毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「松岡修造」の作り方☆☆☆

 

でも、ここまで修造さん個人に迫った本はなかったかもしれない。
異色の本だった。

 

◆目次◆
はじめに
修造流生き方1 楽しくて仕方がない生活にする!
修造流生き方2 時間を最大限に使いつくす!
修造流食べ方 楽しくて仕方がない食にする!
修造流仕事術 仕事を徹底して楽しみつくす!
修造流メンタルケア 毎日を元気に生きる!
修造流コミュニケーション術 絆を強くする関係をつくる!
おわりに

『挫折を愛する』に自分の取扱説明書を作ろう、とあったが、この本は言わば「松岡修造の取扱説明書」だと思う。

「これを取り入れよう!」と思えるところはあまりないかもしれないが*1、松岡さんがどう考えて、どう行動しているのかを知った上で、じゃあ自分はどうするか、と考えるきっかけにすればよさそうだ。

 

松岡さんは何でも楽しんでしまう天才らしい。生まれ持った資質というよりは、努力して楽しめる人になったという印象。
「修造流食べ方」では、いかにおいしく食事するかについて熱く語られるが、さすがにちょっとついて行けなかった(夕食の時にベストな空腹具合にするための努力とか、お寿司を最も美味しく食べるための口に入れる角度など)。

でもこれも、ワクワクするといいパフォーマンスになるとか、楽しんでやることが一番いい、という松岡さんなりの追究の結果なのだろう。

 

役に立ったのは、やはりメンタルトレーニングやイメージングに関すること。
さすがは元アスリート、簡単にできるいろいろな方法を教えてくれる。
また、この本でもご自身がインタビューしたアスリートたちのエピソードも紹介されている。

印象に残ったのは具志堅幸司さんのイメージングの話だった。
ロサンゼルスオリンピック、体操の金メダリスト、具志堅幸司さんのエピソード>

 オリンピック前に大きなケガをした具志堅さんは、トレーニングができない日々を過ごしていました。でも、具志堅さんはネガティブにならず、黙々とイメージトレーニングをしながら、自分の演技を磨いていたそうです。特に、苦手な平行棒の演技は細かくイメージしたと言っていました。平行棒を最初にどう掴んで上がるか。最初の技から次の技に展開して……、という具合に。そしてケガが癒えたとき、それまで一度もできなかった技ができたそうです。しかも、筋力もついていたというのですから驚きです(P164)。

「イメージできれば必ず実際にできる」、というのは何度か読んだことがあるが、体を使わなくても、イメージングを繰り返すだけで筋肉まで変わる、というのは驚いた。

 

家族の感想は「松岡さんってヘンな人やな」で終わったらしい。
正直言ってよくこんな本が出たなあとは思う。何というか、あまり汎用性がないからだ。といって熱烈なファン向けのタレント本とも違う感じ*2

この本から何を得るかはまさにあなた次第。ぜひ、自分なりの「取説」づくりの参考にしてください。
私のアクション:ゾーンに入る練習をする

 


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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

緊張する場面はどこでもディズニーランドにしてしまう(P32)

脳が喜ぶことを自分で作る。
好きだと思うことで脳の楽観回路を刺激し、脳全体のパフォーマンスが上がる。

受験、面接、嫌な仕事、そのままでは楽しくない場面も、会場からそこにいる人たちまですべてを、ディズニーランドにしてしまう。

小さな成功でも喜ぶクセをつける(P121)

※松岡さんが記憶法を学んだ時のエピソード
予想以上に記憶力がアップした時、ほめてくれる先生に謙虚に答えた松岡さん。

先生から
「どうしてもっと喜ばないの?」
と言われた。
「今までできなかったことが少しでもできるようになったら、子どものように喜んだ方がいい。そうすることでトレーニングがもっと面白くなる」

ゾーン状態を作る方法(P126)

中村天風のやり方
大きなベルの音を数秒鳴らして、ポンと切る。
音が止まると何とも言えない静粛な雰囲気が広がる。音が止まった瞬間は、余計なことを一切考えていない無我の境地、ゾーンに近い感覚がある。

イメージできることは必ず到達できる(P164)

ただし、今よりもほんの少し成長した自分でなければ到達できない。
営業職のあなたがトップの営業成績で表彰されている姿をイメージする。それだけでは、ただの憧れ。表彰されるために何をしなければいけないのかを、さらに細かくイメージする。

営業をかける企業はどんなところか。そこで契約を取るためにどんな資料が必要か。営業する相手に自分はどんな話し方をするのか。イメージしていくと、今までのやり方では足りない部分に気がつく。
つまり、今まで以上のことをしなければいけない。だから、「今まで以上」の部分を明確にイメージする。そうやって細かくイメージして到達までの道筋がはっきり見えてくれば、実現が近くなる。

コミュニケーションのポイント(P170)

・相手が話している最中に言葉をかぶせて、途中で話を終わらせないようにする
・初対面の人と話す時には、まず「聞く」ことから入る
・本当に大切だと思うことは自分に置きかえながら聞く
・即座に質問されても答えられる体勢を整えておくこと

*1:ご本人も「はじめに」で、「そのままやろうと思わないでください!」と書かれていました

*2:今ならそういう本が出るかもしれませんね