、もう少しくわしい解説書も読んでください。
私のアクション:個人で仕事をするなら、どんな社会貢献がフィットするか考える

※この本のメモはありません

 

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