「宇宙とつながる」って何だ?と思いますよね。私も疑問に思い、図書館で借りて読んでみた。
私には必要な本だと思い、読んだ後に購入*1。
◆目次◆
STEP1 1年で夢を叶えるために
STEP2 理想の1年を立ち上げる「イヤーリング・まる」のつくり方
STEP3 夢を1年に落とし込む「イヤープラン・しかく」のつくり方
STEP4 「夢の種」を蒔く マンスリー頁の書き方
STEP5 「夢の苗」を育てる ウイークリー頁の書き方
STEP6 手帳セラピーのコツと困ったときのヒント特別収録 手帳セラピーオリジナルシート
基本は他の著者の本と同じ。「手帳セラピー」ということばも出てくるし、この本では「二度書き手帳術」でおなじみの“夢への行動の色=オレンジ”が活躍する。
ただ、いつも以上にいろいろ書き込むので、シンプルな手帳、ビジネス中心の手帳が好きな人にはハッキリ言って向いていない。
藤沢優月さんの「夢かな手帳」のように、ワークもいろいろある。
「夢を叶える」に特化した手帳だ。
感心したのは、
叶えたい夢を明確化する→そのための行動と期限を明確化する→いつ、何をすればいいのか明確化する→夢のために今日何をするか決める
まで、徹底的に細分化し、ウィークリーページに落とし込めるようになっていること。
私は「これがやりたい」「あれがやりたい」と夢はいくらでも挙げられるのに、「じゃあ、実現のためにどうするか」というプランニングがとにかく苦手。
それが、この本のワークをしっかりやっていけばできるんじゃないか、と思えたのだ。
そのくらい懇切丁寧。
具体例として、“「カフェオーナーになりたい」という夢を持つ女性が、1年でどのように行動して夢に近づいていくか”が挙げられている。
また、“人生をバランスよくするために、夢もジャンルごとに書き出しましょう”というのがよくあるが、そうするとあれもこれもと分散してしまい、失敗しがち。
ところが、この本にも健康、仕事、趣味、ファッションなど8つの項目の夢を書くようになっている。
そこには仕掛けがあり、まず、自分の叶えたい夢をはっきり決めてから、8項目もまず夢が叶った自分をイメージする。そして、「理想の自分はどうなっていたいか、そのために何をするか」をジャンルごとに書き出すのだ。
これなら、夢が散漫にならない。
この部分は、「カフェーオーナーになる」だけではなく、ダイエットや転職など、違う夢を持った人の例がいくつか出ているので、さらに取り組みやすい。
この8項目ごとに、1年後になっていたい自分から逆算して、毎月の目標を決める。
そうやって8×12の欄を全部書き込んだら、その表を月ごとに切り離し、マンスリーに貼る。そこからさらにウィークリーの行動に落とし込んでいくのだ。
文字で書くとややこしそうだが、豊富な図例があるので、きちんと夢が明確化されていればこのプロセスで迷うことはなさそう。
具体的に、できるだけ目標を数値化するなど、コツも教えてくれるので安心だ。
タイトルの「宇宙とつながる」だが、これは暦がベースになっている。
そもそも手帳のおおもとになる「暦」は、眼に見えない「時間」というものを地球・月・太陽という天体の周期に基づいて年・月・日の単位にし、眼に見えるようにあらわしたもの(P3)。
暦は、いつ種を蒔けば最大の収穫が得られるか、がもともとの目的のひとつ。そして、それは天体の運行=宇宙と密接な関わりがある。
現代の暦である手帳を、今の自分の夢を叶えるために使いましょう、というのがさとうさんの提案だ。
だから、振り返りは日・月・年だけでなく、さらに二至二分といって夏至・冬至と春分・秋分の4回、3ヶ月ごとにも行うようになっている。
「流れに乗る」とよく言うが、暦を味方につけるのも夢を叶えるコツなのだろう。
ステップ6では「困った時のヒント」が紹介されている。手帳を開くのもイヤになったり停滞期に入った時の打開法など、よくある問題の対処法もあって抜かりなし。
軌道に乗せるまでに3ヶ月は見た方がいいそうで、このタイミングで始めるのはむずしいかもしれないが、思い立ったが吉日。毎日流されているようでイヤ、自分の夢を叶えたいけど踏み出せない、人生を見つめ直したい、という人は試す価値ありです。
私のアクション:順番にワークに取り組む
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
「夢の種」を選ぶコツ「ぐたいてきにして」(P4)
ぐ……具体的 (的確な言葉で表せる夢)
た……達成可能 (まず1年で収穫が見込める夢)
い……意義がある (今年取り組む明確な理由がある夢)
て……定量的 (毎日少しずつ取り組むことができる夢)
き……期限がある (今年のゴールのめどが立てられる夢)
に……にっこりできる (信じることができる夢)
し……主体的である (自分が主体となって取り組む夢)
て……天(宇宙)の流れに沿っている (取り組むと自然と元気になれる夢)
「夢への行動」8ステップ(P5)
- 夢を明確にする
- 不安と思い込みを消す
- 計画を立てる
- イメージングをする
- 日々の行動を行う
- 「ふりかえり」を行う
- シンクロニシティに気づく
- 夢に近づいている確信を持つ
手帳のキャパシティが自分のキャパシティ(P19)
手帳の1時間の枠の中に収まることが、自分が実際にできることだとわかれば、ウィークリー&マンスリー頁に収まることが実際に実行可能なこと、手帳のキャパシティ=自分のキャパシティ、だと納得できるでしょう。
これまで、手帳を使っていても「やれないこと」がたくさんあったのは、手帳があなたのキャパシティに見合っていなかったから!それに気づけばもう落ち込まなくて良いのです。
「相似形の法則」に気づこう(P19)
時間の使い方・過ごし方には人それぞれ「相似形の法則」が現れる。達成したい夢があっても、1日の間に夢に対することを何もやっていなければ、1週間で見ても夢のために使っている時間はわずかなはず。時間の単位を人生にまで広げてみても、同じ「相似形の法則」が働いている。
逆に言えば、夢のために小さな行動を起こせば、それは自然と大きな夢へとつながっていくということ。小さい夢を叶えていくことは、大きな夢を手に入れることにつながっていく。
「昨日よりも」今日の自分は成長していると思えること(P107)
これが手帳セラピーの定義。